2012年5月 9日 (水)

やるじゃん、モリミチ。育成担当監督

1点先制したところまでWEB観戦した後は、仕事が立て込んでいたので、昨晩の深夜に結末を知って狂喜乱舞しております。

http://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2012050802/top

モリミチ監督のメインの使命を育成だと思えば、巷間を騒がせている様々な言動に対して、腹も立たなくなりますよ。


まずは、後継者となる指導者の育成。

時にはコーチに対しても、名指しで厳しい叱責を行う。


次は、マンネリ化に陥りがちなベテラン選手の奮起を促す。

時にはベテラン選手に対しても、名指しで好機に凡退したことを責める。


次は、これから実力を向上させてほしい中堅選手の自覚を促す。

時には中堅選手に対しても、敢えて怒られ役選手を名指しで好機に凡退したことを嘆く。


あとは、若手に対しては、自らノックバットを手に持ち、目まぐるしく複数ポジションに挑戦させる。

時には若手選手に対しても、敢えて今まで守ったこともない守備位置にチャレンジさせてみる。


そして、我々ファンに対しても、時には心無いヤジに対して反撃を試みる。


こんな、時には采配を放棄して勝利至上主義には敢えて目をつぶって育成重視政策を精力的に打ち出しているのにもかかわらず、とにかく現在は首位に立つほど戦績を挙げているのは、一体全体何故なのでしょうか?


うーん…わからん。

まあ現在、戦力だけは充実しています。

これも、落合前監督が残してくれた世界野球遺産でしょうか。


とにかく今は、「獲る野球から育てる野球へ」ですね。

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2012年5月 5日 (土)

冷静に、冷静に

まあちっと、冷静になってほしいですね、高木監督。

血圧の急上昇が心配です。

あ、モリミチ監督って呼んでほしいんでしたっけか。

でも、たぶん、今、「モリミチ」って声を掛けたらブチ切れられそうですね。

(「そもそもワシは、モリミチ“監督”と呼んでくださいとは言ったが、呼び捨てにしていいとは言っとらん。応援ソングも含めてな」って言われちゃいそうですが)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120504-00000038-nksports-base

【中日】激怒一夜明け、高木監督また激怒

日刊スポーツ 5月4日(金)17時52分配信

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<DeNA3-3中日>◇4日◇横浜

激怒から一夜明け、中日高木守道監督(70)は通常采配を振るった。

3日阪神戦(ナゴヤドーム)の5回の攻撃でサインの伝達ミスがあったことでコーチ陣を怒り、6回以降はなんとノーサインで戦っていた。

5連勝にもかかわらず、3日の試合後は「しゃべりたくない!」と就任後初めて会見拒否。

この日も「昨日のことはしゃべらん!」と、厳しい表情で試合に臨んだ。

だが守護神岩瀬がまさかの2発を浴びた引き分け後、今度は中日ファンのヤジに激怒。

けんか腰で激しく言い返す場面もあった。

最終更新:5月4日(金)21時46分
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一昨日の対阪神戦の後半の采配をテレビ中継で見ていて、あ、これはもしかして、「オレのサインどおり試合をしないのなら、もうワシは金輪際サインを出さん!」ということかな、と勝手に思っていましたが、まさかそのとおりだったとは…。

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高木監督、コーチのサイン伝達ミスにブチギレ!初の会見拒否

デイリースポーツ 5月4日(金)7時34分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120504-00000010-dal-base

 「中日3-0阪神」(3日、ナゴド)

 単独首位も怒りで吹き飛んだ。中日・高木監督が就任後初の会見拒否。インタビュールームに一度は姿を現したが、待ち受けた報道陣をいちべつすると「今日は何もないよ」とピシャリ。呼び止める声も聞き入れず、足早にロッカーに消えていった。

 引き分けを挟み今季3度目の5連勝。貯金も最多の9に膨らんだ。4番・ブランコに待望の3号ソロが飛び出し、絶不調にあえいでいた和田も4安打と爆発した。左大腿二頭筋挫傷で登録抹消された吉見に代わり先発した雄太も好投でチームの窮地を救ってみせた。

 さらにヤクルトの敗戦を受けて4月23日以来の単独首位に浮上した。これだけのプラス材料がありながら突如、貝になった指揮官。帰り際の駐車場でも「もうしゃべりたくないの!!」と制し、マイカーで走り去った。

 怒りの原因は、平野三塁コーチにあった。五回。先頭・大島が左前打で出塁。続く荒木にベンチはバスターエンドランのサインを出したが、同コーチが誤ってヒットエンドランを指示。けん制球の合間にサインを出し直したが、今度は荒木が誤ってヒットエンドランを敢行し中飛に倒れた。

 ミスがミスを呼ぶ悪循環。ベンチに戻った平野コーチを70歳の将は鬼の形相で一喝。いかなる快勝でも煮えくりかえったはらわたは鎮まらない。高木監督が勝負師の素顔を見せた。
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平野コーチに対しては、シーズンインした実戦開始当初からかなり厳しい態度で接しているので、積もり積もったものが爆発した感じでしょうか


昨晩の、対ベイスターズ戦でも、後半7回表の無死一塁の場面で、ここは平野コーチに対して、意地の“バスター&ラン”のサインを出すのかなと思ったら、何にもやらなかったので、結局、いまだに怒りは収まっていないということなのでしょうね。

http://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2012050402/text

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7回表 中日の攻撃
1:谷繁 レフトへのヒットを放つ 1塁

2:堂上直 低めのスライダーを打つもセンターフライ 1アウト

3:山内 送りバントを試みるもファウルフライとなりアウト 2アウト
4:投手交代:小杉→篠原
5:大島 レフトへのヒットで出塁 1,2塁
6:荒木 外角の真っ直ぐを打つもピッチャーゴロ 3アウトチェンジ
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ここで、堂上直選手に対して、バスター&ランを敢行するように、平野コーチにサインを出せば、成功するかどうかにかかわらず、前日の試合の“マリガン”(前回のミスは“なし”よ)ができたので、八方丸く収まるかもと思ったのですが…。

どうも、指揮官の怒りとか焦りとかが、選手やコーチに対して敏感に伝染してしまう傾向にあるので、そのあたりを諫めていただく役割を、いよいよ権藤コーチに求めるしかありませんね。

まあ、それだけ強烈な影響力が指揮官にはあるのですから、ここからが高木監督の手腕の見せどころともいえますが。


傷心の岩瀬投手へのケアをも含めてね。


まあ、ジョイント・アスというよりも、とにかくエンジョイ・アス野球をやっていただければ幸いです。

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2012年4月17日 (火)

TMレボリューション野球!

ほほう。

高木監督は、敢えて落合前監督と真逆の対応をマスコミ陣にしてますね。

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中日・高木監督、ふがいないベテランに怒り「三振じゃあな」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120417-00000018-spnavi-base

スポーツナビ 4月17日(火)21時53分配信

中日は17日、巨人に1対4で敗れた。

以下は高木守道監督のコメント。ふがいないベテランに怒りを表していた。

「チャンスはつくれたけども……、彼(巨人先発の杉内俊哉)が自滅するチャンスは初回にあったやないか。それが、4番、5番で(連続三振)……。生き返らせた。その後、彼のペースになったんだから。9回の2点なんか関係ない。
(8回2死一、三塁のチャンスは【編集部註:実際は1死一、三塁のチャンスで、外野フライや併殺崩れの内野ゴロやスクイズでも得点できた場面】)荒木(雅博)も3球三振だろ? ベテランが3球三振じゃあな。(あの場面は荒木には任せるしかない?)またスクイズで失敗するんか? 打てる打てんは別として、3本(3球)見逃したらな。ああいうところをくぐり抜けてきた選手だろ」

取材協力:野球専門誌 Baseball Times
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たぶん、落合前監督ならば、こういう場面を引き合いに出して特定の選手の名前を挙げて責任を問わなかったはずですが、高木監督は敢えてベテランの名前を出して、次回の試合に向けて奮起を促すスタイルのようです。

確かに、前監督のように具体的に選手の名前を出さずに、ある意味、監督が全ての矢面に立っていくことで選手に安心感とともに自覚を促すことで、あれだけの成績を残すことができたわけですが、仮に、高木さんが同じことをしたとしたら、たぶん選手達は、ある意味安心しきってしまい、監督を舐めるような行動に走るかもしれませんね。

それよりも、オレは、特にベテラン連中に対しては、結果を出さなければならない場面でミスをした場合はどんどん具体的な名前を出して奮起を促すよ、ということでしょうね。


このやり方の、どちらが正解ということはないと思います。


一方、“収穫”もあった試合でした。

本来ならば、高木監督がおっしゃった「序盤の好機を潰したベテラン連中のミス」によって、下手をすれば杉内投手に“完封”されていたかもしれない試合が、平田選手の一発によって、俄かに接戦の様相を呈してきました。

平田選手といえば、昨年からようやく本来の才能を開花させつつある若手の有望株の代表ですが、彼に対しては、不振に陥ったり、好機を潰すプレーが続出しても、高木監督もじっと我慢をしているようです。

要は、ケースバイケースで、各選手のプレーに対して言及しており、これもまた“あり”といったところでしょうか。


このところ、諸事情で、生観戦以外は、ドラゴンズ戦の試合をなかなかテレビの映像で確認することができないのですが、先週の土曜日、4月14日は、NHK地上波で阪神対中日戦を放映していたので、久々に試合をじっくり見ることができました。

一番のハイライトは、せっかく1回表の猛攻で6点という大量点を先取したのに、2回裏の時点で3点返され、いよいよ暗雲が立ち込めてきたときに、3回裏から颯爽と登場してチームの危機を救って、プロ入り初勝利をあげた、田島投手の外連味のない投球でしたが、もう1つ、7回表の攻撃で、和田選手の犠牲フライで7点目をあげて、ここで得点差が“安全圏”に突入した時のドラゴンズベンチを、NHKのカメラがとらえたシーンでした。

和田選手の犠牲フライで三塁ランナーが生還してベンチが沸き返るなか、高木監督のすぐ横には井上打撃コーチが座り、高木監督が何か一言発すると、井上コーチも頷きながら何か一言を返していました。

可能な限りの読唇術を試みたところ。

高木「(これで流れが)来たな?(あるいは、やったな?)」

井上「はい、来ましたね(あるいは、やりましたね)」


というような会話が交わされたように思いました。


高木監督の使命は、勝利ももちろんですが、まずは後継者の指揮官となる人材を育てることに尽きると思います。

このシーンを見て思い出されるのが、非常に古典的な戦争映画の「眼下の敵」とよばれるアメリカ映画です。

実は、戦争を礼賛するタイプの戦争映画はあまり好みではないのですが、この映画には独特の雰囲気が漂っています。

ストーリーとしては、第二次世界大戦時にアメリカ海軍の駆逐艦が、ナチスドイツの潜水艦“Uボート”を海中ソナーで発見して、駆逐艦は爆雷攻撃で、Uボートは魚雷攻撃で、それぞれ秘術を尽くして、まるで高級なチェスの試合を観戦しているかのような心理戦を展開していきます。

面白いのは、この頃によく見られた、ナチスドイツを“悪の権現”として描かず、むしろ、潜水艦の艦長(クルト・ユルゲンスという名優が演じましたが)の職業軍人としてベストを尽くそうという姿勢を客観的に描いていたことです。

そして、駆逐艦の艦長と、潜水艦の艦長には、それぞれ副官がついており、それぞれの指揮官は、各局面で副官に対して、「キミだったらこの場面をどう指揮するかい?」という質問を投げかけてから、最終的には自分なりに決断をして行動に移していくのです。

そのシーンを見て、「なるほど、こうやって次代を担う人材を育てていくのか」と、なかなかよくできた古き良き米製(アメリカン・メジャー・ハリウッド)映画に感心したものでした。


さて、中日ドラゴンズにも、是非とも次代を担う人材をしっかりと育てていってほしいものです。

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2012年1月31日 (火)

「天と地と」…ちばりよ~ケンシン!

2012年 1月31日(火)21時34分25秒

川上憲伸投手の中日ドラゴンズへの復帰入団会見の場で、同級生にして同期入団の井端を“さん付け”で呼ぶ奥ゆかしさがいいですね。

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川上投手の入団が決定

http://dragons.jp/news/2012/12013101.html

2012/1/31

川上憲伸投手の入団が正式に決定し、
1月31日に入団会見が行われました。

背番号は「11」、4年ぶりに古巣、
ドラゴンズへの復帰となります。

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会見で川上投手は「3年間離れてい
ましたが、新人のつもりで頑張りま
す。早く選手やスタッフ、裏方さん
たちに会いたいです。アメリカでは
いいことも悪いこともありましたが、
その経験すべてが野球をやるにあた
ってプラスに、勉強になったと思い
ます」と話し、

記者からドラゴンズを選んだ理由を
問われると「チーム、名古屋の街と
いうものを、僕の中でどうしても外
すことができなかった。それに山本
昌さんや同級生の井端さんからも
『また一緒にやろう』と言われたの
が、すごくうれしかったです」と話
しました。

最後に「背番号11はまだ実感があり
ませんが、これをいい意味でのプレ
ッシャーに、11を汚さないように大
事にしていきたいです。コンディシ
ョンもいい感じですし、頑張るしか
ない。また違った川上憲伸をファン
の皆様に見せていきたいと思います。
応援よろしくお願いいたします」と
締めくくりました。

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1997年ドラフト選択会議後の入団時には、ケンシンがドラフト第1位で井端がドラフト第4位だったのですから、それを考えると、やはり立場が逆転してしまったわけですね。

川上投手がFA権を行使して、中日ドラゴンズを離れ、MLBに身を投じたときに、高額の年棒を目当てに退団したという見方が主流でしたが、もちろん、年々高騰する高額年棒所得者であった川上投手を、中日球団がこれ以上保持しきれなくなってきたというのも事実であったでしょうが、もう1つの理由は、やはり「落合野球」には“チームリーダー的なスーパースター”は必要ないというものであったと思われ、それは、福留孝介選手が中日ドラゴンズからMLBに巣立っていった理由とほぼ同じであったと思っております。

http://ryuunosu.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_afee.html

その後の川上投手は、MLB移籍1年目こそ、アトランタ・ブレーブスで先発陣の一角を任されて勝ち星を挙げるも、打線の援護にも恵まれず負けが先行し、その後の2年間はほとんどマイナーリーグ暮らしが続き、さらにケガにも泣かされ、“臥薪嘗胆”の日々が続いたようです。

しかし、本人も入団会見で言っているように、そのような苦労も決して無駄ではなかったと思います。人間的には一回りも二回りも成長したんじゃあないかな。

アメリカで苦労してオトナになった川上憲伸投手の軍神のような復活を祈っています。

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2012年1月22日 (日)

韓流と和流 の架け橋となった岡本真哉投手!

2012年1月22日 17:31

昨日の1月21日(土)に、東京・水道橋のYMCAアジア青少年センタースペースYホールで実施された、『韓流野球ナイト!!特別編 岡本真或引退記念トークライブ!』に、普段、一緒にドラゴンズを応援している観戦仲間のお誘いで、一緒に参加しました。

ご自身のブログで書かれているとおり、

http://draism.blog.so-net.ne.jp/2012-01-22

非常に心温まる、アットホームな催しでした。

このような、選手とファンが身近に接することができた催しに参加したのは、野球観戦人生で初めての経験でしたが、あのような「現役生活からの引退」という節目の瞬間に立ち会ったことは、非常に貴重なものとなりました。

これも、岡本投手の大変気さくなお人柄とともに、今回のイベントをプロデュースされた、室井昌也さんの企画力によるところが非常に大きかったと思います。

会の模様は、室井さんのブログにて。

http://www.plus-blog.sportsnavi.com/muroi/article/935

1時間以上にわたる、岡本投手と室井氏とのトークライブのあとに「質問コーナー」が開催され、そのトップバッターで、私の拙い質問(感想?)までご紹介される栄誉に預かり、感激しました。

メールで、このイベントのチケットを予約する際に「ご意見欄」がフォームにあったので、以下のエピソードを紹介しただけでしたが、私より遥かに熱狂的な岡本投手のファンがたくさんいらっしゃるのでお恥ずかしい限りですが、多くの熱狂的な岡本ファンの方々の声を代表することができたのならば、望外の喜びです。

「非常にユニークなイベントで、期待するところ大です。

引退記念のゆうボールを岡本投手自らに投げていただけるとは!

是非ともグラブを持参して、キャッチしたいと思います。

岡本投手が中日ドラゴンズ入団時以来のファンですが、入団1年目に、岡本投手はファームスタートで、ナゴヤ球場での2軍開幕戦終了後に、帰りの選手移動用バスの車内で出発を待っていたとき、ファンからの求めに応じて大変気さくな態度でボールにサインをして返してあげていたのが、岡本投手の人柄を表していて、今でも記憶に残っています。

岡本真哉氏の今後のますますのご活躍をお祈り申しあげております。」


http://ryuunosu.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/memories_of_o_5a74.html

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2012年1月 4日 (水)

私的「上海マグロ経済事情」考

なお、「マクロ経済」ではなく、「マグロ経済事情」に関するものですのであしからず。

日本人のマグロ好きは今や世界的に有名になり、漁業資源としてのマグロを巡る漁獲制限が議論されるようになった昨今ですが、急激な経済成長を謳歌している中国の富裕層も、マグロの美味に次第に魅了されつつあるのではないでしょうか。

そのような経済事情を背景に、日本人実業家が、マグロの魅力を是非とも中国の人たちにも知ってもらいたいとして、上海にマグロ専門店をオープンして、積極的にチェーン展開を図っているというニュースが、とあるメルマガで紹介され、物見遊山に出掛けてみました。

http://www.mynewsjapan.com/reports/1530

「上海天家餐飲管理有限公司 」

http://www.tei.com.cn/01.html

そこで、2007年3月にオープンした「新天地4号店」にランチを食べに行ってみました。

http://www.tei.com.cn/06.html

感想としては、なかなか頑張っているなというものでした。

まず、「マグロ尽くし握り寿司定食」というのを、日本円に換算すると2千円弱で注文しました。

いわゆる、本マグロの大トロと中トロ、赤身と、キハダマグロ等の握り寿司が2カンずつ出され、日本の寿司専門店で注文すれば最低でも5千円はするだろうと思われる料理が、リーズナブルな値段で食べれるのがいいですね。

そして、一緒に注文した「海鮮鍋定食」というのが、さらにアタリでした。

日本でいうタラチリ鍋が出されたのですが、これだけ身が締まった新鮮なタラを鍋料理で食べたのは、生まれて初めての体験でした。“締め”にはうどんが出され、鍋料理の“フルコース”をランチで堪能できました。

スタッフは全員中国の人たちでしたが、「いらっしゃいませ!」などの接客用語がすべて日本語で話されているところが、プレミアム感を演出している要素の1つとなっているようでしたね。

いわゆるフランス料理店で気取ったフランス語が飛び交う代わりに、ここでは、日本の料亭の雰囲気を味わってもらおうという趣向のようでした。

入店したのが、ランチ営業開始直後の11時半だったので、最初は来客がまばらでしたが、正午を過ぎると、1月1日の元旦にもかかわらず、付近のオフィスワーカーや家族連れで次第に賑わい、活況を呈していました。

立地が、オシャレタウン新天地の一角にあるとはいえ、都会の喧騒をちょっとはずれた、少々わかりづらい場所にあるので、いわゆる、知る人ぞ知る“隠れ家”的なお店というコンセプトでもありました。

●「ぐるなび上海版」の地図はコチラ

http://www.gudumami.cn/jp/shop/cs84732/map.htm

●住所表示(日本語):

上海氏盧湾区太倉路68号(順昌路付近)

お店の紹介情報としては、コチラのURLが一番わかりやすかったですね。

http://www.aquars.com/shop/archives/473

最寄り駅は、私は「黄陂南路」駅(地下鉄1号線)の出口から、「淮海公園」という難しい漢字の運動公園の外周を4分の3周ほど回って、そろそろ道に迷ったのではないかと不安になったところに、ホテルの大きなビルが現れ、「天家」の看板が掲げてあります。

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そして、ホテル横の路地の奥に、ビストロ風の「天家」がひっそりとたたずんでいます。

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隠れ家的たたずまいの「天家」新天地店

なお、このお店とは関係ありませんが、最寄駅の「黄陂南路」(地下鉄1号線)の出口から、「淮海公園」に向かう途中のビルの地下に、「東京食堂」という名称の日本料理専門店街があるのを発見しました。

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「口上書き」には、なかなかユニークな表現が使われていました。

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「東京食堂」のテナントは多種多様で、日本でも馴染みのあるチェーン店がいくつかある一方で、「六本木の夜」や「原宿鉄板」など、こんな店名のお店が東京にあるとは到底思えないようなものまで軒を連ねているのがご愛嬌といえましょう。

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「上海 東京食堂」で検索すると、情報が得られるかも。

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2012年1月 3日 (火)

「中日友好&中日優勝」を“世界のてっぺん”から祈願ス

今年の干支は「辰」→「竜」→「中国」→「上海」ということで、年末から年始にかけて日本を脱出して上海に行ってきました。

私の乏しい海外渡航経験をもとに、敢えて上海の印象を述べさせていただくと、「桑港と香港を足して2で割り、さらに3を掛けた」ような感じでしょうか。

まず、桑港はSan Franciscoの和名で、建国から約240年経過したアメリカ合衆国の古都でありまさに大都会の趣をもった大港湾都市の印象がありますが、さすが上海も、かつて欧米列強が日中戦争勃発前に実質的に当時の清国を支配していた記憶を留めているとともに、経済発展の著しさを象徴する近代的な高層ビル群には、欧文の看板や標識が、ごく当然のように中国語で書かれたそれらと併記されていました。

一方、香港っぽさの面では、新旧中国のたたずまいが渾然一体かつ猥雑な感じで同居している印象がありますね。

それは、近代的な高層ビル群の建設途中の工事現場が、香港と同様に、日本の建設現場のような鉄骨構造ではなく竹組の足場によって支えられていることに象徴されているといえましょう。

しっかし、中国はデカくて五月蠅かったですねえ。

まるで、自分自身が、『ガリヴァー旅行記』の主人公になって、第二篇の「ブロブディンナグ国」(通称、巨人国)に紛れ込んだ小人になってしまった感じで、何もかもスケールが大きいわけです。

そこにもってきて、街中には人が溢れているとともに、路上では車のクラクションがひっきりなしに鳴り響いているわけで、ここが、非常事態でもない限り滅多にクラクションを鳴らさない、日本の交通マナーとの大きな違いを見せておりました。

むしろ、上海では、クラクションを鳴らして自分の存在を他者に知らせることが重要で、それをせずに事故を起こした場合は、存在を主張しなかった自分のほうが悪いと解釈されるからなのではないかと思ったくらいでした。

ただし、唯一の例外があり、名物といわれる「上海蟹」は小さかったですね。

一応、日本でも老舗と紹介されている店に入り、それ相応の値段のものを注文し、さらに一応シーズン中(旬)のはずなのですが、淡水蟹だからなのでしょうか、身が少なかったですね。

まあ、一応、日本有数の“蟹食い民族”が暮らす境港市に縁があり、松葉ガニとともに、子供の頃は、今や地元でもめったにお目にかかれなくなった「青手(あおで)」とよばれる、深海渡り蟹の絶品を食した経験がある自分としては、上海蟹の身の少なさがどうにも許せなくて、最後は一本一本の細い足の中の身を、わざわざ蟹の爪を利用しながらていねいにほじくりかえして、会食制限時間の1時間半をフルに使って“リベンジ”したほどでした。

まあ、蟹料理は、日本のほうがスケールがデカイということで。

で、蟹はさておき、市内観光で印象に残ったのが、「上海環球金融中心」(日本名:「上海ワールドフィナンシャルセンター」 、通称「上海ヒルズ」、愛称「栓抜きビルディング」)でした。

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明清時代の建物風格を模した豫園商城の“とんがり屋根”から望む「上海環球金融中心」

ここは、日本の不動産会社森ビルが建設した超高層ビルで、日本語のサイトもあります。

http://www.mori.co.jp/projects/shanghai/art_cultural.html

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<世界超高層建築物選手名鑑>(笑)より

「上海環球金融中心」

高さ492m。2010年5月現在世界第3位(中華人民共和国で第1位の高さ)の超高層ビル。

「最高フロア高さ」と「軒高」で は台北101よりも高く、ブルジュ・ハリファに次いで世界第2位。

当初、完成すれば台北101が完成するまで世界一の高さとなる予定であったが、事業凍結を挟んだ事で、結果的に世界第1位の座は獲得できなかった。

但し、展望台の高さ(地上474m)はブルジュ・ハリファ竣工後も 世界一を誇る。

公式サイトはコチラ(日本語)

http://www.swfc-observatory.com/jp/

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このビルのウリは、世界最高峰に位置する展望台で、将来世界一の高層建築物となる東京スカイツリーが開業しても、高さ645mという高さでは敵いませんが、展望台が位置する高さ474mでは、引き続き世界一を確保することになるそうです。

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すなわち、世界のてっぺんの展望台から下界を見下ろすことができたわけです。

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このビルには、94階、97階、100階と、3つの展望台があり、もちろん100階の展望台がもっとも高いのですが、あまりスペースは広くなく

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最近オープンした94階が、広々としたイベントも開催できる開放的な展望台で、ちょうど新年の正月を祝うイベントが開催されていました。

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94階のイベント告知はコチラ(中国語)

http://www.swfc-observatory.com/event/2012cny/

そのイベント会場では、いわゆる“ウィッシュツリー”を飾るための“簡易絵馬”のような用紙が置かれていたので、それに願い事を記入して、投函ボックスに入れれば、後日、“ウィッシュツリー”に飾り付けされるような仕掛けになっているようでした。

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そこで、私も日本人の中日ドラゴンズファンの端くれとして、以下のように“簡易絵馬”に願い事を書き込み、大願成就を祈願しました。

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「中日友好 中日優勝」と走り書きした“簡易絵馬”。団体ツアーの合間を縫って記入したため、乱筆ご容赦!

さて、この“世界のてっぺん”からの祈念が、はたして聞き届けてもらえるか否かは、ひとえに中国人民が古くからもっとも信仰しているといわれる、三国志の英雄“美髯公”関帝聖君の思し召し次第といえましょう。

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※この“美髯公”画像はパブリックドメインだそうです。

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2011年12月26日 (月)

落合ドラゴンズになくて高木中日にできたもの

高木中日球団の来季のスローガンは「Join us ファンと共に」だそうですが。

http://dragons.jp/news/2011/11122101.html

おっと、その発表を、かの有名な“ガッツ坂井”球団社長がやったようですね。

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来季のファンサービスへの取り組みなどについて、坂井球団社長が12月21日に会見を行いました。

球団内の組織変更では「ファンサービス部」を新たに設置しファンサービスを強化、会見で同社長は「ファンや地域の人たちと選手の距離を近くにしたい。ドームではファンの方たち全員が応援団として、一体になってドラゴンズを応援できるように、ドームへ観戦に来て良かったと思われるようにしたい」と話しました。

同時に2012年度のチームスローガン「Join us ファンと共に」もロゴとともに正式にお披露目しました。
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まあ、極私的な感想を、かのモエドラ風歌詞の一節に託すと。

♪坂井もツネオ(?)も待っていた
   祈る気持ちで待っていた
   それは一言お愛想だ
   モリミチ監督のお愛想だ♪

というところでしょうかね。

さて、そのココロですが。

「愛想」という言葉をネット辞書で引いてみると…。

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あい‐そ【愛想】 《「あいそう」の音変化》

http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/922/m0u/

1.人に接するときの態度。また、人当たりのいい態度。
   「店員の―のいい店」「―のない返事」

2.人に対する好意・信頼感。
    「―を尽かす」

3.(多く「お愛想」の形で)
  ①相手の機嫌をとるための言葉・振る舞い。
    「―を言う」「お―で食事に誘う」
  ②客などに対するもてなし・心遣い。
    「何の―もなくてすみません」
  ③飲食店などの勘定。
     「お―願います」
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なるほど、「お愛想」には「③お勘定(=利益)」という意味まであるんですねえ。

落合博満氏が中日ドラゴンズの監督を引き受けた時に掲げたスローガンは“Road to Victory”であり、8年間一貫してこのスローガンを貫き通したわけですが、これを意訳すれば、「勝利こそ究極のファンサービス」であり、そうであれば、監督の役割を果たしている場面では、あえて他の“サービス”をする必要はない、と割り切っていたのでしょう。

その結果、この8年間で、リーグ優勝4回、CS優勝3回、日本シリーズ制覇1回という輝かしい“実績”を残したわけですが、これは、セントラルリーグという“業界”からすると、少々由々しき事態だったのかもしれません。

なにせ、中日ドラゴンズという球団のそれまでの「歴史」を遡ると、球団発足時から数十年経過してから、やっと1954年にリーグ初優勝と日本シリーズを制覇し、さらに二十年の長い眠りの後に、1974年に久し振りのリーグ優勝を果たしてからは、1982年、1988年、1999年と、短くても6年間のブランクを経てから優勝する球団としての“立ち位置”を業界で確保していたのに、落合政権になってからは毎年のように優勝争いをする球団となってしまい、それは、ドラゴンズファン自身にとっては非常に喜ばしいことではあっても、業界全体としては、少々“KY”な存在であった可能性は否めません。

http://ryuunosu.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_c471.html

まあ、2000年代後半には、かつて球界の盟主を自負していた讀賣球団も、2007年から2009年にかけての「リーグ三連覇」によって、“プチ黄金時代”を謳歌していたわけですが、その手柄が、一人、清武・元GMの打ち出した「育成重視戦略」が全てであったような扱い(事実、昨年は、各地の経済・経営団体が主催したイベントの「ゲストスピーカー」として、同氏はひっぱりだこだったようです)を、球団内部では非常に面白くないと感じていた人たちもいたことでしょうね。

実際には、そういった「育成面」とともに、小久保、谷、小笠原、ラミレスらの、他球団で十分な実績を残していた「FA戦力」を常に補充しながらの“両輪”によってなされていたのに、何となく「育成面」だけにスポットライトが当たっていたのに飽きられてきたのと、そろそろ「育成面」での陰りが出てきたのに乗じて、再び「育てる野球から(FA戦力を)獲る野球」に戻そうとしているのでしょう。

一方、業界地図も大きく様変わりしています。

讀賣三連覇時代には、その陰で、特に対戦成績において密かに“貢献”していた某球団が、2010年前半があまりに不甲斐ない成績を残してしまったためにファンの怒りを買ってしまい、緊急措置として、監督を、同球団たたき上げの2軍監督にすげ替えたところ、ミルミル戦意が高揚して“後期優勝”と揶揄されるほどの戦績を残してしまい、さらに、2011年前半から終盤にかけてまで、ペナントレースを牽引する成績を収めるようになり、ある意味業界にとっては「使えない」球団となってしまったので、来季からは別の球団にその役目(ちょうどGMや監督がそれに適任となったようだし)を果たしてもらうことになったのでしょう。

まあ、これだけの“手”を打って、来季の業界を盛り上げようとしているわけですが、これで「結果」が出なかった場合は、その時は、指揮官に責任があるということで、いよいよ別の「人材」に白羽の矢が立つのでしょう。

なお、極私的な来季の中日ドラゴンズに対する期待ですが、モリミチ監督が打ち出した

「お愛想野球:

Join us 。 OBと共に」

が、この8年間で野球を見る目が肥えたファンから、それこそ愛想尽かしを食らわないことを祈るばかりですが、さて。

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2011年11月21日 (月)

ホークスにあってドラゴンズになかったもの

日本シリーズは第7戦までもつれましたが、力相撲の末に最後は落合竜が万策尽き果て、力負けして寄り切られたという感じでした。

データ的には明らかに見劣りする攻撃陣と、ほぼ互角といわれた守備力の総和である総合力での劣勢を跳ね返すべく、ロースコアの試合を辛くも勝ち越す“薄氷の勝利”の連続で、なんとか最終戦にまで持ち込みましたが、相手を凌駕するまでのチャンスはほとんどなかったというのが正直なところでした。

頭を冷やしてこのシリーズを振り返ってみると、ホークスにあってドラゴンズになかったものが、1つだけ明確にありました。


それは、一体感の欠如でしたね。

福岡ソフトバンクホークスは、2003年以来、勝率1位やリーグ優勝は果たしたのに、日本シリーズには出場することもできなかったという屈辱をバネに今シーズンを闘い、結局はその思いを切らすことなく栄冠を勝ち取りました。

そこには、監督、コーチ陣、選手をはじめとする現場サイドだけでなく、それをバックアップする、親会社をも含めた経営陣からも全面的に支援と協力が得られたのでしょうから、完全に強固な一枚岩の集団として機能していたと思います。

今回、シリーズの中継映像では、ホームビジターにかかわらず、自軍のスタジアムジャンパーを着込んだホークスオーナーである孫氏が球場内で観戦に訪れた映像が何回も放映されましたが、それは、このシリーズのCMスポンサーの1社として、中継の合間に同社のCMが流され、テレビ局に対して“恩義”を着せていたこととも無関係ではなかったでしょうね。


一方、中日ドラゴンズ側は、「退任する指揮官の有終の美を飾らせたい」という思いで、現場サイドは一体となることができましたが、漏れ伝わってきた経営フロントサイドとの確執がある限り、完全なる一枚岩の状態にはなれなかったのだと思います。

それは、今回は「外弁慶シリーズ」と揶揄されるほど、ホームチーム側が自身の利点を全く生かせぬまま、ビジターチームに蹂躙されていったわけですが、特に、ナゴヤドームで闘ったドラゴンズ側の試合運びがあまりに不甲斐ない内容であったのが非常に残念でした。

そこには、今回のシリーズでは、ドラゴンズの選手たちが、敵地ヤフードームでは伸び伸びと戦えたと、落合監督が評したのに、「ホームでは勝てない気がする」と発言したところに見て取れたと思います。

つまり、ホームでは、自軍の勝利を喜ばない雰囲気が球団側に漂っており、それを現場も敏感に感じ取っていたため、何となく居心地がよくなかったということなのかもしれません。

相手は勝利へのベクトルが、現場+経営陣+ファンと三位一体になった一枚岩の巨大戦力だったのに対して、こちらは、ともすれば空中分解もありうるような、砂岩や礫岩をセメントでかろうじて貼り合わせてぶつかっていったような感じでしたね。

ある意味、そのような状況の中、よくぞ最終戦までもつれこませたなというのが正直なところでしょうね。

これで、落合監督と、彼が見込んだ有能なコーチ陣とスタッフによる「落合ドラゴンズ」は、ここで“散開”ということになりますが、後に残された選手たちとドラゴンズファンは、今後も中日ドラゴンズという“運命共同体”の中で力を合わせて闘っていかなければなりません。

当面、球団の経営側と現場サイドは、日本一の栄冠を勝ち取った、福岡ソフトバンクホークスのようには一枚岩となるには、相当の時間がかかることでしょう。

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2011年11月19日 (土)

大千秋楽

大相撲でいえば、秋鷹山に土俵際まで押し込まれた落合竜が、徳俵に足がかかってからなんとか踏みとどまった後に、そこから土俵中央まで押し戻して、再びがっぷり四つに組み直したという感じでしょうか。

http://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2011111901/top

あとは、泣いても笑っても一番限り。

「この相撲一番にて、千~秋~楽~」という立行司の声が聞こえてきそうな大一番となりそうですね、明日の試合。

特に、「ひとつの演目で各地を巡業した場合、最後の公演地で行われる千秋楽の公演を、特に大千秋楽(おおせんしゅうらく)、略して大楽(おおらく)ともいうことがある。」そうですから、明日の試合はまさに「大千秋楽」の一番といえるでしょう。

落合監督は、本日の勝利監督インタビューで、「あしたが2011年最後の試合、本当の天王山です。」と仰っていましたが、今までマスコミ陣が、シーズン半ばのその時点での首位争いをしている2チームの試合に対しても、安易に「天王山」という用語を使うのがよほど気に障っていたようで、史実や故事に因んだ言葉はもっと大切に扱わなければいけないよ、と我々に諭しているようにも思われました。

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2011/11/19/kiji/K20111119002066810.html

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「本当の天王山」へ!落合監督「悔いのないように戦わせたい」

日本シリーズ第6戦 中日2-1ソフトバンク (11月19日 ヤフードーム)

万全継投で3勝3敗とした中日の落合監督は、穏やかな表情でスタンドの中日ファンに手を振り「あしたが2011年最後の試合、本当の天王山です。そこに持ち込めたのは選手のおかげです」と語った。

この日はエースの吉見が7回2/3を1失点、第2戦の6回1/3を1失点に続き好投を見せたが「この前より今日の方が落ち着いて投げていた。彼が今年の投手陣の屋台骨を支えてきたのだから。あとは、浅尾、岩瀬にきっちりつなげた」。この日は浅尾→岩瀬ではなく、岩瀬→浅尾の継投としたが「順番は関係ない」と投手陣に対しての絶対の信頼は揺るぎない。

20日の日本シリーズ第7戦は、今季限りで退任する落合監督にとっても、8年間の集大成となる。「勝つことだけを考えて、最後の試合悔いのないように戦わせたい」自身2度目の日本一をきっちり見据えていた。

[ 2011年11月19日 21:33
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明日の試合は、まさに「天下分け目の天王山」ということになり、投手も野手も総力戦の様相を呈することになりますが、こういう短期決戦の試合で勝敗の決め手となるのが、やはり「シリーズ男」と呼ばれるラッキーボーイ的な選手でしょうね。

現時点のドラゴンズでいえば、野手でいえば、やはり平田選手でしょうか。

本日の試合でも、守備では2回裏の二死一塁の場面で多村が放った、あわや左中間を抜けようかという当たりを身を呈して回転レシーブよろしく好捕しましたし。

Photo

打っては、4回表にあわやホームランかという大飛球を左翼ポール際に和田投手から放った後にもきっちりとヒットをレフト前に打ち、ホークスファンの肝を大いに冷やして、和田投手の5イニングスまでの早期降板の一因をつくりました。

そして、明日のホークス側の先発が予想される杉内投手からも、前回の13日(日)の第2戦7回表に、あわや3ランにもなろうかという左中間フェンス直撃の二塁打を放って先制点を挙げているので、ホークスファンだけでなく、ホークス投手陣も、非常に嫌~な感じを彼に対してもっているに違いありません。

http://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2011111301/text#i7

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7回表 中日の攻撃

1:森野 ライトへのツーベース 2塁
2:ブランコ 外角のチェンジアップに空振り三振でバッターアウト 1アウト
3:和田 敬遠ぎみのフォアボールで歩かされる 1,2塁
4:小池 ハーフスイングを取られて空振り三振でバッターアウト 2アウト

5:平田 ランナー1,2塁からレフトへのタイムリーツーベースで中日先制!
ソ0-1中 2,3塁
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もちろん、斬り込み隊長として、シリーズを通じて打撃好調な荒木選手や、主力としてさすがの活躍を見せている和田選手も、その候補者の1人であることは間違いありませんが、ホークスファンが特に“不気味”に感じているのは、やはり平田選手だと思いますので、彼のもっている“勝ち運”に期待したいと思います。

最後に、明日の勝利を祈念して、ちょっと縁起の良い出来事をご紹介しましょうか。

ある、名古屋在住の熱狂的ドラゴンズファンの奥様が、和田選手の奥様が自身のブログで紹介したパン屋さんでパンを購入して眺めていたところ、、なぜか「コアラのマーチ」を入れてみたくなったとのこと。

その作品を完成させて写真を撮ったのが18日(金)で、それをデスクトップに飾っておいたら19日(土)の試合でドラゴンズが逆王手をかけることができたのでした。

で、どうもそれは、次のような啓示だったようなのです。


「ドアラがナゴドの長い連敗のトンネルを抜けたら博多で日本一になっていたという野球の神様からのお告げです。」


Photo_2

私は、この写真をお守りとしてデスクトップに飾り、明日の試合の勝利をひたすら祈念したいと思います。

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2011年11月16日 (水)

“メジャー”の壁

うーん、残念ながら、ファルケンボーグに手も足も出ないですねえ。

こういう力投型の外国人セットアッパーは、セ・リーグでは皆無といっていいので、今のところお手上げ状態ですね。

第2戦で、ドラゴンズが勝利した試合でも、8回表の二死一三塁の好機に彼が登板するやいなや、主砲ブランコに対して真っ向投げ下ろし“力対力”の直球勝負を挑み、最後の空振り三振に斬って取ったボールは高目のど真ん中で、「打てるもんなら打ってみろ」といわんばかりに投げ込み、天晴れというしかない投球でした。

http://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2011111301/text#i7

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8回表 中日の攻撃
1:「鷹の新妻」細川がキャッチャーの守備につく
2:大島→代打:藤井
3:藤井 外角のストレートに空振り三振でバッターアウト 1アウト
4:荒木 レフトへのヒットで出塁 1塁
5:井端 外角のストレートを打つもレフトフライ 2アウト
6:森野 センターへのヒットを放つ 1,3塁

7:投手交代:杉内→ファルケンボーグ
8:ブランコ 一打勝ち越しの場面で高めのつり球に空振り三振
3アウトチェンジ
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いわば、元メジャーリーガーの厚い壁に阻まれた感じともいえますが、ファルケンボーグのメジャーリーグでの経歴を確認すると、ほとんど実績を上げることができずに、結局は日本球界に身を投じたことになります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%B0

しかし、日本球界においては、打ち込まれたことがほとんどないようで、まさにNPBにおいては、

「スーパーマン。クリプトン星ではただの人」
http://ryuunosu.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/__58ad.html

の逆バージョンともいえる“火の玉投手”としての大活躍を見せています。

とにかく、中日ドラゴンズが、日本シリーズという難関を勝ち抜くには、ブライアン・ファルケンボーグという、元メジャーの厚い壁を打ち破らなければならないのですが、その手立ては果たしてあるのか。

唯一の可能性は、ファルケンボーグは、第1戦から第4戦までの全ての試合に登板しており、さすがにこのままの調子を続けていくのは厳しくなるでしょう。

彼の、過去の記録を調べたところ、「(2010年の)クライマックスシリーズではレギュラーシーズンで完璧に抑え込んだ千葉ロッテマリーンズに2度の登板で5失点を喫する乱調で、本来の投球を見せることができなかった。」とあり、この時の攻略法がヒントになるかもしれませんね。

中日ドラゴンズは、セ・リーグの各球団に対する戦い方はほぼマスターしたわけですが、ここからは、未知の戦力との闘いができるかどうかが勝負の分かれ目といえましょう。


まあ、ここは気分転換の意味を込めて、1963年の“ヒット曲”「宇宙船XL-5“fireball”」でも聴いていただきましょうか。

英国産特撮人形劇「サンダーバード」の生みの親であるジェリー・アンダーソン発案の多くの作品で音楽監督を務めたバリー・グレイが生み出した、星の数ほどもある歌曲のうちで唯一、英国の音楽チャートで32位を記録した作品とのこと。

http://www.ufoseries.com/barry/

どこにでもいるごく平凡な男が、恋する彼女(MLB)に振り向いてもらいために、自分が宇宙飛行士だったらいいのになあ、と夢想する心情を歌詞に託した、妙にクセになる歌曲です。

http://www.ufoseries.com/barry/fireball.mp3

http://www.youtube.com/watch?v=Y_pFQQ2i2CU&feature=related

英語の歌詞は以下のサイトが参考になるかも。ただし2ヵ所ほど聴き取りミスがあるのがご愛嬌ともいえますが…。

http://www.youtube.com/watch?v=ed0jsVgIHu8

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2011年11月14日 (月)

采配の妙

明らかに、「采配」の差が勝敗を分けていますね。

ここ2戦目までの日本シリーズ。

動くべきところで最善の策を選択する落合監督と、動かなければならない場面でその決断ができない秋山監督の経験不足の差とでもいいましょうか。

さて、このシリーズの決着がついた直後の11/21に刊行される落合監督十年ぶりの著書『采配』を、今から非常に楽しみにしています。

http://www.diamond.co.jp/topics/book/201111071205.html

たぶん、先を読むのが得意な監督のことですから、ある程度「今季限り」となることを覚悟しながらのシーズンを送っていたのだと思いますが、激闘で多忙を極めていた中でも、自分自身の野球理論を実践してみた成果として、敢えて後世に残しておくべきことがあると思われたのでしょう。

十年ぶりの書き下ろしとのことですから、落合博満氏が中日ドラゴンズの監督を引き受けてから初めての著作となります。

ある意味、我々ドラゴンズファンへの最後の置き土産ともいえますね。


昨日の試合の采配に対して、内川選手のバットが野球規則に違反している改造をしているのではないかということで、落合監督が審判団に対して注文をつけたことやら、最少得点差を巡る試合運びなどについて、一部の外野席からは、「せこい」とか「つまらない」というような声が挙がっているそうですが、そういう人たちは、日本シリーズという、久しぶりにプロ野球の試合が全国ネットの地上波で完全中継される“国民的行事”によって、落合采配を初めて体験したので、少々とまどいを隠せないということなんでしょうね。

普段から「落合野球」に触れている我々からすると、野球規則に違反する行為に対して監督が審判団に抗議をして、相手が規則をよく理解せずに判定を下していたことが露呈してしどろもどろになったり、“WBC”などのグローバルスタンダードな規格で野球をしようとするならば、こういう試合をするほうが理に適っていることをよく理解できるのに、それが理解できないのが不思議ですね。


まあ、昨シーズンまでは“ラビットボール”や実際より球場の広さを大きく表示して試合を成立させていた球界のウラ事情を知らずに、インチキホームラン合戦に慣らされていた人たちにとっては、落合野球の奥深さが理解できないのはもっともではありますが…。

http://ryuunosu.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-88ac.html

http://ryuunosu.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-92b1.html

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2011年11月 5日 (土)

自分のために野球をやれ

ということでしょうかね、昨日の「落合語録」の真意は。


http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2011/11/04/kiji/K20111104001963530.html

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落合監督「気持ち、出過ぎても駄目。足と一緒にならないと」
セCSファイナルS第3戦 中日1-2ヤクルト (11月4日 ナゴヤD)

毎回のように走者を出しながら12残塁。

大島のタイムリーでの1点に終わった中日の落合監督は「足は動いているよ。ただ、気持ちは引っ込みすぎても、きょうのように出過ぎても駄目。足と一緒にならないと」と落合監督らしい言葉で試合を語った。

逸機の連続だった。荒木が2度、2死満塁のチャンスで凡退し、7回は1死一、三塁から谷繁、和田が倒れた。リードオフマンの荒木は「あれで重くしてしまったのはある。気持ちは出ているけど、うまい具合にいっていない」と話した。
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我々を含め、世間は、「退任する指揮官の花道を飾るために」とか、「監督を日本一にして男にしたい」というようなことを期待して、ついドラゴンズナインにも同様な意識をもつように仕向けてしまうし、球場の雰囲気もそういう傾向になりがちですが、落合監督は、そういう意識を過剰に出すなということなのでしょう。


落合監督の退任が発表された直後に、落合監督は、野球解説者の江川氏との球場内対談の中で、「技術と体力をつければ、心は自ずとついてくる」という言葉を残しました。

しかし、「心・技・体」のうち、技と体は厳しい練習で培われるものであっても、心のもちようは非常にデリケートなものだということなのでしょう。

今季をもって、落合監督をはじめとするコーチ陣はこのチームを去りますが、残された選手たちは、来季もこのチームでずっと闘わなければならない。だから、現在の苦しい試合も、来季につながる試練として闘うべきである、と。

今こそ、ドラゴンズナインとファンは、その言葉を身に刻みながら闘わなければならないと思います。

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2011年10月24日 (月)

妨害工作中?

せっかく人が「中日ドラゴンズ球団史上初の連覇」の感慨に浸っていたいのに、

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/npb/dragons/text/201110210002-spnavi.html

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高橋健二 スポーツナビ

落合監督が8年をかけてつくり上げた“勝負師集団”
2011年10月22日(土)


■中日を連覇に導いた4つのキーワード
「動じない」、「引きずらない」、「割り切る」。そして、「勝負どころでは確実に決める」。

 連覇達成のキーワードはこの4つではないだろうか。落合政権下ワーストの借金6を数えようとも、首位とのゲーム差が10に開こうとも、問題ではなかった。最後にセ・リーグの頂点に立っていればいい――。目先の勝敗に一喜一憂することなく、掲げた最終目標に向かって戦う。そんなプロフェッショナルの精神、姿勢が揺らがなかったことが強さの秘けつだったのだろう。また、連敗が続いても落胆の色を見せない“図太さ”。チーム状態が底に沈みかけてもギリギリで踏み止まる“不気味さ”。まさに落合博満監督がベンチから相手チームに与えてきた脅威を、選手たちが体現してみせた。

■“10月決戦”を理解した選手たち
8月3日時点で中日は首位・東京ヤクルトに10ゲーム差をつけられ、優勝争いの蚊帳の外に置かれていた。しかし、8月を13勝8敗3分と勝ち越し、立て直しに成功。9月は15勝6敗3分で順位を2位へと押し上げた。こうして迎えた10月。優勝を決めた18日まで10勝4敗2分でペナントを勝ち取った。

奇跡の大逆転劇のようにみえるが、落合監督にとっては“シナリオ通り”だった。10月にホーム10連戦を含む13連戦が控えていたからだ。
「今年はこういう日程で、10月に13連戦がありましたから。その前までどういう位置にいて、どういう戦い方をするか、そこへの持っていき方はちょっと難しかったんですけど、後は選手が自分たちで動いてくれました」(落合監督)

今季、プロ野球は東日本大震災の影響で開幕が約3週間延期となり、10月に大量の試合が組み込まれた。「勝負は10月」と落合監督が見据え、選手も理解した。故障で離脱していた谷繁元信、ブランコ、井端弘和の復帰組は終盤に向けて右肩上がりに調子を上げていった。
「最終的には経験のある連中が戻ってきて、ここに照準を合わせてくれたということではないでしょうか」と落合監督がたたえたように、すべてを注ぎ込むべきときに万全の態勢が整った。

■優勝争いの中でも自分たちのペースを崩さない
10月4日からのホーム10連戦。カープを3タテし、5月以来の首位に躍り出た。しかし、次のカードである巨人戦の初戦、4点リードで迎えた9回に吉見一起と浅尾拓也で同点に追いつかれ、この試合を引き分けた。すると翌日は1安打完封負け。当然、チームの雰囲気が悪くなってもおかしくない状況だが、ここに中日の強さがあった。

1敗1分で迎えたカード第3戦、スコアレスで迎えた延長10回裏に代打・堂上剛裕のサヨナラ打で勝利を収めた。背水の陣で、死に物狂いでつかんだ勝利と思われたが、堂上剛は試合前のチームの雰囲気をこう明かした。
「負けられないという雰囲気があった? それはないです。レギュラー陣はすごい切り替えができているので、さすがだなと思いました」

優勝争いの状況においても自分たちのペースを崩さず、野球を変えることもしない。普段通りの姿勢で臨んだ東京ヤクルトとの首位攻防4連戦、すべての試合で得意の先制逃げ切りの展開へと持ちこみ、圧巻の強さで4タテを決めた。直接対決でライバルをねじ伏せてのマジック「2」。この時点で連覇はほぼ決まった。

中日は12球団ワースト(10月21日時点)のチーム打率でありながらセ・リーグを制した。福岡ソフトバンクのような打線の破壊力はないが、勝利を左右するポイントで確実に点を奪う。それはシーズンを戦う上でも同じく、勝てる試合を確実に拾い、勝負どころで強さを発揮してみせた。

落合博満が8年の歳月をかけてつくり上げたチーム。それは、勝負どころで強さを発揮する「真の勝負師」の集団だった。

<了>
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そうはさせじと、中日ドラゴンズの関連ニュースは、腹の立つニュースが多いこと、多いこと。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111020-00000003-nkgendai-spo

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中日ナインもまゆをひそめるOBのはしゃぎぶり

日刊ゲンダイ 10月20日(木)10時0分配信

巨人に3タテを食らってまたも優勝が持ち越しになった中日。

すでに落合監督が今季限りで退任することが決定し、評論家の高木守道氏が後任監督に就任する。

これにともない、落合現内閣の大半のコーチは退団し、中日OBが中心となるコーチ人事が行われる方針だが、

「チームの現状に遠慮しているOBが大半だが、これに浮足立っているOBもいるんです」

と、さる地元マスコミ関係者がこう続けた。

「中日のOBは04年に落合監督が就任してからというもの、落合監督がロクに話そうとしないので球場に来ても体を小さくせざるを得なかった。それが落合監督の解任が決まると、今は大勢のマスコミ関係者を囲んでベンチで談笑。テレビやラジオの解説では、あくまで応援コメントばかりだったのが、露骨に采配批判など厳しいことを言い始めている。選手に『ムリするなよ』なんて声をかけるOBがいれば、あたかも自分がコーチになった気分で話す人もいる。そんなOBの言動には、選手や関係者も失笑しています」

先日、ある名古屋ローカルのテレビ番組ではこんなやりとりが放送された。某中日OBの解説者がナゴヤドームでの試合前、選手をインタビューしていた。そこにやってきた森野は開口一番、「○○さん、(来年は)コーチなんですか?」と発言。その解説者は「そんなこと聞くなよ……」と苦笑いを浮かべていたという。

「森野はそのOBのことがどうこうではなく、間接的に浮かれているOBたちに向けて、チクリとやったのではないか、という声でもっぱらです。落合監督の解任が決まるや否や、コーチになりたいOBの間では『高木詣で』が始まっている。すでにチーム内の“落合派”といわれる人物の中にも、自分のクビが危ないと思っているからか、フロントに擦り寄るような行動に出始めてる者がいるそうです。選手も首脳陣も、『もう鞍替えかよ』と白い目で見ていますがね。身内が足を引っ張ってもしょうがないんですが……」
 
と、前出の関係者は呆れた表情を浮かべる。

落合監督が就任して8年間、大半のOBはコーチにもなれず、ロクに口をきいてもらえず、冷や飯を食わされ続けてきた。「落合解任」に、はしゃぎたくなる気持ちはわからなくもない。「高木新体制」で生き残れるかどうか不安がっているチーム関係者も多く、「次」のことを考えるのも当然といえば当然だけど……。

(日刊ゲンダイ2011年10月17日掲載)最終更新:10月20日(木)10時0分
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まずは、上記の優勝決定直前のニュースですが、「落合監督"解任"」の一報にはしゃぎすぎるOBに対して眉をひそめる森野選手会長をはじめとする、非常に気の毒な選手たちの話でした。

やるね、森野。彼のこういうところが好きです。

「森野が言うのならしょうがない(言うことを聞くしかない)」ということで、皆に推されて選手会長になったと記憶しておりますが、さすが、たとえOBに対しても、言うべきことをきちんと言える選手会長です。

また、まだ「CS」や「日本シリーズ」という、現チームでのイベントが残されているのに、早くも、来季ユニホームへの切り替えを、球団営業側が事実上発表。

http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20111021-852729.html?utm_source=dlvr.it

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中日が落合色一掃 来季ユニホーム変更

中日が来季からのユニホーム変更を検討していることが20日、分かった。

9月に新監督就任が発表された高木守道氏(70)は「変える必要はないと思う」と発言していたが、球団側の要望もあって、一新することになりそうだ。

「もちろん、監督が代わってイメージを新しくするということもありますが、金銭的な面でメリットが大きいということでしょう」。球団関係者はこう話した。現在のユニホームは落合監督が就任した04年にデザインされたもので、8年間、常勝軍団・オレ竜のイメージをつくってきた。球団は落合監督退任に伴い、スタッフだけでなく、イメージの面でも落合色からの脱却を図る。

新ユニホームとなれば、グッズ売り上げなどの収益が見込める。新デザインは昨季8月に着用したオールドユニホームを基調とすることが検討されている。

[2011年10月21日7時41分 紙面から]
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うわあ、ほんとに"暗黒時代"に戻すかのような動きですね。

実際、高木次期監督は、「変える必要はないと思う」と、落合監督の業績に対して最大限の敬意を表したのに、球団内アンチ落合派が喜々として「変更」を強引に進めているのでしょうね。

来季は、「新ユニ」派と「CDマークユニ」派が球場で激突して、敵との戦いより先に、身内で争うというやるせない光景が見られそうですね。誠に嫌な時代になったものです。


さらに、昨日(23日)には、「球団が、落合監督初のドラ1、中川選手に対して戦力外通告をした」ということで、わざわざ見せしめのように、1人だけを対象に「戦力外通告」をしたようです。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/headlines/20111023-00000033-dal-base.html

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中日が落合監督初のドラ1、中川を戦力外

中日は23日、中川裕貴外野手に来季の選手契約をしないことを通告した。

26歳の中川は、中京高で甲子園に2度出場するなど強打の内野手として活躍し、03年のドラフトで中日から1巡目指名を受けて入団。落合監督が就任して初めてのドラフトで獲得した選手だった。

06年最終戦で1軍初出場を果たしたが、その後は故障に苦しんだ。

09年に14試合出場、昨年は13試合でプロ初本塁打を放ったが、今季は1軍出場がなかった。
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中川裕貴選手は、地元中京高校出身のスター候補生の1人として、落合監督もその才能を見込んだうえでのドラフト1位指名を決断した人材でしたが、残念ながら度重なるケガに苦しみ、その実力を十分に発揮することはできなかったのでしょう。

しかし、昨シーズンは、プロ入り初本塁打も放ち、その才能の片鱗を覗かせてくれていたので、落合政権時代には、まだチャンスを与えてあげようということだったのだと思いますが、球団内の"アンチ勢力"とすれば、球団史上初の連覇を達成して、改めてその手腕が巷で絶賛されてきた落合監督に対して、「いいや、彼の眼力はやはり節穴だったじゃないか」ということを強調するために、敢えてこの時期が選ばれたのかもしれません。

これから、ドラフト会議で新人を指名し、さらにシーズンが終われば、どうしてもそういう新戦力に押し出される形で、まだまだ何人かの選手たちに対して戦力外通告をしなければならないのはやむを得ない処置ではありますが、なぜ、ここで中川選手1人のみに通告をしたのかという理由として、最も妥当と考えられるのは、ポストシーズンが始まる大切な時期に、少しでも選手たちの動揺を誘って、「CS優勝」→「日本シリーズ優勝」という、アンチ勢力からすれば"最悪の結果"を落合中日ドラゴンズに残されては、彼を追い出した側の立場が危うくなるので、なんとしてでもその事態を避けなければならない、ということなのかもしれませんね。

気の毒なのは、そういった権力闘争に巻き込まれた選手たちということになります。


さて、先日、「ナゴヤドームで行われた9月6日の巨人戦。3対5で敗れた試合後の関係者通路。坂井球団社長が、なんとガッツポーズを繰り出した。複数の球団関係者がその光景を目にし、すぐさまチーム内に広まった。」という趣旨の記事が、複数のスポーツ紙等で報じられて、物議を醸している坂井球団社長ですが、先日、"一流スポーツ夕刊紙"の「東京スポーツ」に、本人の弁として、反論を試みた記事が掲載されました。


この件についての「続報」を探していたら、興味深いWebサイト記事を「発見」しました。

このブログで、10月6 (木)に、「『日刊SPA!』が落合監督を応援しているのが興味深いです。」

http://ryuunosu.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-dbe6.html

という記事を紹介しましたが、さらに"濃い"内容の取材を、「日刊SPA!」のテポドン記者が敢行していました。

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「中日ファンは優勝してもまだまだ怒り心頭」

http://nikkan-spa.jp/78325


「中日ファンは優勝してもまだまだ怒り心頭【中編】」「落合の野球を見ていた人間とは思えない!」

http://nikkan-spa.jp/78677


「中日ファンは優勝してもまだまだ怒り心頭【後編】地元メディア関係者に聞く お家騒動と優勝」

http://nikkan-spa.jp/78678
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いやあ、このテポドン記者の取材力は、なかなか侮りがたいですね。

地元名古屋のドラゴンズファンだけでなく、我々、地元以外のドラゴンズファンの"実情"をかなり的確に把握したうえで、しかも「本音」に近い部分を伝えてくれていると思いました。

しかし、この記事によれば、「そこに追い打ちをかけたのが夕刊紙の東スポの記事である。なんと坂井球団社長のガッツポーズは9月18日の巨人戦、9月25日のヤクルト戦でも繰り出され、特に9月25日のヤクルト戦敗戦後のガッツポーズは、選手によって“現行犯”で目撃されたというのだ。」というのには、さらに驚かされました。

9月6日の1回だけならば、何らかの無意識の行動、たとえば、坂井球団社長は、失礼ながらかなりご高齢の様子なので、試合観戦の終了直後に、我々一般ファンが座るような固いシートではなく、ふかふかのクッション付きの「貴賓席」のシートから立ち上がる際には、少々気合を入れないと立ち上がれないので、「ヨシッ!」と声を出して、両腕を振り下ろしたあとに、"鉄腕アトム"のポーズをしながら立ち上がったのが、はた目には"ガッツポーズ"に見えたのかもしれないなと思ったのですが、まさか、中日ドラゴンズが負けた時に限って、"無意識"でそのようなポーズを繰り返して立ち上がったのだとしたら、それは凄い偶然だったことになりますね。

なにしろ、本人には「そのようなことをしたことは、記憶にございません。」と、断言するのですから。

なんでも、ご自身は、「自分は古くからの中日ファンで、1954年の優勝パレードを見に行ったほどである。」とのことで、「なんなら嘘発見器にかけてもらってもいい。」とのことですので、以下の質問項目を考えてみました。

いわゆる嘘発見器では、全ての質問に対して「いいえ」と回答して、その反応を確認して、嘘を言っているかどうかを判定するそうですから。

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1.あなたは、中日ドラゴンズの球団社長という「公人」ですか。

2.あなたは、落合博満氏が監督を引き受ける以前までの中日ドラゴンズのファンでしたか。

3.あなたは、落合監督政権下において、自分が目をかけている中日OBたちが球団にコーチとして入り込めないことを大変苦々しく思っていませんでしたか。

4.あなたは、球団史上初の「連覇」を、落合監督という"外様"球団出身者に達成されることに対して、非常に面白くないと思っていませんでしたか。

5.あなたは、落合中日ドラゴンズが「連覇」を達成するくらいなら、いっそのこと、他のチームに優勝してもらった方がまだマシであると思っていませんでしたか。

6.あなたは、東京ヤクルトスワローズとの"天王山"の直前に、落合監督の退任を発表すれば、選手たちが動揺して優勝争いから脱落するだろうと思っていませんでしたか。

7.あなたは、落合監督がリーグ優勝を決めた試合で、落合監督に祝福の握手をすれば、これまでのいきさつを取り繕えると思っていませんでしたか。

8.あなたは、落合監督の「優勝後の独占手記」等の記事が、他社のライバルスポーツ紙に掲載されたことが、とても気に食わないと思いませんでしたか。

9.あなたは、落合監督を追い出せれば、中日ドラゴンズが優勝争いから遠ざかっても全然構わないと思っていませんでしたか。

10.あなたは、今年の中日ドラゴンズが、CSを勝ち抜き、さらに日本シリーズで優勝されるのをなんとしてでも阻止したいと思っていませんか。
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たぶん、第1番目の質問以外に「いいえ」と回答するには、少々時間がかかることと、ご同情申しあげますが、まさか、第1番目の「公人」という自覚ぐらいはお持ちですよね。


さて、私は。今季の中日ドラゴンズが、CSを勝ち抜き、日本シリーズに出場して、1954年以来の「完全優勝」を、落合博満監督によって達成してほしいと願っているので、以下の、身内ともいうべき、「中日スポーツのカメラマンが撮影したレギュラーシーズン最後のビジター球場での1枚の写真」が掲載された記事を紹介して、選手やファンの戦意を高揚しておきたいと思います。

それは、今季の中日ドラゴンズの最終戦となった、広島カープ対中日ドラゴンズ戦で、ドラゴンズが悔しいサヨナラ負けを喫した直後に、落合博満氏が、中日ドラゴンズ監督としてのレギュラーシーズン最後の指揮を執った試合で、死闘を繰り広げた戦場であり、野球という競技に全身全霊を傾けた聖地でもあったグラウンドに対して、惜別の思いを込めて別れを告げる瞬間を切り撮ったものです。

グラウンドに最敬礼をする指揮官とともに、その背中をしっかりと目に焼き付けておこうとしている選手たちの表情が鮮やかに残されています。

きっと、多くの選手たちがこの日の光景を胸に刻みながら、再び激戦の地へと赴いてくれることでしょう。


落合博満監督の8年間にわたる、中日ドラゴンズ指揮官としての総決算となるべき、2011年シーズン・クライマックスシリーズ・ファイナルステージは、約1週間後の11月2日から開始されることになります。

http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201110/CK2011102102000017.html

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落合監督、最敬礼

2011年10月21日 紙面から

落合博満監督(57)にとってリーグ戦最後のタクトとなった20日の広島戦(マツダ)、最終回にチェンが打たれ、1-2で惜しくもサヨナラ負け。

節目の試合を勝利で飾れなかったが、指揮官の目は、ポストシーズンの激闘に向いている。谷哲也内野手(26)、堂上兄弟ら、若手野手をしっかり試し、主力を調整させ、打つべき手をしっかり打った。いよいよ悲願の日本一へ、落合竜の最後の挑戦が始まる。

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広島-中日 
今季最終戦を終え一礼する落合監督
=マツダスタジアムで(榎戸直紀撮影)
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「『日刊SPA!』が落合監督を応援しているのが興味深いです。」【転載 Part2】

「中日ファンは優勝してもまだまだ怒り心頭」

http://nikkan-spa.jp/78325

マジック1からまさかの3連敗でファンをやきもきさせ、最後は引き分けで優勝。なんとも“落合監督らしい”有終の美を飾った中日ドラゴンズ。かくいう筆者も横浜スタジアムに足を運び、多くのファンと共に感動の涙で頬を濡らしたのである。

『落合監督退任報道に中日ファンは怒り心頭』では、一連の解任報道を巡るファンの怒りの声を伝え、解任と優勝の狭間で葛藤するファンの声をお伝えした。それからの優勝である。ファンも少しは溜飲を下げて勝利の美酒に酔っているのかと思いきや、優勝後に落合監督解任にまつわる舞台裏が暴露されると、さらにヒートアップしてしまったのであった。

※『落合監督退任報道に中日ファンは怒り心頭』(http://nikkan-spa.jp/69392)

◆映画「メジャーリーグ」さながらのお家騒動


歓喜に包まれた横浜スタジアム。引き分けで優勝というのも、また落合監督らしい有終の美だった
ことの発端は優勝翌日のスポーツ紙に掲載された数々の“舞台裏”である。スポーツ新聞の記事を抜粋させていただこう。

「9月22日。台風の影響で遠征先の東京から始発の新幹線に飛び乗った指揮官は、混雑した車内で立ったまま名古屋に戻った。そこで告げられたのは、今季限りの契約満了。発表は4.5ゲーム差で迎えたヤクルトとの決戦3時間前であった。『アタマに来た! 絶対に優勝してやる』と首脳陣の一人が激怒。信じがたいタイミングだった」(10/19 スポーツ報知)

「連覇の原動力となった事件がある。ナゴヤドームで行われた9月6日の巨人戦。3対5で敗れた試合後の関係者通路。カード初戦を落とし、首位・ヤクルトと4.5に開いた一戦。坂井球団社長が、なんとガッツポーズを繰り出した。複数の球団関係者がその光景を目にし、すぐさまチーム内に広まった」(10/19 デイリースポーツ)


ガッツポーズ事件、果たして真相は……
こうした坂井球団社長の無礼千万な態度が報道されたことをきっかけとなり、ツイッターを始めとするネット上では中日ファンだけでなく、その他の球団のファン、また、野球には興味のない人まで巻き込んで「中日、マジでありえない」の大合唱が始まったのである。ツイッターでは「#坂井やめろ」のハッシュタグまで登場。ファンの怒りの声が増幅していったのである。そこに追い打ちをかけたのが夕刊紙の東スポの記事である。なんと坂井球団社長のガッツポーズは9月18日の巨人戦、9月25日のヤクルト戦でも繰り出され、特に9月25日のヤクルト戦敗戦後のガッツポーズは、選手によって“現行犯”で目撃されたというのだ。

その後、東スポの取材に対して「冤罪」を主張した坂井球団社長だが、ファンの怒りは収まらず、さらにヒートアップしていったのであった。こうした中日球団のお家騒動を、怒りとも呆れとも形容しがたい感情で見つめるのは当の中日ファン。その生の声を聞いた。

「中日ファンは優勝してもまだまだ怒り心頭【中編】」「落合の野球を見ていた人間とは思えない!」

http://nikkan-spa.jp/78677

『落合監督退任報道に中日ファンは怒り心頭』では、一連の解任報道を巡るファンの怒りの声を伝え、解任と優勝の狭間で葛藤するファンの声をお伝えした。それからの優勝である。ファンも少しは溜飲を下げて勝利の美酒に酔っているのかと思いきや、優勝後に落合監督解任にまつわる舞台裏が暴露されると、さらにヒートアップしてしまったのであった。その生の声を聞いた。

※『落合監督退任報道に中日ファンは怒り心頭』(http://nikkan-spa.jp/69392)

◆ぜひ一連の騒動を映画化に!

「無骨だが勝負に徹する監督、それを慕う選手、球団からの嫌がらせ、それに奮起して優勝。まぁ、どこかで見たようなシナリオですが、日本社会の縮図を表すにはぴったりの騒動でしたね。ぜひ映画化してほしい。始まる前に『この物語は事実を基にしたフィクションです』ってやっとけばいい。登場人物はみんな本名にならってね。越智田監督、林コーチ、浅田投手なんてやれば見る方も感情移入ができる」(37歳・男性)

昔、『ミスターベースボール』という高倉健が出た映画で、中日が舞台になったことをファンは忘れてはおるまい。だが、ナゴヤドームから撮影許可は下りるのか?

◆握手拒否で溜飲が下がった

「坂井球団社長と握手拒否したのは、いかにも落合監督らしいわ。自分をクビにしたヤツと握手できるたわけがどこにおるんやて。なんかあの場面をテレビで見てスカッとしたわ」(42歳・男性)

東スポの終面では握手拒否の一連の流れが見事なコマ送りで掲載され、こちらも話題となった。

◆落合の野球を見ていた人間とは思えない!

「解任後、『来季はどこの監督をやってもいい』と球団社長は言ってたけど、あの人は自分のチームの試合を観てないんじゃないかな。だって、言ってみたら戦力的には巨人やヤクルトより劣ってるかもしれないのに、まとめあげて、鍛え上げて、戦術をもって8年の間にこれほどの成績を残したんですよ。他球団に行ってイイということは、そういうことをやられるということ。ものすごく勝ちにくい相手を作るだけじゃないですか。ドラゴンズの野球を観てると、こりゃ相手チームからしたら嫌な試合運びだなって思うことがすごくある。早い回に点を取らないと小林、浅尾、岩瀬で抑えられてサヨナラ勝ちされたりした日にゃ、身も心もボロボロですよ。仮に落合さんが阪神の監督になったとします。そしたらもう、阪神戦を観るのは中日ファンからすれば拷問ですよ」(27歳・男性)

落合監督の今後の進路には注目が集まるところだが、できることならしばらくお休みしてほしいというのが本音か。

◆中日OBの解説者は監督に土下座しろ!

「テレビに出て偉そうに『ヤクルト優勝』とかほざいてた中日OBの解説者は手のひら返したように優勝おめでとう!なんて、どのツラ下げて言ってるんだと。本当に腹が立ちましたよ。もう、野球の解説なんてやらずに“居酒屋経営”に御執心していただきたい。しかもそんな連中が入閣するかも的な報道を見るたびにうんざりします。彼らが本当に優秀ならば、なぜ今まで他球団でコーチなどをしてこなかったんでしょうか……。不思議ですね」(39歳・男性)

このOB解説者たちへの怒りの声も多く、入閣でファン離れが加速か!? OBうんざりという意見にはこんな意見もある。

◆新しい風(笑)

「落合監督解任にあたって『新しい風を吹き込みたい』と球団は言いました。ですが、山崎、川上、福留の獲得を口走ったり、平野さんや権藤さん、その他大勢のOBの名前が入閣リストとしてが取り沙汰されています。あの、ここで聞きたいんですが、コレってどこが新しいんですか? まぁ、“小松打撃コーチ”とかなら新しいんでしょうが……」(33歳・男性)

新しい風がOB招聘では、納得いかないファンも多いはず。一部には「マスターズリーグにでも参戦するつもりか!」と揶揄する声も。

◆もう、名古屋の局はドラゴンズ戦を中継するな!

「僕は都内在住なんで、スカパーに加入して名古屋の試合は見ています。でも、ナゴヤドームの試合は名古屋の局が作ってるんですが、コレが本当に酷い! まず、解説者と名のつく人間が、他球団の選手のことをまるで知らないんですよ。例えば先日のヤクルト戦では実況が『この赤川という投手、●●さんはキャンプでも見たんですよね?』と振ったら、『あ、うん、まぁ…』って濁しやがったんです。もう、解説じゃないですよ。飲み屋で野球観てだべってるオヤジと一緒です。こっちはカネ払ってテレビ見てんだから、真面目に解説してくれよといいたい。自分の贔屓しているチームのことはわかってるんだから、相手の情報や戦術、投手や打者心理、試合運びを解説してほしいわけじゃないですか。それが、『あ、うん、まぁ…』って大バカ野郎ですよ。カネ返せ!」(35歳・男性)

地方在住者にとってはテレビで見ることもすでにカネがかかる時代。ただ試合を流せば見てもらえる時代はもう、終わったのである。

◆球団社長はヤメてほしい

「この社長、本当に失礼な人だと思います。ドラゴンズは強くなっちゃダメなんですか?って言いたい。一連の騒動は選手にも失礼ですよ。こんな人がトップにいる会社って、それだけでどうかと思います。成績を残した社員をクビにする社長がいる会社なんて、未来はないですよ。コストカッターって言われてますが、まずは自分の給料を減らしてみたらいいんですよ。もう、本当にヤメてほしい。こんな騒動で後を任される高木さんも『強くしたらクビになるのか?』って思ってるんじゃないですか」(27歳・女性)

後任の高木監督も、連覇するとクビになる!?

◆中スポよりも“中スポ”だ!

「大阪の方だと、東スポ(東京スポーツ)は大阪スポーツで通称・大スポ。名古屋だとこれが中京スポーツで中スポになるんですが、大本営の中日スポーツも中スポなんですね。でも、大本営の中スポよりもあっちの中スポ(中京スポーツ)の方がネタが濃い。どっちが本当の“中スポ”だと」(34歳・男性)

ほかにも「優勝翌日の内容は中日スポーツが一番ペラペラだった」や「報知の方が中日情報が充実」に加えて「なぜトーチュウ(東京中日スポーツ)は風俗の記事があるのに、名古屋の中スポはないんだ!」など、批判の声が多数聞かれた。

◆タニマチとファンを混同すんな!

「落合監督ならシーズンチケットは買わん!って企業が増えたって言っとるけど、ちょっと待てよと。トヨタの景気が冷え込んで、地元の企業はみんなヒイヒイ言っとるわけで、じゃあ、経費削減はどうしようってなったら接待用に買うシーズンチケット削るわな。でも、名古屋の人は見栄っぱりだもんで、みんな本音は言えんでしょう。じゃあ、落合続投なら買わんってことにしとこうかっていうとこも多いんじゃないか。そういう企業の本音も“取材”できんようじゃ、あかんよ。しかも、そういう企業にチケットが売れんことをダシに使ってファン離れが進んどるって、むちゃくちゃだわ。あれはタニマチっちゅうの。ファンじゃないわ。俺らファンは観に行きたいけど、良い席のチケットが取れんもん。こういう声をちゃんと聞いてほしいわ」(42歳・男性)


お家騒動で結束し、チーム一丸となっての優勝。ファンも皆、今回の騒動で結束が強まった
このチケット問題もファン離れを引き起こした大きな要因と言われている。こんな声も……

◆外野と内野に自由席を!

「ナゴヤドームのチケットは実に6割近くがシーズンチケットと言われています。ライト側の外野応援席のシーズンチケットに至っては、購入の順番待ちが出ているほどの人気です。でも、そのおかげで『盛り上がる外野のチケットが手に入らない』という現象が起き、販売当日でも買えないことなどザラです。そのため、金券屋などのチケットショップでこうした外野応援席を購入するのは当たり前だったりするのです。これはもう異常事態ですよ。シーズンチケットの何割かは、こうした転売目的で買われているんです。ナゴヤドームには今、パノラマシート以外に自由席はありません。以前はパイプと言われる外野上段が立ち見だったんですが、外野指定席のチケットを持っていないとそこにすら入れません。自由席を作れば、良席で観たい人は早くから並ぶだろうし、そうすれば球場の飲食店も賑わうはずです。野球は並ぶのも観戦の楽しみの一つだと思います。朝から並んで良席を取って、選手の練習を観ながらビールを飲んだりするのも野球の楽しさの一つです。もう一度、ナゴヤドームに自由席を導入してほしいですね」(37歳・男性)

ナゴヤドームのライト側外野応援席はプレミアチケットとされている。‘06年、一番最低の観客動員だったヤクルト戦でもライト側外野応援席はダフ屋価格で1万円の値が付いたという話もある。チケットは取れないというのが定説化し、わざわざ買いに行くという気も起きないとことだろうか。

◆一人ぼっちのビールかけで自分を見つめ直しては?


コレが問題の自分を見つめる首脳陣。ただ少しの間だけ一人ぼっちだった可能性も否定はできないのだが……
「ビールかけで坂井球団社長と思しき方が一人でビールかけをしているキャプチャ画像をネットで見た時は、ざまぁみろ!と思いました。あの状況で、一人でビールかけをした事実を胸に刻んでほしい」(26歳・女性)

これまた手痛いお言葉だが、この有名なキャプチャ画像を見たファンは溜飲を下げたことだろう。ほかにもツイッターでは「中日と言うと虫唾が走る。これからドラゴンズとしか言わない」や「ガッツポーズって聞くだけでイラッとする。ガッツもダメ、巨人の小笠原もむかついてきた。あ、ウチの小笠原まで……」なんて声も。

⇒【後編】に続く「地元メディア関係者に聞く お家騒動と優勝」

取材/テポドン


「中日ファンは優勝してもまだまだ怒り心頭【後編】地元メディア関係者に聞く お家騒動と優勝」

http://nikkan-spa.jp/78678

『落合監督退任報道に中日ファンは怒り心頭』では、一連の解任報道を巡るファンの怒りの声を伝え、解任と優勝の狭間で葛藤するファンの声をお伝えした。それからの優勝である。ファンも少しは溜飲を下げて勝利の美酒に酔っているのかと思いきや、優勝後に落合監督解任にまつわる舞台裏が暴露されると、さらにヒートアップしてしまったのであった。その生の声を聞いた筆者は、最後に一連の騒動について地元メディア関係者に話を聞いてみた。

※『落合監督退任報道に中日ファンは怒り心頭』(http://nikkan-spa.jp/69392)

◆地元メディア関係者に聞く お家騒動と優勝

――ガッツポーズは本当なのか?

「たぶん本当でしょうね。一紙だけの独占じゃないし、デイリーと東スポの二紙に抜かれてます。日刊スポーツには監督自ら新幹線で名古屋に行ったことや、恨み節ともいえる心情を吐露していますしね」

――ファン感情は爆発しました。

「蓋を開けてみれば坂井球団社長のあまりにも非礼な振る舞いに、球団内外、ファン、そして野球界全体から非難の声が上がってしまったんです。解任報道の頃から今に至るまで、世論やファン心理などの読みが甘すぎます。それとガッツポーズ事件にしても脇が甘すぎですね」

――高木監督でファンは戻るのか?

「こればっかは蓋を開けてみないとわからない。確かにコメントも出せて露出も増えるから、注目する人は増えるでしょう。でも、中日は冬の時代を迎えるだろうと思います。先日、仲の良い野球解説者(関東の球団出身)と話してたんですが、こんなことを言ってたんです。『監督をああいう形で切って、コーチ陣にも同じような扱いをしたからね。たぶん他球団出身者はコーチに招聘されてもおいそれと首を縦に振らないだろう。しばらくは外部から優秀な人材(コーチ)はなかなか呼べないかもね。そうなると、若手育成からチーム作りまで頭打ちなるんじゃないかな』。ぐうの音も出ませんでした」

――ファンの怒りの声をまるで報道しない地元メディアに対し、不信感を抱くファンが大勢いる。地元メディアはどう思っているのか?

「それを言われると本当にツラい。でも、ここで落合擁護、球団バッシングで報道してしまうと、確かに共感は得られるかもしれない。でも、来年から締め出されたり、冷遇されるのは火を見るよりも明らか。僕は個人的にというか、中日ファンとしては一連の騒動は腹が立つ。でも、現場の人間が四苦八苦してるのを見てるから、彼らの気持ちもわかる。複雑な気持ちです。まぁ、何度も言いますが来年からは高木監督なんです。だったら高木監督に期待する論調にして、仕切り直したいってとこなんでしょうね」

――気概を持ってみては?

「関東には巨人、ヤクルト、ロッテ、関西は阪神、オリックスと複数の球団がある。そうすると、他球団の選手や記者から自分の担当チームの裏情報が入ることがある。でも、名古屋にはドラゴンズしかない。だから、締め出されると本当にネタが入らないんですよ。解説者から話聞こうにも、在名マスコミのお抱え解説者はみんな中日OBですしね。こうなると、もう、八方塞がりです。しかも、落合さんを擁護しても来年からは高木さんという事実は変わらないわけで、そうなると、火消しというか高木監督押しに回った方が得策となるワケです」

――どんな方法で?

「ファンの声を無視するというよりもアンチ落合な評論家や著名人の声で、采配を暗に批判したりして、その後にしっかり高木さんのニュースを入れる。“地元新聞”の投書欄は一般読者の『落合さんはヤメた方がいい』なんて“声”を載せる有様。しかも、監督解任に反対するという声を1つ載せて、あとの2つは解任賛成の声というように公平感をしっかり演出(苦笑)」

――実際に上から火消しの指示はあったのか?

「う〜ん……。『アンチ落合でやれ』って明確な指示はない。来年から高木さんが監督ってのは変わらないわけで、それに配慮してということは考えられるますが。落合監督に関してはコメント取れない、会見やらない、選手のケガの情報もない。これじゃ紙面も番組もうまく作れないってのは、事実だったわけです。仲の良い評論家には喋ってくれるというけど、毎週江川さんを名古屋に呼べるのかって言ったら、そりゃ答えはNOです。制作費の問題だってあるわけだし。制作する現場の人間はそういった恨み辛みにも似た葛藤がありますからね。そりゃここぞとばかりに落合解雇当たり前的なコメント取りに行きますよ」

――今や時代はネット社会。そんなことくらいで情報操作ができるとは思えないのだが……

「名古屋なら、東海圏ならできると思い込んでる方々はいますね。中日新聞の東海地方における新聞シェア率は8割、9割とも言われています。おまけに名古屋のマスコミ関係者、特に上層部は『名古屋や岐阜はまだ田舎だし、年寄りはネットを見ない。だから新聞やテレビで言ってることが本当で、ネット情報は嘘、怖いと読者は思うはず』と本気で思ってる節がある。まぁ、さすがにTテレビさんはネットの怖さを思い知ってはいますが(苦笑)」

――ナメてますね。

「完全にナメてます(笑)。名古屋のマスコミは終始こんなもんです。みんな仲良しクラブですから。野球とは違うんですが、こんな話もあります。随分前、とある新聞社ではグランパスの担当記者になったのはサッカーを知らないギャンブル担当の記者だったんですよ。記者席で『すいません。オフサイドってなんですか?』って聞いて、他社の記者から失笑されてました。まぁ、さすがにマズイんで、すぐに配置換えされましたが……。でも、仮にも名古屋が誇る2大プロチームですよ。そこになんにも知らない記者を平気でよこす神経がわからない。みんな適当なんですよ、悲しいですが」

ファンの声は球団に届くのだろうか……。

取材/テポドン

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«やっぱり"弔い合戦"だったようですね。