2009年10月 1日(木)11時03分43秒
中部経済圏を基盤とした球団であって、全国区の球団では決してないわけで、たとえ、中日唯一といっていいほど、全国区の人気を誇る立浪選手の引退セレモニーといえども、関東地方に基盤を置く、東京放送(略称、TBS:Tokyo Broadcasting System)にとっては、必ずしもおいしいコンテンツとはいえないので、試合終了後のイベントを中継するために、わざわざ放映権の延長料金を中日球団に払いたくない、というより、スポンサーの都合でさっさと次の番組に移れということでしょう。
正直なところ、立浪の引退セレモニーまで中継を続ける義理はないので、落合監督の地元最終戦のスピーチが終了した時点で、首都圏を主な商圏としているTBSが経営するCS放送局「JNNニュースバード」は、さっさとテレビ(CS)中継を打ち切ったのでしょう。
幸いにも私は、「JNNニュースバード」の中継映像に加えて、「東海ラジオガッツナイター」の音声で試合を聴いていたので、ニュースバードが試合後のセレモニー映像の中継を途中で打ち切るというテロップが流れてきたのを見て、そこからは東海ラジオの音声中継放送だけを頼りに、シーンを心の“眼”で想像しながら、立浪選手の引退セレモニーを最後まで聴き届けることができました。
(高性能ラジオとクレードルの組み合わせによる、往時をしのばせる“ラジカセ”スタイルの受信機
http://www.sanyo-audio.com/icr/rs110/index_rs110mf.html
にAMループアンテナを設置したところ、かなり良好な状態で東海地方の放送局が聴こえます。ただし、電波状態が安定するのは夕方からですが)
聞くところによると、TBSラジオも中継を途中で打ち切ったそうで、やはり関東の放送局や、TBS資本のCS放送は、中部地方の球団には冷たいですね。
まあ、所詮、東京中心主義の世の中において、中日球団は地方の煙ったい球団にすぎないということでしょうね。
なにせ中日ドラゴンズは、球界の元・盟主、読賣巨人軍(笑)グループが主導して盛り上げようとした「WBC」戦略に反旗を翻した、KY球団でもありますしね。
それでも、CS放送の「プロ野球ニュース」では、立浪の引退セレモニーを、ダイジェストとはいえ、かなりの部分を映像で見せてくれて、それ自体は大変ありがたかったのですが、今年から、「プロ野球ニュース」は、旧・フジテレビ721(「1」なのか「2」なのか、いまだによくわからない)で放映しているため、旧・フジテレビ739しか見れない「スカパープロ野球セット」契約者は、その番組が視聴できないという、これまた意地の悪い戦略を始めています。
これは、今年から、スカパーの「JSPORTS」系列で始まった「野球好きニュース」と、「プロ野球ニュース」で伝えられる情報が、もろにバッティングすることと無縁ではないと思います。
いずれにせよ、このところは、プロ野球というコンテンツを巡って、放送業界が、お互いシビアにしのぎを削りつつ、かなりギクシャクした関係に陥っていることの現れでしょうね。
まあ、中日ドラゴンズを応援したかったら、地元メディアをチェックせよ、というのが、このところの世界的な大不況にさらされている、日本経済の中でサバイバルしていく知恵なのかもしれません。
さて、落合監督の、地元開催最終戦でのスピーチも、もちろん後半の日本シリーズでの優勝希望宣言は面白かったですが、それの前振りであった、「当初私が思っていた、世界的な不況のあおりを受けて……自分の中の許容範囲を超えるというか、約230万人の方々が我々の野球の一投足を見つめてきてくださいました。」という下りが非常に興味深かったです。
実際、観客動員数は対前年で約13万人減少したとのことですので、ここに込められた意味合いにはかなり深いものがありそうです。
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http://www.sanspo.com/baseball/news/090930/bsc0909302232003-n1.htm
今季のレギュラーシーズン主催試合を終えた中日は、地方開催5試合を含む計72試合の観客動員が、昨年より12万9400人減の229万8405人となったと発表した。(ナゴヤドーム)
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大雑把に計算すると、シーズンシートの高額チケット契約者の減少や、多くの入場者が球場に来て食事や各種グッズを買い求めることで得られるはずだった収入の減少などを考えれば、客単価@1万円×13万人=13億円程度の大幅な減収となってしまったことになり、確かにこれでは、タイロン・ウッズや川上憲伸、昨シーズンに退団した福留孝介などの高額年俸者を置いておけるほど球団経営に余裕がなくなってしまったということなのでしょう。
要するに、これだけ苦しい台所事情の中で、なんとかやりくりして、巨大資本を背景に業界を牛耳ろうとしている讀賣市場経済主義に立ち向かったんだよ、と言いたかったんでしょう。
確かに、反骨精神旺盛な落合監督らしい発言でしたね。
http://dragons.jp/news/2009/09093001.html
今季ナゴヤドーム最終戦 落合監督・立浪選手あいさつ
2009/9/30
落合監督
本日を持ちまして球団主催、今シーズンの72試合の終わりのゲームを迎えました。
当初私が思っていた、世界的な不況のあおりを受けて自分の中の許容範囲を超えるというか、約230万人の方々が我々の野球の一投足を見つめてきてくださいました。
この場を借りて厚く感謝申し上げます。ありがとうございました。
我々が求めていたペナントレース優勝、そしてクライマックスを勝ち上がり日本シリーズという第一ハードルは越えることができませんでしたけれども、2009年度の野球はまだまだ続きます。
2009年度の挨拶は11月3日、このナゴヤドームで日本シリーズの第3戦を迎え、我々の戦う元気な姿を皆さんにお見せしたいと思います。
最後の挨拶は、一つ残されている日本シリーズのチャンピオンフラッグを我々の手で勝ち取り、そのときに皆さま方に最後の挨拶をしたいと思います。本日はありがとうございました。
立浪選手
縁があって中日ドラゴンズという素晴らしい球団に入団することができ22年が経ちました。
たくさんの方々に支えていただき、たくさんのファンのみなさんに応援してもらいここまでやってくることができました。
プロ野球の世界に入る前は、今日自分の最後のユニホーム姿を見に来てくださった清原さん、桑田さんにあこがれてプロ野球選手をめざしました。
プロ野球選手になる前は、この身体でこの世界でやっていけるのかなという不安ばかりでしたが、プロに入ってからそして今まで身体が小さいと思ったことは一度もありません。
ただバッティングだけはと思ってここまでやってきました。
昨年引退を表明し、ここまできましたが、なかなか皆さんの声援に応えるバッティングはできなくなってきました。
理想である野球は打って走って守る。自分には守ることと走ることが衰えてきたのでユニホームを脱ぐ決意をしました。
代打にまわってからの3年間半。毎打席、暖かい声援と激励をいただいたことはしっかりとこの胸にしまいこみ、またいつかみなさんに恩返しができるようこれからの人生たくさんのことを学び、たくさんのことを勉強し、一回りも二回りも大きくなって帰ってきたいと思います。
22年間常にプレッシャーの中で戦ってきましたが、今日一日は楽しく野球をやらしてもらいました。
最高の花道を用意してくださった中日ドラゴンズ関係者のみなさん本当にありがとうございました。
そして最後に、代打として最後の生きる道を与えてくださった落合監督、そしてたくさんのサポートをいただいたコーチのみなさん、そして最高のチームメートにもめぐまれ、最高のファンのみなさんにかこまれて、幸せな野球人生を送ることができました。
この体もここまでよくもってくれました。
ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
これで心置きなくバットを置くことができます。
全国のドラゴンズファンの皆さん、そして私を応援してくださった野球ファンのみなさん、22年間本当にありがとうございました。