カテゴリー「「ビリーにハマってさあ大変♪」」の記事

ビリーにハマール日本人

一昨日は、普通なら三連休の中日でしたが、とある事情で首都圏に留まって休日出勤をしなければならず、午後に有楽町方面に出掛けた後、無事それを終えたので、自分へのご褒美として、ビックカメラ有楽町駅前店でちょっとPC用品を買って散財することにしました。

ここのビックカメラですが、家電だけでなく、ワインやゴルフ用品など、さながら何でも売っているよろずや量販店的な色彩のお店で、中層階にはスポーツ用品売場が設置されていました。

PC用品を買ったついでに、エスカレーターでその中層階に降り立つと、何故か黒山の人だかりが。

よく見ると、エスカレーター脇の大型液晶ディスプレーに、今話題の「ビリーズ・ブート・キャンプ」の映像が流れ、そのディスプレーの正面には、店頭販売用のDVDと、オマケで付いてくる「ビリー・バンド」なる黒いゴムチューブでできた縄跳び紐が置かれてあり、たまたまフロアに立ち寄ったお客が、皆物珍しそうにその映像に見入っているのでした。

このところ、いろいろな媒体で紹介されているためか、そこに集まった人たちは、「これが噂のビリーか?」といった面持ちで映像を眺めていましたが、やはり、この映像作品には、人を惹き付ける何か、それも特に日本人に訴えかける何かが隠されているのではないかと、私も興味本位でしばらくその光景を観察していました。

ディスプレーの中のビリー「隊長」は、時に厳しく、時に優しく、叱咤激励の言葉を絶え間無く発しながら、人工的なシンセサイザーとリズムボックスで構成された軽快なダンスミュージックに合わせながら、せわしなく手・足・腰を動かして、ダンス・エクササイズに参加している「新米隊員」達を熱心に指導していました。

このシーンを見ているうちに、私はしだいに何か懐かしさみたいな感情が沸き上がって来たことに気付きました。

そう、1990年代初めにタイムスリップしたかのような、あのバブル時代の終末感のような感情が。

そして、何故、日本人が「ビリーズ・ブート・キャンプ」にこんなにも惹き付けられたのか、あの独特の電子音を聞いているうちに、しだいにその秘密がわかってきました。

もちろん、劇的な、とPRされているダイエット効果を期待して多数の人たちが購入したというのも大きな理由の1つでしょう。

最近は、ただ電動椅子に座っていれば乗馬運動をしているのと同じ効果が得られるので痩せられるとか、おなかに電動腹巻きを巻いているだけで皮下脂肪と贅肉が勝手にぷるぷる震えていつのまにかなくなってくれるというような、どちらかといえば気軽な形でのダイエット用品に傾いていた多くの日本人が、「こんな安易な方法で痩せてしまったら、お天道様に申し訳ない」という、日本人独特の儒教的な道徳観念からの反省からか、再び、「ビリーズ~」のように、真言密教の求道者的なダイエット運動に立ち返ってきたというのも、その顕著な理由の1つでしょう。

しかし、それにしても、今までほとんど身体を動かしたことのなかった運動不足気味の多くの日本人が、あのような超過激な体操を奨めるDVDを20万本以上も購入したという事実が、私にはなかなか信じられなかったのですが、ようやく1つの「仮説」を構築しました。

それはつまり、

“Back to the 1990’s”

ということなのじゃないか。

つまり、“ビリー”を、その当時のある象徴的な人物になぞらえて信奉しているのではないか。

そして、その人物とは、M.C.ハマー

今でこそ、彼は自身が信仰する宗教の牧師をやりながら、かろうじて糊口をしのいでいるようですが、バブル全盛当時の彼の勢いは凄まじく、お馴染みのWikipedia情報によると、「1990年発表の2ndアルバム『プリーズ・ハマー・ドント・ハーテム(Please Hammer Don't Hurt 'Em。※勝手に意訳すると、「ねえ、ハマー様。後生だから奴らにはちょっかいを出さないでおくれやす」)』が世界中で累計1,000万枚以上を売上げ、音楽史上に残るメガ・ヒットを記録」し、1991と92年には東京ドームと大阪ドームで来日公演も果たし、両ドームで開催された公演は、いずれも超満員でチケットの入手が非常に困難だったほどです。

私も、さる知人から「今度M.C.ハマーの来日公演があるんだけど、チケットが取れたら一緒に行く?」と誘われ、別に彼に特別な関心があった訳ではなかったのですが、冥土の土産話に、ハマーのダンスを一度は見ておくのもよいかなと思い、その誘いに同意したのですが、やはり超満員でチケットが入手できず、やむなく断念した“苦い?”記憶があります。

その後、バブル時代の終焉と歩調を合わせるかのように彼のブームはあっと言う間に過ぎ去り、M.C.なしのハマーと改名したり、さらに再びM.C.ハマーに戻したりと迷走し、また、新たなダンス・スタイルへのチャレンジもしたようですが、結局は自己破産まで経験して、今日ではただのカニダンスおじさんになってしまいましたが、ラップとダンス・ミュージックに与えた世界的な影響を考えると、その功績は今でもおおいに賞賛されるべきものであったといえるでしょう。

さて、そのように、全盛時には世界のダンス・シーンを変えたともいわれた彼の往時の面影は、某国産自動車メーカーN社の今年の春に流れたワゴン車(ハイウェイ・スター)CMのBGMで流れる“U Can't Touch This(のデジタル・リミックス・バージョン。※またまた勝手に意訳すると、「テメエなんかにゃ指一本触れさせないぜ」)”でしか窺えませんが、それでも、あの独特のダンス・ミュージックのイントロがテレビ画面から流れるだけで、当時を知る、いまや中高年世代に差し掛かった30代、40代世代は、あのバブル当時の郷愁が蘇ってくるのか、何となくそわそわしだして注目してしまうので、そのことを狙って、あの曲がCMミュージックとしてリバイバル採用されたものと思われます。

そして、あの曲で思い起こされるのが、ハマー独特のダンス・スタイルです。

彼のあのダンスは、あまりにもせわしなく全身を動かす激しいものだったために、彼の信奉者がそのダンスに付いて行けないだけでなく、ライブ・パフォーマンスのクライマックス場面では、ハマー本人でさえもそのミュージックに付いて行けなかったという逸話もあったそうです。

まあ、こういう、“先生”に付いていけないほどの激しくキツイダンスのほうが、むしろありがたみが増すということになりますが、私は、現在多くの日本人に滅茶苦茶もてはやされている「ビリーズ・ブート・キャンプ」に、

あの、ブラック・ミュージックでありながら、どことなく日本人の土俗的な「祭」の心を揺さぶられる、

“U Can't Touch This”の

http://listen.jp/store/album_lim0094631039058_v.htm

♪ドン  ドコ  ドン   

ンチャチャ ンチャチャ ンチャチャ (ホイ ホイ)

という、独特のビートを奏でるダンス・ミュージック的要素とともに、ハマー本人も付いてこれないと称された極端に激しい動きが要求されるダンス・ミュージックと同じような“臭い”を感じたのでした。

古来、といっても1990年代の“ハマー”以降ですが、日本には、「我々日本人が自堕落な生活をこのままずっと続けていると、やがて黒い肌の巨人の神様がやって来て、全てを破壊しながらも我々に救いの手を差し延べてくれる」という信仰があり、21世紀初めには、その役割を、ボブ・サップが果たしたのですが、飽きっぽい日本人は、その黒い肌の巨人が、実は自分たちの期待していた“神様”ではなかったとわかると、今度は手の平を返すかの如く一斉にその頭を叩くという、非常に熱しやすく醒めやすい、お馴染みの習慣も保持しているのでした。

これをマスターしたら、今度こそ自分のメタボリックな肥満生活にピリオドを打ってくれるのではないかと期待して、黒い肌の巨人が放つ、厳しくも暖かい叱咤激励を求めて、あの「踊り念仏的超過激運動」に、多くの日本人が惹き付けられ、今日に至っているのでしょう。

☆  ☆  ☆

というわけで、このところ、私が生観戦したりテレビで観戦したりすると、13日のハマスタでサヨナラ負け、昨晩16日は魔さかの岩瀬の大炎上負けと、ロクなことがなかった中日ドラゴンズのゲンを担いで、本日はストイックに職場で残業しながらWeb観戦をしていましたが、1点差できわどく勝った上に、岩瀬もリベンジ登板をなんとかこなし、讀賣も負けてくれたので、1日で首位を奪回することができたようです。

VICT0RY!

| | トラックバック (0)

久々の更新ですが

その間、全く何もしていなかった訳ではなく、このブログも少しずつ模様替えなどを試みていましたが、肝心の中日ネタについては、交流戦に突入してイマイチキーボードを叩く指が動かなかった(昔でいうところの「筆が乗らなかった」)というのが正直なところでした。

その割には、毎日、皆さんにはこのサイトを覗きに来ていただいていたようでしたし、ご新規さんも毎日数名いらっしゃっていて、過去のテキストをお読みいただいたようで、改めて感謝申しあげるしだいです。

木、金と、この2日間はプロ野球興行がなかったので、心穏やかに? 過ごすことができました。

さて、そういう訳で中日ネタではありませんが。

昨年の年末に、このブログでも取り上げた「ビリーズ・ブート・キャンプ」

http://ryuunosu.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_8822.html

がバカ売れしているそうで、昨日(6/22)のTBSラジオの早朝番組「森本毅郎のスタンバイ!」で取り上げられていたと思ったら、昨日付けの「日経MJ」のメルマガや、「東京中日スポーツ」の芸能欄で「大人気ビリー 渋谷ジャック」などと、本人の来日に合わせて話題になっていましたが、これも広告代理店にまんまとマスコミが乗せられていた振りをして、大衆を操作しているのかも。

(最近、『幕末 維新の暗号』という歴史“小説”や、『電通の正体』というタブー暴露本を読んで、政府の陰謀や秘密結社、代理店の仕掛けなどについて少々疑り深くなっているのも事実ですが。)


さらに、昨日ランチに出て、会社のちょっと近所にある日テレビルにある「汐留ラーメン」という、名物ラーメン屋があり、独特の海鮮ベースというか、いい意味で磯臭い独特のスープが特長のラーメンを、月に一度は食べたくなるのでそこに行くと、隣に座ったカップルが「いちゃいちゃ」じゃなかった、またもやビリーズ・ブート・キャンプの話をしだしました。

何でも、彼女の友達が「ビリー」を買って彼の言われたとおりに体操をやったのに、筋肉痛になるだけで全然痩せなかったという話を彼氏にしたところ、「筋肉痛になるということは、それだけで効果があったということじゃないの?」と、妙な形で彼女の友達のことを慰めて? いました。

この「キャンプ」の売りは、テレビ通販CMによると、数多くのハリウッド・スターも役作りのために短期間で体重を落とさなければならない際に、みんなこれで成功しているとかで、ルー・ダイヤモンド・フィリップスなどのハリウッド有名スター? の名前が挙がっていましたが、彼らは、役を獲得するために死に物狂いで体重を落とす必要がある(逆にいえば、体重を落とさないと役をライバルに獲られて失業してしまう)から、きついトレーニングにもなんとか耐えられるわけですが、普通の人は、何らかの理由、たとえば、なんとか痩せて彼女や彼氏のハートを獲得するなどの強烈な理由付けがないと、たぶん挫折してしまうでしょうね。

つまり、なんとなく痩せたい、ではなく、絶対に痩せないと人生が灰色になる、くらいの理由付けがなければ、ビリーの叱咤激励には付いていけないということになります。

ちなみに、「森本毅郎のスタンバイ!」の、8時前の体験レポート「現場にアタック!」のコーナーで、レポーター自身がこの「キャンプ」を1週間ほど行うとともに、体験者の声を集めていましたが、皆さん、「とにかくきつい!」という感想で、効果は「?」でしたね。

ただし、このままだと、発売元から「営業妨害だ」と言われかねないので、レポーター本人は1週間で1.5キロほど体重が落ち、ウェストも2センチほど縮まったとフォローしていましたが…。

さて、私は、体形的には「ビリーズ・ブート・キャンプ」の必要性は感じていましたが、はなからビリーの命令にはついていけないであろうと思っていた根性なしでしたので、文科系の「脳トレ手帳」に挑戦していましたが、こちらも脳の筋肉痛が発生したのか、というか、「脳トレ手帳」を、非常に大切な重要書類保管用の手提げ袋に入れたまま、行方不明になったため、トレーニングを続けられなくなってしまったのでした。

そして、非常に大切な重要書類保管用の手提げ袋を紛失してしまったはずなのに、日常生活では特に困ったことが起きていないというこのパラドックスはどこから来ているのか。

結局、脳を鍛える方法はいろいろあり、少なくとも老人性の脳機能低下の症状が出ていなければ、方法はなんでもよいのではないか、と悟ったしだい。

| | トラックバック (1)

年末進行という言葉を

ご存じでしょうか。

このところ、心に浮かぶよしなし事は多々あれど、年の瀬の慌しさに紛れてそれをWEBの浮舟にまとめて載せる暇がさすがにありませんが、その割には多くの方々がこのサイトを訪れていただいているようで(?)、うれしい限りです。

さて、普通、何か新しいことを始めるのはよく元旦からといわれますが、天邪鬼な性格のためか、突然トレーニングを始めることにしました。

さる(といっても朝倉ケンタ投手ではありませんが)、熱狂的な中日ドラゴンズファン、それもアンチと肯定派両方のタツ●ミファンを取り込んでいることで有名なサイトの、あるWEBマスさんが挑戦した「ビリーズブートキャンプ」に対抗したわけではありませんが、学生時代に、体育会系的文化系部活(まあ、最近流行の言葉でいえば「のだめ系」)に参加した経験があるワタシには文化系のトレーニングがふさわしいということで、川嶋隆太教授監修の「脳トレ手帳」を始めることにしました。

この手帳ですが、例のNintendoDSなどで流行った「脳トレ」を手帳形式でやるというのがミソで、DSのを私も一時やりましたが、どうも「やらされ感」が強くて、結局途中で断念した人が多いと思います。

それに、DSでは、「音声認識」機能を使って文字の色を答える演習があるのですが、これで「キイロ」と発音すると「お前の発音が悪いので今の答えは×」と機械に言われる人たちが非常に多かったそうで、私もそれにむかついていた一人でした。

それに比べると、手帳形式だと、いろいろと自分独自の工夫ができるので自由度がありますし、スケジュールを管理する手帳は別に愛用品があるので、手帳というよりはワークブックとして使おうという目的で購入しました。ちなみに、日付を記入する日記欄は「自由記入式」になっていて、いつでもスタートできて途中で中断してもよい「親切なつくり」になっています。

この手帳に入っている演習としては、「音読」やら「V-CATあるいはクレッペリン検査モドキの計算」やら「脳にいいコラム」やらと、いろいろと盛りだくさんですが、「毎日の食事を記録して記憶する」という演習が案外ユニークで使えると思いました。

毎日食べるメニューを、朝昼晩と記録し続けて、「週末テスト」でそれを思い出すというもので、私はテストは好きではないので週末テストはやらないと思いますが、記録をつけてみるとこれは案外面白いものであると実感しました。

さて、トレーニングの成果ですが、1週間ほどたちましたが、まあこういうものは効果測定が難しいでしょうね。

DSでは、一応診断テストによって「脳年齢」の判定をしてくれましたが、それで脳力が上がったかというとよくわからなかったというのが実感でした。

ただたんに、そのテストをうまくやる能力が向上したという感じでしたから。

元々「脳トレ」は、主に高齢者の認知症をはじめとする脳機能の低下等を防止したり改善する目的で開発されたということで、その実証データに基づいて作られたと聴きましたが、したがって、主目的は「脳機能の低下防止」であって、「脳力向上」は副産物(上がれば儲け物)であると考えるのがちょうどいいと思っています。

今のところ、この手帳のイチバンの効果は、毎回の食事を記録しようと思うようになった、ということのようです。

| | トラックバック (0)