カテゴリー「映画・テレビ」の記事

2009年9月22日 (火)

巷では、ビートルズの楽曲がヘビーローテーションでかかっていますが

2009年 9月22日(火)01時20分36秒   

しかし、ビートルズはどれがベストなのかがよくわからなくなるバンドですね。

もちろん、4人のミュージシャンが紡ぎだしたポピュラーミュージックであることには違いないのですが、むしろ、それを“利用”して、自分たちの果たせなかった夢を託した、旧・大英帝国の多くの音楽関係者が、大アメリカ・エンターテインメント帝国に仕掛けた「経済戦争」だったともいえますね。

そういう点がよくわかるのが、ビートルズの4人が、キャラクターとして登場したアニメーション映画の「イエローサブマリン」であり、あれは、ビートルズを取り巻く集団の音楽性の結集に加えて、さらに、当時の英国の最先端のビジュアルアートまでをも加えた、総合ベストアルバムかもしれません。

あの映画の挿入歌であった「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」が、ドラッグ未体験者が“合法的”にドラッグの疑似体験を出来るという点でも、画期的な作品といえるでしょうね。

まあ、あの時代、LSDは芸術性を高めるということで、ある時期(日本では1970年になって、初めて麻薬に指定される)までは合法であったと聞いていますが。

たしか、1960年代の日本のテレビの教養番組で、実験的にLSDを使って芸術家に絵を描かせていたという記事を読んだことがあります。

ただし、結局は、そういう「メリット」よりも、精神的な破壊作用や依存性の危険性を重視せざるを得ず、ついに不合法な薬物として禁止されたと聞いています。

まさに、芸術と狂気は紙一重なのでしょう。 

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2009年9月16日 (水)

木枯らしが吹く前に

2009年 9月16日(水)22時48分56秒

プロ野球シーズンたけなわではありますが、いっとき、プロ野球から目を離して、時代劇のリバイバル・プロモーション企画のイベントに参加してきました。

こんなイベントでした。

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「木枯し紋次郎」ハイビジョン試写会(懇親会付き)
当選のご案内
  http://www.webserai.jp/2009/08/40-a8ad.html
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-------------------------------------------------催し2009年8月17日

木枯し紋次郎」ハイビジョン試写会(懇親会付き)に、40名様ご招待!

365日“時代劇”だけをお送りする唯一のテレビ「時代劇専門チャンネル」(スカパー!やケーブルテレビで放送中)は、この10月より、満を持してハイビジョン放送の「時代劇専門チャンネルHD」*を開局いたします。

この開局を記念して、市川崑監督×中村敦夫主演の名作TVシリーズ「木枯し紋次郎」の放送が決定!

テレビ放送に先駆けて行われるハイビジョン試写会に、ウェブサライ読者の方を特別にご招待いたします。

職人の手によって髪の毛一本一本まで鮮明に、肌の質感まで美しく蘇った映像を東京・神保町シアターの大型スクリーンで上映。72年のテレビ放送から37年の時を経て、ハイビジョン映像で生まれ変わった映像をご堪能いただけます。

試写会終了後は、神保町シアター近く、昭和24年創業の老舗喫茶店「ラドリオ」にて参加者様との懇親会を開催(乾杯ビールと旬のおつまみ付き)。昭和の香りが残る落ち着いた空間の中で、「木枯し紋次郎」と古き良き時代の思い出を語り合いませんか?

(*「時代劇専門チャンネルHD」をご視聴いただくには、「スカパー!HD」又は「K-CAT eo光テレビ」へのご加入が必要となります。お問い合わせは、カスタマーセンター:03-5549-2214までどうぞ。)

■試写会概要

開催日時: 2009年9月16日(水)
試写会:18:00開場、18:30スタート
懇親会20:00~21:00(乾杯ビールと旬のおつまみ付き)
※お店自体は21:00以降もご利用いただけます
場所:
東京・神保町シアター(試写会) 地図
ラドリオ(懇親会) 地図
参加費: 無料

※会場までの交通費は当選者様のご負担となります。予めご了承ください。

Map

試写会の司会には、"ちょんまげブーム"の仕掛け人、時代劇研究家のペリー荻野氏が登場。(懇親会にも参加!)

Perri

■応募方法について

募集人数:40名様(20組)
※お一人様でもご参加いただけます
締切:2009年8月28日(金)23時
問い合わせ先:
ニフティ株式会社 ウェブサライ編集部

※当選者の発表は9月上旬に当選者の方にのみ、ウェブサライ編集部(ニフティ株式会社)よりメールにてご連絡いたします。

※本イベントの当落に関するお問い合わせにはお答えできませんので、予めご了承ください。

※応募終了いたしました。たくさんのご応募、誠にありがとうございます。

■作品情報
「木枯し紋次郎」(1972年・TVシリーズ・全18話・カラー)
原作:笹沢左保 監修:市川崑 演出:市川崑/池広一夫/森一生 ほか
主演:中村敦夫
ゲスト:小川真由美/藤村志保/原田芳雄 ほか
主題歌:上條恒彦『だれかが風の中で』

Img01

上州新田郡三日月村の貧しい農家に生まれた紋次郎は、十歳のときに故郷を捨て、その後一家は離散したという天涯孤独の身。いつしか無宿渡世の世界に足を踏み入れ、長楊枝をくわえてあてのない旅を続けている。「あっしには関わりのねえことでござんす…」と、何事にも関わりを避ける紋次郎だが、行く先々で事件に関わることになる。

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主催者側の説明によれば、多数の応募者のなかから抽選で小人数が選ばれたとのこと。

試写会に応募するための「WEBフォーマット」に、自分のブログのURLを入力する欄があり、そこに記入した、私の「私的『木枯し紋次郎』考」の一文が、幸いにも選考者の目にとまり、高倍率を突破できたのだとしたらうれしいですね。

http://ryuunosu.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_6160.html

さすがに、この抽選会に是非とも当選したかったので、「WEBフォーマット」の応募動機欄には、少々気合の入った一文を書いてみました。

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●「時代劇専門チャンネルHD」、「木枯し紋次郎」に関するご感想・ご意見などございましたら、ご自由にお書きください。

「木枯し紋次郎」の本放送が放映された1970年代初頭。

当時、中学生だった私は、主人公の、虚無的だが凛とした姿勢を貫く生き様に大きな共感を覚えるとともに、その、うぶな中学生にはちょっと“オトナ”過ぎるドラマ設定と、江戸時代後期の名もなき人達のリアルな風俗、そして、主人公が置かれた、過酷で悲惨な運命のしがらみを振り払おうとして抜き放つ、怒りの長ドスの一閃を、毎回楽しみにしながら、テレビの前に釘付けになって観ていました。

さらに、21世紀初頭には「時代劇専門チャンネル」で、その「木枯し紋次郎」シリーズが全て放映されるというニュースを聴き、当時、狂喜乱舞してシリーズをビデオに録画し、その後発売された「DVDボックスセット」も買い求めました。

「時代劇専門チャンネル」での初回放送時にも、1970年代の本放送放映時の感動が改めて蘇るとともに、この「江戸時代ロードムービー的青春活劇」を、自分もそれなりに人生経験を積み重ねて行くうちに獲得した、新たな視点から観れるようになりました。

このたび、ハイビジョンの高精細クオリティで、市川崑監督をはじめとする映画スタッフ陣こだわりの映像、そして、主演を務めた中村敦夫のあまりにストイックな「演技」と、彼に関わろうとする一癖も二癖もある悪女を演じる、当時の新進女優陣の「艶技」、さらに、憎々しさを通り越してお見事としか言いようがない悪役男優陣の「厭技」を、試写会会場の大画面で再確認できる機会があるというニュースを聞いて、早速応募させていただきます。
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さて、「紋次郎のハイビジョン試写会」は、なかなか面白かったですね。イベントの演出例としても。

まず、普段はテレビの「小画面」(といっても、1970年代当時の14型程度が主流だった時代と比べれば、遥かに大きい画面ですが)とは比較にならない、試写会会場の大スクリーンで、「木枯し紋次郎」の生き様を“体感”できたことに意義がありました。

このイベントは、小学館のサライと、スカパーの時代劇チャンネルのタイアップ企画で始められたものだそうで、今回が初めての試みとのことで、先方も手探り状態でことを進めているのがかえって好感がもて、いろいろな意味で参考になりました。

参加者は十数人程度ということで、懇親会会場のラドリオでも、当初は初対面のファン同士で多少ギクシャクしつつ、アルコールが適度に入ると、おおいに盛り上がるという雰囲気もなかなか面白かったですね。

参加者も、紋次郎について異様に詳しい人と、時代劇全般に興味がある人が半々と、そのブレンド具合もちょうどよかったのかもしれません。

今回のMC役を務めたペリー荻野さんからも、当時の撮影裏話をいろいろと伺うことができたのも収穫でした。

今回の企画で、もっとも力が入っていたのは、時代劇チャンネルHDの放映をこの10月から開始する時代劇チャンネルさんですが、当然、いろいろな時代劇のコンテンツを、次々とハイビジョン放送する計画なのだそうですが、ここで、何故、「木枯らし紋次郎」をあえてテストマーケティングの題材に選んだのか、その真相を聞いてみたいと思いました。

とにかく、過去のフィルム作品をハイビジョンの画質でリマスターするのは、途方もない時間と手間がかかることがわかりましたが、それにかかる人件費他のコストをかけてまでも、今回勝負に打って出たわけで、そこには、何らかの勝算があってのことでしょう。

http://www.webserai.jp/special/kogarashimonjiro/index.html

なかなか意欲的な先行投資であるとともに、地上波デジタルへの切り替えに向けてハイビジョンテレビが普及していくことを見越して、この戦略を打ち出したのでしょうね。

http://www.jidaigeki.com/special/0910_1/

ところで、「紋次郎試写」の感想としては、今回の試写は、テレビ本放送時の第1回放映分だったのですが、当初の放送予定では第3回目だったのを、初回放映日が1972年の元旦だったために、とにかくなるべく明るい話を選ぼうということで、当時の人気女優の中でもひときわ輝いていた、小川真由美がヒロインを演じた回を最初に繰り上げたそうです。

市川監督が小川真由美に要求したのは、日本のブリジット・バルドーのイメージで演技しなさいとのことだったようで、時代劇なのに“サイケ(デリック)な”メイクと派手な色柄の衣装と、なるほどその試みは成功しているとともに、ある意味、その後の紋次郎シリーズよりもドラマの色調と色彩が明るい異色作でしたね。

案外、第1回放映分は、多くの視聴者が未見のケースが多く、その後の評判を聞きつけて視聴者が増える傾向が強いものですが、当時、中学生だった私もその1人で、たしか、第3回放映分ぐらいから見始めたのですが、私も第1回放送分を久々に観て、ストーリーの後半部分をほとんど覚えていなかったことに愕然としました。 

さて、今回の「木枯し紋次郎」のリバイバル企画、丁と出るか半と出るか、木枯らしだけがその行方を知っていることでしょう。

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2009年4月 3日 (金)

心眼で、見えないシーンを観ると

2009年 4月 3日(金)18時08分59秒

やぱり、開幕投手は浅尾でしたか。

にやり

先発投手がアナウンスされたときには、さぞかし女性ファンの「キャー!」という嬌声が球場内に響き、落合監督は、まずそれを聴きたかったんじゃあないかな。

今年の中日の開幕戦は、東海地方の不況を反映してか、始球式を、人件費が安くて済む身内の、“陰気のナカ”こと、中利夫、元・中日監督が務め、それが地味すぎるというブーイングを見事サプライズではねのけましたね。

ちなみに、私は仕事場でネット観戦となり、そのシーンを映像では観れませんでしたが、昭和40年代に一世を風靡した勝新太郎主演の柔道テレビ映画「くらやみ五段」の如く、心の眼で思い浮かべることにします。

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2008年7月 5日 (土)

テイスト・オブ・ハニィ?

2008年 7月 5日(土)00時43分52秒   

久々に心ゆったりと終電で帰宅できます。

このところ、終電で帰れれば御の字という仕事状況が続いておりましたが、この3日間はあまりの忙しさで、中日の試合の詳細をほとんど記憶していないのですが、地上?では、対阪神三連戦の初戦で、9回裏にイ・ビョンギュさんの赤兎馬プレー((c)東山にしこ氏。しかし、さすが熱烈歓迎ファンの人はうまいこというなあ。)が飛び出してグッバイ・ベースボール(違)をやられるなど、いろいろなことが起きていたのですね。

まあこれが、北京五輪が終わっている頃にはどういう状況になっているのかが見物ですね。これ以上は悪くなりようがないだろうし。

中日は、阪神に極端に弱いだけで、他のチームに対してはそこそこ勝つから、むしろ始末に負えないんですけどね。

ある意味、ベンチが半ば確信犯的にイ・ビョンギュ元・赤兎馬選手を起用しているのは、現時点ではチームの本当の力を出し切らないように“調整”するための、いわば拘束具(エヴァンゲリオンでいうところの)の役目をしてもらっているのでしょう。

そして、森野や井端が復帰して、来週からは洞爺湖サミットで40年振りにギララが地球に来襲して大騒ぎになりhttp://www.cinemacafe.net/news/cgi/report/2008/01/3250/index.htm

さらに名古屋では、ナゴヤドームで8月20日から「世界妖怪サミット」が開催されるので、中日の親会社は本物のサミットどころじゃないし…。

http://yokai-dome.com/outline/index.html

やがて、いよいよ北京五輪が始まり、ビョンギュさんも晴れて韓国代表として召集されれば、大手を振って(?)ベストメンバーで戦うことができるようになるので、そこで本気モードで勝ち進み、阪神にプレッシャーを掛ける。

今シーズン、阪神は今まで全くと言ってもいいほど不調の時期がないだけに、かえって後半戦に息切れして大型連敗をするかもしれず、そのいっときが勝負となるという首脳陣の読みかもしれません。

そのときに大型連勝をしたチームが“ミラクル”を起こせるという筋書きでしょうか。

もちろん、そのチャンスは中日だけでなく、横浜以外のチームすべてにあるともいえますが。

まあ、職業野球とはそういうものでしょう。

ところで、なかなか波に乗れない中日ですが、結局、昨年の終盤に非常においしい思いをしてしまったことに原因があるのかもしれません。

いくら落合監督が、「CSは眼中にない」と発破をかけても、選手たちの身体には、昨年のポストシーズン・ゲームで覚えた甘い誘惑が染みついていますからね。

確かに、昨年のペナントレースでは、終盤に讀賣ジャイアンツにリーグ優勝をかっさらわれて悔しい思いをしましたが、その後に行われたクライマックス・シリーズで、オール阪神巨人に5連勝して日本シリーズ出場権を勝ち取り、その勢いをかって、北海道日本ハムファイターズまでをも撃破して54年振りの日本一を勝ち取ることができたのですから。

そのこと自体はめでたいとしても、それじゃあ、あの厳しい練習に明け暮れたキャンプから始まり、死力を尽くして戦ったペナントレースの奮闘努力はいったい何だったんだということになりますよね。

極論すれば、ペナントレースは阪神さんに目一杯頑張って走ってもらいビール掛けで腑抜けになってもらった後に、リーグ戦終了後に行われるクライマックス・シリーズに2位で進出できる権利を確保しておきさえすれば、今年から1勝分のハンディが付けられるとはいえ、その短期決戦にだけ集中して頑張って勝ち抜けば、簡単に栄誉を受けられる。

そのこと自体が非常に虚しいと頭ではわかってはいても、身体が、昨年のおいしい蜜の味を知ってしまった以上言うことをきかないというのが実態なのかもしれません。

大体、蜂蜜という食品の成り立ちが、本来は、働き蜂が、自分たちの女王様のために身を粉にして花の間を駆け巡りながらやっとの思いで蜜を集めてきたのを、「はい、ご苦労さん」と、人類とクマのプーさんが横取りするシステムで作られている商品であり、その有り難みをつい忘れて、その滋味だけを甘受しているところが間違いのもとともいえるでしょうね。

まあ、昨年は、蜂蜜のおいしい味をたっぷりと味わったので、今年の前半は、虎ん蜂に身体のあちこちをチクチク刺されて目を覚ますぐらいがちょうどいいのかもしれませんが。

ただし、私は蜂蜜が非常に好物で、特にスタバの「本日のカフェ」ショートサイズ(これだけは、ショートサイズなのにトールと同じ分量ですし、ほとんどが甘ったるすぎるともいえるスタバ商品のうち、唯一、苦み走った男らしい味がする商品なのです。)に、コンディメントバーで、タダで入れられる蜂蜜とシナモン、ミルクをたっぷりと入れて、オリジナル・ブレンド・ハニィ・ミルク・カフェを飲むのがマイブームですが。

『スタバではグランデではなくて、ショートの「本日のカフェ」を買え!』という本を書きたいぐらいですが、何か。

はて、何の話でしたっけか。

あ、そうそう、そういう意味では、この、クライマックス・シリーズは、長期的に見れば、中日ドラゴンズにとって、非常に危険な罠になるという話をしたかったのでした。

今季も2位か3位でクライマックス・シリーズに出場して、万が一優勝してしまったら、もう二度とリーグ優勝を目指さない身体になってしまうかもしれませんから。

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2008年4月22日 (火)

「B型日記」の感想:草刈の

2008年 4月22日(火)22時24分28秒
東山にしこさんの「B型日記」4月21日 宣伝に騙されてやること
http://homepage3.nifty.com/TAMAGAWA/typeb2005/typeb200803.htm#
に登場した草刈正雄の、現在の後継者と目されるのは阿部ちゃんですね。

二枚目系のモデル上がりで、俳優になって成功し、ギャグもこなす、マルチキャラクターを使い分けられる阿部寛。

さて、1970年代当時、資生堂の男性化粧品のモデルでいうと、MG5からブラバス、タクティクスまでを担当した草刈正雄の前任者が、MG5の団時朗。

ハーフだった点も同じですね。

当時の若い女性に圧倒的な人気を博した草刈正雄を、資生堂CMのメインキャラクターに起用したのは、彼の付けている化粧品を自分も付けると、ひょっとしたら自分も女性にモテモテになれるのじゃないかという、錯覚に陥らせる効果を狙ったものでしょう。

草刈正雄は、当時の男性にとっては、そのファッションセンスやライフスタイルを真似するべき、「ロールモデル」の役割を果たしていたのでした。

そういう意味では、今回のドコモのCMでも、大竹しのぶが同年代の女性陣の、そして草刈正雄が同年代の男性陣の「ロールモデル」の役割を果たしていると見てよいでしょう。

つまり、同年代の同性たちにとっては、実年齢よりずっと若々しく見える二人が使っているものを、自分も使ってみたいと思わせる狙いがあるのでしょうね。

という内容の感想を書いていて、youtubeで1970年代の草刈正雄や団時朗のCMを“鑑賞”していたら、こんなサイトを見つけました。

私が主張していることに近い話が、NTTコムウェアのサイトにありました。

「ニッポンロングセラー考」というシリーズの1つで、なかなか面白い内容です。

http://www.nttcom.co.jp/comzine/no046/long_seller/index.html 

一方、広島の広池、本日の試合に投げて打たれたですか。

なんか、最近他人事に感じられなくなって、気になるなあ。

敗戦処理で打たれたとなると、降格される危険性大ですね。

その機会をベンチは狙っていたふしがある。 

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2008年3月17日 (月)

「急性腹炎」入院一喜一憂記 その5 フードファイターは「幽門」が開くそうだが私のは閉じる?

2008年 3月17日(月)11時36分

午前中の回診時に、主治医の先生から、先週の月曜日の入院時の夕方に実施した、腹部CTスキャンの映像を、専門の検査機関に出して調べてもらった結果を教えていただきました。

それによると、やはり胃の出口と十二指腸の入口をつなぐ「幽門」という器官が狭くなっていて、胃の中が内容物でいっぱいになっていたそうです。

テレビの「大食い選手権」で人気を博した、ある“フードファイター”が、選手権のクライマックスでいったん限界状況になったときに、「(自分の)幽門が開いた」という言葉を発して、さらに大食いを再開して話題になったそうですが、実際には、自分の意思で幽門の開け閉めをコントロールすることはできないそうですから、まあそれはご愛嬌ということで。

一方、私が今週の月曜日に救急車でこの病院に担ぎ込まれた時点では、元々食物をほとんど食べていなかったので、幽門がほとんど塞がった状態になって、多分胃の中の大部分は胃液だったと思われ、それで胃がむかついて、腹痛と吐き気を催したのでしょう。

なお、当面の治療法は、現在処方されている「パリエット」という、胃酸の分泌を抑える薬(錠剤)が潰瘍に非常に有効だそうなので、それと、胃の粘膜を保護する「セルベックス」というカプセル剤とを6週間ほど飲み続ける療法をやってみて、その間にまた内視鏡検査をするとのことでした。

恐る恐る、退院や一時外出の見込み、仕事への取り組みについて伺ってみました。

退院は、検査結果しだいだが、早くてあと1週間はかかるとのこと。

ただし、一時外出は、本日からでもOKということになりました。

一方、食事は、本日も三分粥で、点滴も二本のままで、お隣さんよりは慎重に治療を進めなければならないようです。

●本日のメニュー:

潰瘍食
三分粥、味噌汁(刻み麩入り)、ブロッコリーサラダ(鶏肉のささみ入り)、洋梨の缶詰、ミルク(メイトー)、番茶

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ブロッコリーサラダ(鶏肉のささみ入り)

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洋梨の缶詰

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潰瘍食
三分粥(鯛味噌チューブ付き)、味噌汁(丸のままの麩入り)、鶏肉、玉ねぎ、キャベツ、トマトの煮物、白菜とカニカマの煮物、番茶

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鶏肉、玉ねぎ、キャベツ、トマトの煮物

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白菜とカニカマの煮物

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味噌汁(丸のままの麩入り)

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潰瘍食
三分粥(海苔の佃煮チューブ付き)、鰆の煮物(さやいんげん添え)、大根とニンジンの煮物、アップルジュース(メイトー)、番茶

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鰆の煮物(さやいんげん添え)

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大根とニンジンの煮物

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アップルジュース(メイトー)

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2008年3月 2日 (日)

1年前の「クイズ」の答え合わせ

>あと、このドラマに関して、東山にしこさんの感想で、もうひとつ
>非常にユニークな感想を聞いたのですが、それはなんと、我が中
>日ドラゴンズにも多少関係するものでした。これについては、また
>日を改めて述べることにします。

という「クイズ」を出したのが、約1年前の2007年2月10日でしたが、

http://ryuunosu.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_0d62.html

その答えは、「大前春子は福留孝介に似ている」というものでした。

なるほど、あの福留孝介選手の孤高を貫く姿勢、さらにいえば、よく、口を尖らせた、どこかふてぶてしい表情を見せていたのも、「ハケンの品格」の主人公を務めた大前春子、そして、その元ネタとでもいうべき、木枯し紋次郎にも通じるものがありました。

このクイズを出したまま、当の本人である私はすっかり忘れていたのですが、先日、市川崑監督が亡くなったことの影響でしょうか、私の「私的『木枯し紋次郎』考」の記事

http://ryuunosu.cocolog-nifty.com/blog/cat6793020/index.html

を検索して読んでくれる人が何人かいて、このクイズを思い出したしだい。

さて、福留孝介選手が、FA権を行使して、中日ドラゴンズを去り、大リーグのシカゴ・カブスに入団した理由については、いろいろなことが推察されていますが、私はやはり、「両雄並び立たず」に最後は行き着いたのだと思います。

両雄のもう一人は、落合博満監督。

今の中日ドラゴンズの打撃陣で、現役時代の落合選手に匹敵するポテンシャルを保持していたのは、タイロン・ウッズのような外国人選手を除けば、やはり福留選手しかいなかったといっても過言ではないでしょう。

事実、福留選手は、セ・リーグで二度も首位打者のタイトルを獲得していますし、落合監督がパ・リーグで三度の三冠王、セ・リーグでも本塁打王二回と打点王一回に輝いたことを考えると、その輝かしい実績に、将来匹敵するような可能性を秘めたドラゴンズの現役選手は、福留孝介選手しかいなかったといえます。

また、落合監督は、打撃部門三冠王の実績が示すように、打撃の超エキスパートであって、一塁手の守備は上手いと評価されてはいましたが、それは守備の負担が少ない一塁手における評価であり、肩と足に関しては必ずしも高い評価を獲得できなかったわけですが、それを補って余りある打撃の実績によって、確固たる地位を築いたのでした。

一方、福留孝介選手については、首位打者のタイトルを獲得した打撃の確実性はもちろん、本来が中距離打者とはいえ、本塁打数も、広いナゴヤドームでコンスタントに30本以上打つことができて、さらに強肩と俊足を生かした、いわゆる“走・攻・守”三拍子揃った選手であり、ある意味、現役時代の落合選手を凌ぐポテンシャルを秘めており、それだけ、お互いの野球観や野球理論に大きな隔たりがあったことは、容易に想像がつきます。

もちろん、お互いの野球観や野球理論に大きな隔たりがあったとはいえ、「優勝」という共通目標に向かって心を一つにして闘っていたのも事実ですし、福留選手がシーズン中に打撃不振に喘いでいたときに、打撃練習時に落合監督が熱心にアドバイスを送っていたのも事実でしょう。

ただ、現在の中日ドラゴンズは、時代劇に例えれば、落合親分が絶対的な貸し元として君臨する落合一家とでもいうべきファミリー集団であり、さらに、時の将軍様として白井文吾オーナーの治世が続く限り、本人が貸し元を引退すると申し出ない限り、この政権はずっと続くはずです。

そして、福留孝介が、東山にしこ氏がいみじくも喝破したように、大前春子=木枯し紋次郎に似ているのだとしたら、彼は、そういう大親分が取り仕切る「落合一家」とは袂を分かち、天涯孤独の無宿人として、次の「宿場」へと旅立つほうが、むしろ自然であると考えてよいと思います。

ただ、福留孝介選手は、妙に義理堅いというか、「一宿一飯の恩義」に厚いところもあり、それは、大リーグでの移籍先で米国人の記者に囲まれた際に、「キミの少年時代の野球のヒーローは誰だったんだい?」という質問に対して、たぶん記者連中の知っている過去の日本野球の有名選手は、ミスターNagashimaまたはOhしか知らないはずなので、てっきりその名前が出ると思っていたところ、Tatsunamiという、米国ではまったく無名の選手、そして、中日ドラゴンズの、超ドメスチックなヒーローの名前を敢えて挙げることで、米国記者連中が、“Tatsunami? Who?”と、騒然とさせたところに、彼の真骨頂が見て取れます。

3、4年前だったか、シーズンオフに「プロ野球コンベンション」というイベントが始まり、そこでは現役プロ野球選手たちが、野球をプレーしている中高生の質問に答えるコーナーが催されて、そこには、多くのPL高校出身者が出席したのですが、ある中高生の質問に対して、その出席者の中での最年長のPL出身者だった、立浪“先生”が、事前に用意していたフリップを使って野球理論を説明しようとしたところ、まずは隣に座っていた1学年下の宮本慎也選手がすぐにそのフリップを抱えたのですが、遠くに座っていた福留選手が間もなくそこに駆けつけて、そのフリップを支えたシーンを見て、私はえらく感動したことを思い出しました。

あのときの立浪選手の「おお、すまんなコースケ」というPLの大先輩としての面目躍如の満足そうな笑みと、「このフリップを持つ役目は、同じチームで後輩に当たるボクに任せてください」という福留選手の表情には、普段のチーム内ではあまり親しそうな素振りを見せない二人の間には、やはり目に見えない大きなつながりが存在していることを改めて痛感させられた出来事でした。

さて、立浪コーチ“兼任”選手ですが、今年から正式な打撃コーチの肩書も与えられたことになり、非常に張り切ってシーズンに臨んでいるように感じられます。

ひょっとしたら、近い将来には指導者としての“禅譲”が約され、それもあって今年は特に新たな役割に燃えているのかもしれません。

一方、新天地のシカゴに向かった福留選手ですが、これからいろいろな試練に立ち向かっていかなければならないでしょうが、まあ、彼のポテンシャルと驚異的な順応性を考えれば、海外に渡った日本人選手の中でも、必ずやトップクラスの成績を残してくれるに違いありません。

そして、いつの日か、立浪和義選手が中日ドラゴンズの監督に就任した際には、海を渡った旅ガラスが、「一宿一飯の恩義」を返しに再びドラゴンズに舞い戻ってくる。そんなシーンを私は夢想しているのでした。

それはまるで、1970年代に、市川崑監督が、どこか虚無的な風情を漂わせていた笹沢佐保の原作に、江戸時代中後期の生身の人間像を盛り込んだリアルで鮮やかな映像としての命を吹き込んだ「木枯し紋次郎」が、20数年の時を経て、1990年代初頭に「帰ってきた木枯し紋次郎」として再び甦ったが如く、きっと一陣の風の中からやって来るに違いありません。

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2007年3月20日 (火)

ところで「華麗なる一族」唯一の収穫は

ところで「華麗なる一族」唯一の収穫は、
万俵大介役で久々にお茶の間に登場した
北大路欣也が、あのままのメイクで
「吸血鬼ドラキュラ」
(ただし、クリストファー・リーブじゃ
あなかった、クリストファー・リー主演
版限定ですが)が撮れることがわかった
ことですね。

まあ、そんなところです。

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2007年3月19日 (月)

♪Yoh ah key noh key gee といえば

「夜明けの刑事」のエンディング・ソング、『でも、何かが違う』(作詞・作曲 マチ・ロジャース、編曲 あかのたちお)の作詞・作曲者(ということになっている)マチ・ロジャースは、かの真性ロック・グループ、バッド・カンパニーの伝説のボーカリスト、ポール・ロジャースの当時のかみさんで、クレジット上は日本人のマチ作曲となっているが、本当の作曲者はポールだったそうです。

何でも、「夜明けの刑事」の番組スタッフとポールがもめてしまったため、頭に来てクレジットを奥さんの名前にしちゃったとのこと。ちなみに奥さんは曲は書かなかったそうですので、ポールが作曲者というのは間違いないところでしょう。

なお、「夜明けの刑事」

http://www.tbs.co.jp/tbs-ch/lineup/d0169.html

は、オープニングのタイトル・ミュージックは星勝作曲のハードボイルドっぽいインストゥルーメンタル、さらに、ドラマ中の主に尾行&裏取り捜査のような地道な印象を受ける場面で挿入されるのが、“バド・カン”の渋いR&B調“Yoakeno keiji”、そしてエンディングが鈴木ヒロミツの叙情溢れるロック・バラード(ただし、第1クールは、もう1人の俳優兼業“歌手”であった、石橋正次の『夜明けの停車場』ならぬ『夜明けの街』でしたが)と、ロックテイスト溢れるサウンド・トラックで構成された番組で、ドラマの出来としても非常にすばらしかったのですが、裏というか、表に「銭形平次」という超人気時代劇が放映されていたため、視聴率的にはかなり苦戦していたそうですが、全部で111話も続いたのですから、大いに善戦したともいえるのではないでしょうか。

表番組が時代劇&捕り物帖という「王道」だったからこそ、あえて「反逆の象徴」であるロック人脈が結集して番組を盛り上げようとしたともいえますが。

そういえば、若者向けの刑事ドラマの元祖「太陽にほえろ」(1972年7月放映開始)も、テーマミュージックは元スパイダースの大野克夫の作曲、演奏はPYG(後の井上堯之バンド)というロック人脈でしたね。

井上堯之バンドは後にフリーウエイズを経て、大野克夫バンドとしてBGM制作を続けたそうで、元々、当時はほとんど無名に近かった大野克夫を起用するように進言したのは、第1シリーズのメインキャラとして、当時の若者に絶大な人気を誇っていた萩原健一(ショーケン)だったそうで、そのように画期的なロック人脈がこのドラマに起用されたのは、GSのカリスマであったショーケンの貢献度が非常に大だったことになります。

ところで、この「太陽にほえろ」のメイン・テーマですが、演奏時間はたった1分強なのに、ロックとしての音楽的要素が見事に凝縮されていいますね。

まず、いかにもロックバンド調の強烈なインパクトを残す「イントロ」で始まり、次に、テクニック的にはほとんど限界に近い単音高音部による、踏切の警報機を想起させるようなエレキギターの超絶カッティング・ソロ(実音をよーく聴くと、若き日の井上堯之氏の苦労がよくわかり、思わず微笑んでしまいますよ)が掻き鳴らされ、その後すぐに軽快なサックスソロ(あれだけ印象に残る演奏ですが、バンドのメンバーではなく、無名のスタジオミュージシャンが担当していたそうです。たしかに、ここだけはロック調というよりは、ジャズ系の匂いがしますからね。なお、当時はまだクロスオーバーとかフュージョンという音楽ジャンルは確立されていなかったと記憶していますが)に引き継がれ、「間奏」は、やはり当時のロックの「王道」だったハモンド・オルガンのソロを大野克夫が受け持ち、その後は再びサックスに主旋律がバトンタッチされた後に、もう一度エレキ・ギターの単音高音部のカッティング・ソロが展開された後、「エンディング」は叙情的な低音部エレキ・ギターのトレモロで終わるという、よくぞたった1分間強でこれだけの「ロック要素」を詰め込んだものだと感心されます。

そして、そういう「太陽にほえろ」で確立された、若者向け刑事ドラマのテーマミュージック=ロックという図式が、「夜明けの刑事」にも継承されたことになります。

当時、私は「夜明けの刑事」全編のほとんどを視聴した記憶があり、主演の坂上二郎(この人も元々は歌手志望者で、コメディアンになる前には、日曜昼にNHKで放映される超長寿番組「のど自慢」に出場したほどだった!)の「刑事コロンボ」を思わせるとぼけた風貌の中に秘めた、「スッポンの鈴木」と異名をとるほどの執念深さと人情味溢れる演技に、それまでの「お笑いの(元・コント55号としての)ジローさん」とは別の面が窺えて、結構熱心に観ていました。

そのうえ、ドラマの全編にこれら珠玉のミュージックが流れていたので、「夜明けの刑事」は非常に新鮮な印象の刑事ドラマだったという記憶がありますね。

ただし、「新・夜明けの刑事」、「明日の刑事」という形で続編が制作される頃になると、やはりマンネリ化に陥ってしまった印象は避けられず、しだいに観なくなってしまったように記憶しています。

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2007年3月 8日 (木)

「ハケンの品格」最終話と、中日ドラゴンズ「ノリダア」と「ケンシン」、の行方ごった煮考

昨日の「ハケ品」は、出だしで、森ちゃんが春子をかばって自分が東海林にプロポーズされたことにして、「それが何か」という春子の決めゼリフを替わりに発したのが面白かったですね。

いよいよ、最終話にはスーパー派遣社員の主役の座を美雪に譲って、春子は木枯らしとともに去って行くという伏線なのかもしれません。

ただし、今回の派遣先に対しては、春子ははかなり後ろ髪を引かれながらのエンディングとなりそうですが。

あと、大前春子は犬の訓練士の資格も保持しているとのことでしたが、その割にはクルクルに対しておっかなびっくりで接しており、結構シリーズ最後の方では、大前春子(と、篠原涼子本人)にもいくつかの弱点、つまり、イラストやクルマの整備(と、犬の扱い)が苦手であることが露呈されてしまいましたが、それはそれで、かえって好感度をもたらす結果となりましたね。

一方、恋の行方は、春子にこっぴどく振られた東海林は、実は入社以来ずっと東海林のことを憎からず思っていた黒岩の愛にほだされ、最後は二人がくっつくのかもしれないですね。

この点については、バレンタインチョコの回で、黒岩は義理チョコを東海林に渡す振りをして、実は「本チョコ」を渡したのだが東海林はそれに全く気付かず、「本チョコを買うなら、例のチョコレート工房のを買ってね」と言われて、ちょっと複雑な表情を浮かべていましたものね。

ところで、黒岩を演じている板谷由夏は、最近実生活で結婚を披露してちょっと話題になっていますね。

この人も芸歴は案外長いそうで、かつては、「DA・YO・NE」という、EAST END×YURIというユニットがリリースしたヒップホップ系ラップミュージックが1990年代半ばに一世を風靡したことがありましたが、その「地方版」がやたらと登場して、九州版五匹目あたりのどじょうソングを歌うユニットとして、博多華丸(当時は鶴屋華丸)やおたこぷー(当時はおタコ・プー)と共に、SOUTH END×YUKAとして、シングル「SO・TA・I」もリリースしたそうです。

一方、森美雪は果たして往年の大映テレビドラマのように里中とくっつくのか、そこについては確信が持てませんが、何か。

また、最後にいろいろと舞台裏が明かされるのでしょう。

大前春子は年齢不詳とのことですが、実は東海林(年齢は2歳上ですが)、里中、黒岩、一ツ木たちとほぼ同年代であり、つまり同期であったこと。

そして、タブラオのママは、かつては赤坂あたりの高級料亭の女将かなんかで、<S&F>社の役員である大滝秀治扮する謎の老人と懇意だったということで、今回の「ハケン弁当」の企画が、トップの承認をすんなりと得られた理由が明らかにされるのではないかと思います。

まあ、上記の予想は、全て裏取りなしのたんなる推測にすぎないことをあらかじめお断りしておきますが。

***

ところで、中日ドラゴンズのオープン戦の成績は、中村ノリ以外は打撃陣に貧打が目立ち、このままの状態が続くようでは、中村ノリをすぐにでも一軍に登録したいというのが落合監督の本音でしょうね。

元々、落合監督は、プロ野球選手は技量を発揮してなんぼの存在であり、人間性については、起用のさいにはいっさい考慮しないと思っているはずで、私もプロならばそれでいいと思っています。

それは、中日ドラゴンズにしても、あの選手、この選手というように、人間性を物差しにしていたら、ねえ…。

いわば、ライバルのスパイク(バレエ界でいえばトウシューズに相当)に画鋲を入れてでもレギュラーを勝ち取るべきであるというのが、プロの世界の掟であるともいえるからです。

つまり、実力のみが評価の基準でしょう、プロ野球選手はね。

***

さて、「中スポ」と「トーチュウ」で連載されている、杉下茂氏の連載「伝える」第1部は、本日でいったん一区切りを付けるとのことですが、昨日の中里篤史投手を「鈴木孝政二世」になぞらえ、本日の「タカマサ論」に結び付けていましたが、杉下氏と川上哲治氏のライバル関係と、鈴木孝政氏と長嶋茂雄氏のライバル関係の対比を挙げていましたね。

私も、鈴木孝政が実質上の初登板を果たした1974年(その前年は、杉下氏が語ったように、対大洋ホエールズ戦の1戦だけに登板した直後に肩か肘を痛め、シーズンを棒に振ったように記憶していますが)の対讀賣戦のことはよく記憶しています。

たしか、いきなり王、長嶋のONコンビを快速球で連続三振に斬って取るという鮮烈なデビューを飾り、その名を一躍球界に轟かせ、その年の貴重な新戦力として、20年振りのリーグ優勝にも貢献したのでした(ちなみに、右のタカマサとともに、この年左の速球派中継ぎ投手として優勝に貢献したのが、現在ドラゴンズの「査定担当」として鋭い視線のメガネが印象的な竹田和史氏です)。

そのシーズンの、その後の鈴木孝政対長嶋茂雄の対戦については、実は私は全く記憶していないのですが、長嶋もその年の初めに密かに引退を決意していたそうで、これから球界を背負って立つであろう「逸材」に対して、最初の打席は敢えなく三振に斬って取られたが、何としてでも「プロの洗礼」を浴びせてやろうと人知れず研究と工夫を重ねた結果、彼が速球と変化球の投げ分けがあまり得意でないことを見抜き、速球は自分の動体視力の衰えから判断するととても打てそうにもないと割り切り、変化球だけを待っていたところにおあつらえ向きのカーブがやって来たので、「よーし」と大声を挙げて、後楽園球場のレフト中段に狙い打ちのホームランを放り込んだのでしょう。

ちなみに、杉下氏は、そのシーンについて、「先輩捕手のサインに首を振れなかったのではないかと思う」と、彼をかばっていますが、その当時の主戦捕手(控え捕手は新宅氏でしたが、“目玉“の「巨人戦」だとすると、たぶん主戦捕手が受けているはず)は、誰あろう、“ミスター我田引水”木俣達彦氏であったろうと思われます。

http://ryuunosu.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_ca1f.html

ということは、彼のリード(配球)にも問題があったことになり、そのために鈴木孝政は近藤貞雄ヘッド兼投手コーチに散々耳を引っ張られて(うーん、あの耳は思わず引っ張りたくなる形状をしているよなあ。でも、彼は千葉県立成東高校という、成東地区の有名進学校の出身で、あの耳は賢さの証明でもあったと思われますが)お説教を2回も食らったことになるわけで、ちょっと気の毒ではありますが、まあ、その後速球派から技巧派投手に転身して長寿命の投手として球界に生き残れたのだから、そういう彼の“やられキャラ”としての性格は頭脳派投球術の源泉ともなったのでしょうから、案外、「人間万事塞翁が馬」といえるのかもしれませんね。

ところで、杉下氏と川上氏のライバル関係は10年以上続いた同等の関係なので、最後に対戦した年にはお互いが衰えを感じていたはずで、杉下氏が、最後の年の川上氏との対戦の記憶が残っていないというのはもっともな話。

一方、“新米”鈴木孝政が、憧れの存在でもあった“老兵”長嶋茂雄との最後の対戦をしっかりと記憶に刻み付けているというのは別次元の話と捉えたほうがいい、と私は思いますけどね。

***

一方、「トーチュウ」第4面の「セブンアイ」では、同コラム連載陣の1人ねじめ正一氏(実は、十数年前に、彼が所属する「ファウルズ」という、長嶋茂雄が名誉監督を務める名物草野球チームと、当時私が勤めていた会社の草野球チームが練習試合で対戦したことがあり、私も人数合わせとしてセカンドあたりで出場したことがあるのですが、その試合で同僚がファーストゴロを打って、ファーストの守備についていたねじめ氏と交錯し、あわや乱闘になりかけた「事件」がありました。「詩人と聞いていたが、随分と荒っぽいプレーをするな」という、その同僚の言葉が印象に残っています)が、杉下氏の連載に触れ、その情熱と話の巧さを絶賛していました。

それを読んで気付いたのですが、杉下氏に、「ケンシンにフォークボールを伝授してやってほしい」と、昨シーズンの秋キャンプから落合監督が何回も依頼しているのは、たぶん落合監督もケンシンの“勤続疲労”に大きな不安を感じており、それをカバーするためにフォークを教えてほしいという「親心」のように感じました。

でも、結局ケンシンは、そういった落合監督の親心や杉下氏の教えを「時期尚早」と感じているのでしょう。

ケンシンにも超一流投手としてのプライドというか、意地があります。

彼からすれば、速球とカーブとカットボールのコンビネーションで打者を牛耳れるうちはそのスタイルを貫きたい。

それが、たとえ明治の大大先輩からの助言だったとしても、まずは自分の美学を貫き通したい。

たぶん、そういう男だと思いますね、ケンシンは。

そういう、一見無骨とも思われる意地を張るのも、立派な「明治魂」だと私は思います。

私は、近年のケンシンの調子を計るバロメーターは、阪神タイガースの金本選手との対戦にあると思っています。

2004年と2006年は、真っ向勝負を挑んで、重要な場面ではほとんど打ち取っていました。

それは、対戦上の通産打率・打点や被本塁打数がどうのこうのというような「数字」とは全く無縁の、真に重要な、ここぞの場面で投げ勝つかどうかのみが大切なのです。

が、2005年の後半、ケンシンは金本選手との対戦において、明らかに自信を喪失していました。

したがって、今年のケンシンの本当の調子を占うには、金本選手との対戦を待つしかないと、私は思っています。

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2007年3月 6日 (火)

裏「ハケンの品格」考

2006年の暮れも押し詰まった大晦日にアルバイトをクビになった森美雪(加藤あい)は、すがる思いで派遣会社<ハケンライフ>の面接を受けた。

その結果、やっとのことで派遣先が決まり、老舗の食品会社<S&F>に面談に出掛けた。

面談の席で、美雪は経験も自信もなかったが、何とか採用されたい一心でつい見栄を張り、できもしないパソコンを得意だと言ってしまう。

一方、派遣先<S&F>社の面談相手で、美雪を採用するかどうかの意思決定者でもある営業部長の桐島(松方弘樹)は、「ところで、大前春子(篠原涼子)さんは来てくれるんだろうね?」と、<ハケンライフ>のマネージャー・一ツ木(安田顕)に尋ねた。

おどおどしている美雪に不安は残るが、春子が来てくれるならと美雪の採用が決まった。

こうして、何とか働き口が決まった美雪と春子が派遣された<S&F>社のマーケティング課は、新任の主任として配属された里中賢介(小泉孝太郎)以下、新入社員の浅野務(勝地涼)、嘱託の小笠原繁(小松政夫)で構成される小規模な部署だったが、賢介に期待を寄せている桐島部長の命により、米のデータ分析とそのプレゼンを任せられることになった。

同社の花形部門である営業部と、サポート部隊の役割を担うマーケティング課は一丸となって、来たるプレゼンの日を目指していたが、仕事の遅い美雪がセキュリティ上のルールを破って、プレゼンの前日に社内データを自宅に持ち帰り、翌朝寝坊をしたため乗ったタクシーの中にそれを忘れてきてしまう。

マーケティング課は大ピンチ。

美雪の乗ったタクシー会社を課内総出で探している中、いつものように淡々と自分の仕事をこなしている春子に賢介は助けを求めるが、恐持ての印象どおり、春子ににべもなく断られてしまう。

遂にプレゼンの当日を迎えるが、肝心要の社内データは見つかるわけもなく、途方に暮れる美雪とマーケティング課の社員たち。

ところが何の気紛れか、突然大前春子が、その後事故を起こして廃車となってしまったタクシーを廃車置場で発見し、大型クレーンを操作してスクラップ寸前のタクシーを持ち上げ、車内から美雪が置き忘れた社内データが入ったカバンを回収し、美雪のピンチを救ってくれたのだ!

一体、大前春子の気紛れ人助けは何が理由だったのか?

その後、この職場で背伸びをしながらドジばかりを踏み、先輩女性派遣社員たちからは陰湿ないじめに会い、営業部の男子正社員からは「パシリ」扱いされる美雪ではあったが、このドジでのろまな亀を人知れず助けていたのが、実は、コワーイ先輩だと思っていた大前春子だった。

また、美雪は、自分が派遣されたマーケティング課の主任、仕事はあまり出来そうにないが情に厚い里中賢介に一目惚れ。

美雪にとっては、ドジといじめが続く毎日ではあるが、亀が歩みは遅いが着実に前に進むが如く、失敗を貴重な教訓としながら、持ち前の向上心とやる気で、スーパー派遣社員への道、そして里中賢介への熱い思いを心に秘めながら、美雪は一歩一歩粛々と<ハケンライフ>を歩んで行こうと決意したのだった。

***

とまあ、1980年代後半のバブル経済絶頂期だったら、「恋するハケン社員ビンビン物語」みたいなタイトルで、ドジでのろまな亀の森美雪と、上司で「教官役」の里中賢介が主人公となった、“大映テレビ的”な恋物語のお仕事ドラマが展開されたことでしょうが、今はバブル崩壊後の「失われた10年」の傷がようやく癒され、とはいっても現実には格差社会が厳然と蔓延しつつある2007年の閉塞感を打ち破る存在として、時代は「コワーイ先輩派遣社員」の大前春子に主役を譲りました。

***

ところで、このドラマの「仕掛け人」として、私は、日テレプロデューサーの櫨山裕子氏と、脚本家の中園ミホ氏の名前を挙げましたが、

http://ryuunosu.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_0d62.html

実は、さらに裏の仕掛け人が存在するのではないかと睨んでいます。

それはズバリ、「デンパク」に代表される広告代理店でしょうね。

それも、日テレビルがある新橋というか、汐留地区にあるD社が有力候補なのではないかと思っています。

そのように推測した根拠ですが、いくつかあります。

***

その1:「企画書」至上主義

この会社では、やたらと企画書が登場します。普通、老舗の食品会社の営業部だとしたら、泥臭く地道な営業スタイルというのが主流で、取引先との人間関係をいかに構築するかというのが重要視されますが、この会社の場合、社内外へのプレゼンを行うシーンがたびたび登場し、何か非常にスマートな印象を受けるとともに、食品会社の営業部やマーケティング課というよりは、広告代理店の職場のような印象を受けますね。

また、大前春子がスーパー派遣社員であることを示すための証拠として、「素晴らしい企画書を一瞬にして仕上げる」というシーンが何回も登場しており、とにかく、「企画書をすばやく仕上げる=できる社員」という図式が出来上がっているのも、いかにも広告代理店が考えそうな発想です。

その2:マーケティング重視主義

里中賢介が新任の主任として配属されたマーケティング課は、弱小部署の落ちこぼれ集団的な設定という割には、ドラマの中では常に大活躍しています。

花形部門である営業部のサポート部署とのことですが、結局はマーケティング課の出したアイデアや企画書が通ったり、ネットでリサーチした調査資料やマーケティング課が実施したアンケート結果に、営業部は頼りきりです。

まるで、まずマーケティングデータを集めてから仕事を始めないと失敗するぞというような主張が見え隠れしていますが、こういうリサーチやアンケートの実施は、もちろん広告代理店が最も得意とするところです。

どんな仕事にもまずは(広告代理店の)マーケティングありきと、ちょっとサブリミナル効果を狙っているようですね。

その3:「仕掛け」がダイリテンっぽい

このドラマですが、まず事前リサーチをいろいろと実施していて、派遣社員の実態や、派遣を採用する側の事情もいろいろと調査した上で、それを時にはデフォルメして面白おかしく描いたり、またある時には非常にリアルに描いたりすることで、メインターゲットと想定していた、今や職場の主流派を形成しつつある非正社員系女性層の共感を得ようと企画されたように思います。

ところが、メインターゲットの女性層以外にも、男性視聴者というか、老若男女にも受けたというのが面白い点で、そこには、「木枯し紋次郎」や「プロジェクトX」的な味付けが中高年おじさんたちのハートをガッチリキャッチしたという要素もありました。

また、ドラマの放映開始前に、メインターゲットを対象にした試写会を開いたり、ホームページには「相関図」という、これまた特に女性視聴者がよろこびそうな仕掛けを盛り込んでおり、この点も、いかにもダイリテンっぽい匂いがしますね。

なお、日テレビルがある、新橋駅・汐留地区近辺では、地下街の天井を支える巨大な柱に、「ハケンの品格」番組宣伝広告がずらりと並べられ、また東京近郊の主要駅にも同様な看板広告が出されていましたが、そういった「選択と集中」戦略も、ダイリテン的なマーケティング手法の1つです。

ちなみに、汐留地区には、世界最大規模を誇る広告代理店D社の本社ビルがそびえ立っており、そのお膝元にライバルのH社が、クライアント関連の看板広告を堂々と出すというのはちょっと考えにくいので、今回の仕掛け人は、やはりD社なのではないかと思います。

その4:スポンサー=製作資金提供者集めも広告・宣伝の玄人っぽい

このドラマのスポンサーには、人材派遣会社2社が呉越同舟で名を連ねておりますが、当初のメインターゲットを女性派遣社員予備軍と考えると、例え2社で競合しても有望な人材を捉まえられるならば、CMスポンサーとしてのメリットは十分ある、とダイリテン側に説得されたのでしょう。普通は競合する業界の会社は、特番のような長尺物大型企画以外は、同じ番組のスポンサーにはならないものですが、業界で競合する2社が同じドラマのスポンサーになったというのはちょっと珍しいケースですね。

このドラマを、メインキャストたちの年齢層である30歳前後、すなわちメインターゲットにも親近感を感じてもらえる、「アフターバブルの余波をもろに受けた“失われた10年”世代」向けに、「アルバイトやフリーター、あるいはニートのような不安定な生活を脱却して、派遣社員として“地に足の着いた暮らし”を目指そう」という主張が盛り込まれたドラマと捉えれば、一種の「タイアップ広告ドラマ」としての広告効果は非常に大きなものがあることでしょう。

元々、午後十時から始まる「水十ドラマ」は、今やゴールデンタイム的な扱いを受けつつある午後九時始まりのドラマに比べて、製作資金的には苦しいものがあると思われますが、今回は、メインスポンサーの顔触れを見ると業績好調な企業(ただし、諸々の規制で9時台のドラマには出広できない企業もあるようですが)が多く、製作資金を比較的潤沢に得られたのではないでしょうか。

また、ドラマの舞台となった老舗の食品会社<S&F>ですが、このネーミングで想起される会社名は、“カレーの王様”たる1社しか思い当たらず、ある意味宣伝効果は抜群なわけで、実はD社の有力クライアントの1つで裏スポンサーとして出資しているのではないかとさえ勘ぐってしまいます。

その結果、スポンサーサイドからの潤沢な資金が得られ、メインターゲット対象の事前試写会や、駅周辺の看板広告などの積極的な広告・宣伝戦略を採用することができたと思われ、そういった、ダイリテン的発想によるマーケティング戦略が、高視聴率という勝利をもたらしたともいえるでしょうね。

***

まあ、何事にも「裏」はありますが、なかなか凝ってますね。

明日の第9話もそういう視点でちょっと観ると、また違った側面が発見できるかもしれませんよ。

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2007年2月16日 (金)

RPG的「ハケンの品格」考

第6話は、「春ちゃん大失敗の巻」というのが裏テーマでしたね。

彼女も「私としたことが」を連発していたし。

それは、先週放映分のラストで、“老兵”小笠原の無自覚な失態が招いた故障で停止してしまったエレベータ内での救出劇の後、そのエレベータに独り取り残されるという、らしくない失態を演じた彼女を救ったのが、「ハケン」の扱いをめぐり何かと対立していた東海林「天パ主任」であったことに端を発しており、その心の動揺を引きずったまま彼女は今週に突入したため、今回は「天パ主任」と珍しくやけに感情的なやり取りをしたことが、大きな失敗をしてしまった原因でした。

ところで、今週の春ちゃんの「敵」は、二大女性ボスキャラでしたね。

1人(?)は、グレたひねくれオバサマ派遣軍団。

もう1人は、職人の王様たる、チョコレート工房の女性社長。

どちらも、特A派遣としての大前春子の「特技」が全く通用しない相手だった訳ですが、まず、オバサマ派遣軍団に対しては、日頃から虐げられている派遣社員の代表として大前春子自らが、傲慢な態度で接してくる正社員に真っ向から正論勝負を挑んだ結果、見事彼を論破したことにより、「派遣35歳限界説」の煽りで世を恨んでグレていた彼女たちオバサマ派遣軍団の不満を代弁するととともに、彼女たち自身の「更生」のきっかけ作りも果たしたということで、大前春子が、東海林とのトークバトルがイベント会場用マイクの切り忘れという彼女の失態により会場に流れ、その結果図らずも初めて多くの聴衆の前で披露した大前春子の仕事に対する真摯な態度が、彼女たちのハートに響いたようです。

一方、大前春子を「バイト」扱いしかしなかったチョコレート工房の女性社長(「やっぱり猫が好き!」の長女役で一世を風靡した、もたいまさこが、実年齢を遥かに超えた神経質そうな老け役に挑戦していましたが)の例を挙げるまでもなく、手に職を持っている職人たちは、所詮派遣社員は「バイト」と同様に正社員の補佐的業務しかできないという評価を下しており、基本的には非常に低く見ていることを示したことになります。

まあ、実際のところ正社員よりバイトで“持っている”職場も結構散見されますが、それは置いといて。

大前春子の、そのような職人たちから受けた低評価に対する「リベンジ」の一策は、結局は自分の「裏ワザ」である助産師の技能でしか自身の失態をカバーできなかったわけで、今回は、ストーリー全体として、大前春子がひたすら失態と失敗を重ねる回であったことになります。

ただ、大前春子が助産師としての技能とともに、彼女が秘めていた「母性」を武器にした時、東海林をはじめとする男性陣はひたすら彼女の指示に従ってオロオロするしかなく、それと同時に、母親の経験もあるチョコレート工房の女性社長にしても、娘の急な陣痛に対しては全く無力であったわけで、そこの「立場の逆転」が描かれたのがドラマとしては面白かったですね。

さて次回は、営業部長桐山との剣道対決になりそうで、またもや「本業」とは違う形での対決となりそうです。

元々、このドラマは、通常では正社員の補佐的な仕事しかさせてもらえず、それに応じた収入、評価しか与えられていない多くの派遣社員たちの「怨念」や「諦観」を、大前春子が超絶能力としての「裏ワザ」を駆使して正社員側と対抗しながら晴らすという描き方がされており、そこが、あくまでエンターテインメント・ドラマと考えるしかない限界かもしれません。

つまり、毎回毎回クライマックス場面には、大前春子にとって「非常に都合のよいハプニング」が発生し、皆が混乱の極みに達したその瞬間、大前春子が保持する「二十数個の資格・免許」の1つが披露され、晴れて事態が収拾に向かう、という毎度お決まりのストーリー展開を見せています。

この辺りの急展開の妙は、いつもの、上州無宿の渡世人紋次郎を描いた、リアルでニヒルな、1970年代「アメリカン・ニューシネマ」的時代劇というよりは、ドラマ中のクライマックス場面で、大前春子が助産師の免許証をさっと取り出し、「助産師の大前春子です」と、大向こうに見得を切った姿は、彼の国民的ワンパターン勧善懲悪マウンティング時代劇「水戸黄門」の見せ場で、助さんだか格さんだかのおつきの者が、「この葵の紋所が目に入らぬかあ!」と、徳川大幕府の紋章が刻まれた印籠を振りかざすお馴染みのシーンを想起させる趣がありましたね。

さて、来週は、果たして派遣は(好きな男のために)「企画業務」(=本来は、正社員がやるべきと思われている仕事)に携わるべきか、というテーマを扱うという予告もあり、またもや別の論議を呼ぶことでしょう。

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2007年2月10日 (土)

私的「ハケンの品格」考:その2

2月7日(水)に放映された第5話のストーリーは、ある意味予想通りの展開となりましたが、その表現方法が巧いと思いました。

もちろん、多少あざといやり方ではあるなという感想も持ちましたが、エンターテインメント=マンガ的手法のドラマであるという割り切り方をすれば、非常におもしろかったですね。

一方、その点を、あくまでリアルでシビアなドラマであるべきであるという観点から評価すると、少々アラが目立つのかもしれません。

以前、このブログの元リンクサイト「竜之巣」の大家さんに当たる東山にしこさんが、自身のホームページ「玉川オンライン」の「下書き日記:145 プロ野球がオフだからドラマを」で、こんな意見を表明しています。

http://mav.nifty.com/ahp/textview.cgi?run_iguchi+27463+145

要約すると、

1.ドラマの構造がおかしい。

2.このドラマ、わかってやっているのかどうかわからんが、ひどく男尊女卑だ。

(加えて、女が連れ立って昼飯を食い行くことのどこが悪いんじゃあ、という主張も)

という2つの感想が述べられています。

この「ハケンの品格」というドラマについては、手放しで高い評価をしている人たちが多い中、かなりユニークな視点で述べられており、この点については、私も同じような感想を持った部分もあります。

つまり、特に2.の要素ですが、私は「男尊女卑」の視点でこのドラマが作られているとは必ずしも思いませんが(その理由については、この記事の後半で述べますが)、通常は男性がやっている仕事を、敢えて女性の派遣社員がやってみせることにより、このドラマの劇的効果性を高めていく手法を用いているとは思っています。

それは、第1話の「大型クレーンを操作する大型特殊免許」であり、第3話の「マグロの解体技能と口上書き」、第4話の「海外商社とのシビアな商談交渉」、そして第5話の「エレベーター故障時のレスキュー作業」に代表される特殊技能など、通常は「男のやるべき仕事」であると捉えられている業務を、正社員の補佐的業務を担当すればよいとされがちな女性派遣社員である大前春子が、「こんな仕事は、女の私でも朝飯前!」と、ある意味男性正社員たちの鼻を明かす勢いでやってみせるところに、多くの視聴者に驚きとカタルシスを与えている面があり、この部分をどう考えるかで、このドラマに対する評価が大きく異なってくるのだと思います。

そして、次回の第6話では、なぜか「助産師の技能」を発揮するという予告もされたので、「たんに男顔負けの技能保持者」だけではないことをアピールしていくようです。

さて、このドラマで、加藤あい扮する「ハケンライフ」の後輩社員については、実は大前春子の若い頃にそっくりだと、第2話でフラメンコ・パブ(タブラオ)「カンタンテ」のママである天谷眉子(往年の、東宝特撮ドラマの可憐なヒロインであり、日活黄金期を支えた俳優の1人である二谷英明の妻であり、元・郷ひろみの妻であった二谷友里恵の母でもある、白川由美)が、春子にそう指摘したところ、春子本人は非常に嫌そうな表情を見せるも図星だったというエピソードもあり、きっとこの連続ドラマの終盤では、加藤あい扮する森深雪は、しだいに自信、自立心、技能を身に付けて、大前春子のようなスーパー派遣社員の道を歩もうと決意するところで終わるのかもしれません。

一方、このドラマの“仕掛け人”ともいえる、日本テレビ社員の女性プロデューサー櫨山氏と、フリー脚本家の中園ミホ氏は、2人共よく似たタイプの仕事大好き人間のようで、実力ひとつでこの業界を渡ってきた、一匹狼的気質の職人さんたちという印象を持ちました。

実は、大前春子扮するスーパー派遣社員の本当のライバルは、大泉洋扮するエリート男性正社員の東海林でもなく、ましてや、嫉妬深そうな他の会社から派遣されている古参の女性派遣社員たちでもなく、東海林や里中たちと同期入社でありながら平社員に甘んじている女性総合職社員である、板谷由夏扮する黒岩なのではないかと睨んでいます。

つまり、東海林を初めとする男性社員には、大前春子自身が保持している男顔負けの超絶能力を毎回毎回発揮すればたちまちのうちに降参してしまうから、本来の敵とは見なしていないはずです。

また、他の女性派遣社員たちに対しては、昼休みに連れだって高級レストランに行って結果的にエンゲル係数を高めたり、終業後はもっぱら合コンという結婚相手捜しにうつつを抜かしていると決め付け、「雑魚」呼ばわりしていて一線を画しているので端から相手にしていません。

まあ、この点が「男尊女卑である」と、東山にしこさんから断罪された点でもあると思われますが。

そして、東海林たちと同期入社の女性総合職社員である黒岩は、かつては大前春子が女性銀行員としてのキャリアを積もうとしていたルートでもあったのかもしれません。

彼女(黒岩)は、派遣社員の名前を呼ばずに、ただたんに「ハケンさん」と呼んでいて、自分たちとの違いを露骨に強調している訳ですが、そういう「ハケンさん」たちの中に、自分たち女性総合職正社員の存在すらをも脅かそうとする能力を持った大前春子が出現したことに最も危機感を感じているのは、実は彼女のような気がします。

一方、昼休みに多くの女性社員同士がつるんでランチに行くことについての批判的な描き方は、これは女性脚本家と女性プロデューサーが日頃からウザイと思っている、典型的な女性社員たちの行動特性と捉えているのではないかと思います。

そして、大前春子のライバル役の黒岩が、実は「独りでランチに行けない症候群」であったことを、彼女がドジでのろまなカメであると見下していた、加藤あい扮する森深雪ごときに見抜かれたことに、酷くプライドを傷つけられているようです。

彼女(黒岩)は、毎日自腹を切ってまで後輩の(女性社員ではなくて)男性社員たちにランチをおごりながら、男性社員のボスが派閥作りのマウンティング行為をするために「パワーランチ」に部下を引き連れて行くのを真似て、自分の存在感をアピールしているようですが、そういう、女性総合職正社員が男の真似をする“背伸びした”キャリアウーマン気取りの行為も、作り手である女性脚本家と女性プロデューサーは、自分たちの職場における状況と照らしてウザイと思っているようです。

つまり、彼女たちは、あくまでこの業界の「職人」であるという意識で働いており、ある意味、大前春子(スーパー派遣社員)と同じような自負を持って、とかく男性中心になりがちなこの業界でサバイバルしているわけで、派遣にしろ一般職にしろ総合職にしろ、自分たち「職人(≒スーパー派遣社員)系」以外の女性社員たちに対する見方にはかなり厳しいものがあります。

また、彼女たちが、ある種の女性たちに対して手厳しいのは、ある意味自分たちとの対極に位置する連中が鼻持ちならないと感じているところに起因しているのだと思います。

つまり、敢えて言えば「志の低い女性陣」について大いなるもどかしさを感じており、その“リトマス試験紙”が、加藤あい扮する森美雪なんだと思います。

すなわちこのドラマにおいては、彼女(森深雪)は、そういった「志の低い女性陣」の誘惑にいったんは負けて転びそうになるも、結局は篠原涼子扮する大前春子のような、そしてあえて言えば“木枯し”吹きすさぶ裏街道をすっくとした姿勢で駆け抜けた“紋次郎”の如き「凛とした生き方」を見習って改心していくというパターンが、毎回毎回繰り返されていますが、それは、「心ある女性陣よ、この厳しい時代であるからこそ、目先の利益に囚われることなく、凛とした生き方を目指して自分の信じる道を歩みなさい」というメッセージが込められているように、私には思えます。

まあ、こういう、ランチに連れ立って出掛け、就業後には合コンに明け暮れる「志の低い女性陣=女性社会内における“勝ち犬”を目指すことにしか眼中にない連中」という描き方に嫌悪感を覚える、東山にしこさんのような人たちも存在するのでしょうが、たぶん、このドラマを見ている女性視聴者の多くは、かつて『負け犬の遠吠え』辺りの主張にかなり動揺を隠せなかったものと思われ、結構「痛い所を突かれたな」と、心の奥底で感じているのではないでしょうか。

あと、このドラマに関して、東山にしこさんの感想で、もうひとつ非常にユニークな感想を聞いたのですが、それはなんと、我が中日ドラゴンズにも多少関係するものでした。

これについては、また日を改めて述べることにします。

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2007年2月 5日 (月)

私的「ハケンの品格」考:その1

さて、「ハケ品」ですが、いろいろと「木枯し紋次郎」との共通点を指摘する記事が(週刊誌を含めて)増えてきましたね。

別に、私が最初に言い出した訳ではないのですが、私の場合、第2回放映分の途中から見て、その回のエンディングまでの情報だけであの記事を書いてしまったのがちょっと偉いんじゃないかな、と自画自賛というか、「わ褒め」をさせていただきます。

(私の両親の田舎は鳥取県のある地方なのですが、そこに「わ褒め」というのがあるそうです。「わ」とは自分自身を意味する言葉で、ちょっと自画自賛みたいな意味のようですが、実はニュアンスが若干異なり、「普段謙虚にしているので、たまには自分を褒めさせてね」というものだそうです。)

さて、「ハケンの品格」の元々のメイン・ターゲットは、女性の派遣社員や契約社員、あるいは、正社員とはいえ男性社員の補佐的業務しか担当させてもらえず、いろいろな苦労や不満を感じている女性視聴者たちであったと思われました(それは、「第1回放映分の試写会参加者」を映したシーンに色濃く出ていますが)が、実は同様な“閉塞感”を痛感していた多くの男性視聴者にも大いに受けたという点に面白さがありますね。

まあ、このドラマ、男の視点で見た場合でも、今まで職場で威張り散らしていた男のエリート正社員連中が、有能な派遣社員にこっぴどく「指導」され、職場のみんなが彼女に翻弄されたり平伏す姿にカタルシスを感じられるというのが特に受けているように思います。

つまり、極端な話、主人公は女である必要もなかったわけで、1970年代には、木枯し紋次郎という、漂泊の無宿人たる男優が演じた役を、今日の現代劇で男がその役を演じられる余地は既に何処にもなく、今や「一点突破型のANEGO女優」となった、篠原涼子がその役割を果たしてくれていることに、世の老若男女が喝采を送っているのだと思います。

それだけ、現代は「格差社会」の色彩が強まってきているともいえます。

このドラマでも、実は多数の“虐げられている人たち”が描かれています。

http://www.ntv.co.jp/haken/chart/index.html

それは、あの会社に働く男女の派遣社員たちだけではなくて、

例えば、松方弘樹扮する桐島部長と同期入社(年齢は2歳上ですが)であり、かつては敏腕営業「マン」として名を馳せていたのに、何らかの事情でレールからはずされ、今や嘱託社員としての“余生”を送らざるを得なくなった、小松政夫扮する小笠原だったり(たぶん、次回でそのあたりの「事情」が明かされるかも知れません)、

また、東海林と同期入社(年齢は東海林より2歳下ですが)なのに、左遷人事に甘んじるしかない、小泉孝太郎(ある意味、現在彼が業界におけるリストラ予備軍に属しているという点であまりにリアルな役柄でもある)扮する里中だったり、

同じく東海林、里中と同期入社(年齢は東海林より2歳下ですが)で、総合職として採用されたのに、女性というのが理由なのか役付きの2人とは異なり平社員に甘んじている、板谷由夏扮する黒岩だったり、

さらに、この3人と同世代で、あの会社より遥かに安い給料で派遣会社のマネジャーをやって、同社に平身低頭して仕事をせざる得ない立場の安田顕(ドラマ中で東海林と同年代であるという設定であるとともに、実生活でも、大泉洋と北海道の大学時代の同窓であり同じ劇団仲間でもあった)扮する一ツ木だったり、

(と思ったら、以前は掲載されていた「年収」が、「相関図」から削除されています。まあ、スポンサーがらみなどの事情がいろいろとありそうですが、その「跡地」がWIKIPEDIAに残されていますね)

さらに、同社のエリート社員たる大泉洋扮する東海林自身ですら、得意先百貨店の店長である、渡辺いっけい扮する緑川には頭が上がらず、そしてさらにその緑川自身でさえも、自分が責任を持つ百貨店の売上に一喜一憂して、上役たる役員連中のシビアな目にいつもびくついている、という、果てしなき“負のスパイラル構造”が、このドラマの中に展開されているのでした。

つまり、このドラマに登場する人たちの多くは、実は視聴者の立場を代弁する“弱者”たちであり、その「声なき声」に呼応するかのように、あの篠原涼子扮する大前春子が、そのような現代社会の閉塞的な状況を、一瞬ではあるが打開してくれる姿に、多くの人たちが共感しているのだと思います。

ただし、その“怒りの一閃”はもちろん非常に鋭いものではありますが、それですら、1970年代前半、すなわち大阪万博に象徴される高度成長時代が終焉を迎え、気だるい倦怠感と閉塞感が漂い始めた、オイルショック勃発前後の時代に紋次郎が放った“無宿人の一分”たる長ドスの一撃と同じく、今の時代が孕む「妙に危うく淀んでいる空気」を本質的に突破することは、もはや叶わないのかも知れません。

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2007年2月 1日 (木)

プロ野球春あけましておめでとう

プロ野球春あけましておめでとうございます。

日本プロ野球界にとって、キャンプ解禁日の2月1日こそお正月といわれるので、いよいよ本日からが事実上のプロ野球シーズン・インとなります。

これまでは、テレビドラマやムー大陸などでお茶を濁す日々を送っておりましたが、これからはそういう話題も徐々に減り、このブログも中日ドラゴンズの話題一色となると思われますので、あちら方面の話題がお好きな方は次のシーズン・オフまでお待ちください。

というわりには、昨年同時期の自身の「バックナンバー」を見るとあちこちに興味が移っているようなので、まあ、適当に私の夢想や妄想にお付き合いください。

***

さて、昨晩の“水十ドラマ”「ハケンの品格」、略して「ハケ品」ですが、いよいよ佳境に差し掛かってきましたね。

私の周り、ネットとリアルな世界の両方で、最近テレビドラマをチェックしている人たちの間で事前期待以上の評価を得ているのがこのドラマです。

たとえば、日曜日の夜9時「華麗なる一族」などは、超豪華なオープンセットを上海につくり、大阪万博の開催準備に追われる1970年直前の神戸を再現したりして、製作予算の0の桁数が「ハケ品」とは1つ以上多いと思われますが、そういう大作に比べて、本ドラマは、製作者の「目の付け所」と、一癖も二癖もありそうな役者陣の「芸達者振り」の両輪のみで視聴者の心を掴んだところに意義がありそうです。

結局、第4話のメインテーマは、かつて一世を風靡した「新世紀エヴァンゲリオン」というアニメーションの主人公である碇シンジが、満14歳にして掴んだ、「逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ」というものであって、あとの要素やエピソードはそれをいかに面白く見せるかの味付けに過ぎなかったのではないかとさえ思っています。

逆にいうと、このドラマの作り手たち(女性プロデューサーと脚本家の中園ミホ氏と、演出担当の監督クルーたち)は、メインのテーマさえしっかり作れば、他の瑣末なトコロについては、どー批判されてもいいや、ぐらいの気持ちで作っていると思いますね。

***

ご参考までに、以下の紹介を。

公式ホームページには「相関図」まで用意されており、まずはこれが、このドラマにおける人間関係のもつれを紐解くための基本図式ですね。

http://www.ntv.co.jp/haken/chart/index.html


以下は動画配信ですが、完成披露試写会の模様です。

櫨山プロデューサーの挨拶や脚本家の中園ミホ氏が登場。

これでこの番組の製作意図がかなりわかります。

出だしがスポンサーのCMで、それを我慢?してからお楽しみください。

http://ssl.dai2ntv.jp/cse/Shop?EcLogicName=freeitem.play&itemId=NtvI00013606

***

というのは、先ほど述べたTBS日曜午後9時始まりの「カレーイチ」との製作予算比較だけでなく、たぶん“水十ドラマ”というのは、今やゴールデンタイム的な扱いを受ける午後9時始まりの他の曜日の連続ドラマなどよりかなり予算が厳しいはずなので、全てに目が行き届くドラマづくりをするのは難しいのだと思います。

そんな状況にもかかわらず、多くの視聴者が関心を寄せ、話題づくりにも成功し、また大多数の視聴者の心を掴んだ点を、私は評価したいですね。

ドラマの進行上、また、視聴者からの期待もあり、このドラマの主人公である大前春子が伝家の宝刀である超絶能力を発揮するのは必然でありますが(いわば、米製テレビ版「超人ハルク」でデイビッド・バナー博士が本人の意思とは裏腹に毎回ハルクに変身しないとドラマが成立しないのと同様に)、http://ryuunosu.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_c945.html

実は、主人公自身は超絶能力をなるべく発揮することなく淡々と仕事をこなして、午後6時になればさっさと退社したいと毎日思っているのです。

それを、正社員たちがあまりにだらしなく、そして、自分の信条である「午後6時になれば即行で定時退社する」というモットーを貫くために、今回も、伝家の宝刀である「ロシア語の語学力に加えて、強気一辺倒で押しまくってきたロシア人おばさんをも圧倒する交渉テクニック」という自身の超絶能力を発揮したわけです。

この点は、今回のドラマの冒頭で、S&F社の正社員と派遣社員が職場でデキてしまった挙句に結婚式を挙げて、同社の社員たちも、平日にもかかわらずその結婚披露宴にこぞって出席せざるを得ないという、ドラマ的にもストーリー上でも非常に馬鹿げた設定の場面で、新婦が派遣社員であったことを披露宴の席で初めて知らされて新婦側を罵倒する新郎の親戚連中や、それに不快感を示して別の理由で反論する新婦側の親戚連中、さらには出席したS&F社の社員たちの「派遣社員という存在に対するそれぞれの見解」を巡り、喧々囂々の愁嘆場が展開されて会場が騒然とする中、突然スーパー派遣社員たる大前春子が登場し、その場を収める「何か」をしてくれるのではないかという視聴者の期待を見事に裏切り、ただたんに「6時に定時退社したいので、上司に決済印をもらいに会場に現れただけ」であったことに、彼女の生活信条を示す目的がこのシーンに込められていたわけです。

したがって、もちろん彼女としては、優秀な正社員といわれる東海林が、今回のロシア企業との商談を単独でうまくまとめることができたなら、大前春子はたんに議事録作成を担当する秘書の役目しか果たさなかった、という前提が語られているわけです。

そして、今日ではそのような信条で生きている主人公ではあるが、このように“達人”として振る舞えるようになるまでには、実はさまざまな“下積み”を経ており、かつては大いに迷いもしたしドジも踏んだしと、加藤あい扮する“のろまな亀”に、その姿を借りてその事実を示しているわけです。

そういう意味では、加藤あい扮する森美雪は主人公の分身であり、その「青春グラフィティ」の役目も果たしているわけです。

***

さて、ここで恒例の「木枯し紋次郎」との接点ですが、言ってみれば「伝家の長ドスは最後に抜く」でしょうかね。

ドラマの冒頭で、たいてい紋次郎は悪党にからまれ、助けを求める弱者を冷たく突き放す一方で、自らに悪党が絡んできたときにはさらりと身を翻して肩透かしを食らわせたり、その辺に落ちている棒切れを拾って悪党をしたたかに叩きのめしたりと、見目鮮やかに撃退してしまいます。

まるで、ドラマの冒頭で長ドスなどを振りかざすのは野暮の骨頂であると言わんばかりに。

それが、ドラマの後半部分クライマックスとなる修羅場ともなると、自身も地べたを這いずり回り、重い長ドスをただただ振り回し、汗まみれ泥だらけになりながら、リアリズムに徹した殺陣回りを演じ、多勢に無勢の絶対的に不利な状況を、毎回かろうじて切り抜けるのでした。

その、紋次郎が絶対的に不利な状況を乗り切る秘密が何となくわかった時があったのですが、それはまた回を改めて述べることにします。

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2007年1月25日 (木)

へえ、お前さん、随分と器用じゃないか? まるで女みたいだよ。

「へえ、お前さん、随分と器用じゃないか? まるで女みたいだよ。」

これは、「木枯らし紋次郎」で毎回登場する悪女役のゲスト女優達のうちの何人かが、主人公の紋次郎に向けて放ったお決まりの台詞です。

十歳の時に故郷を捨て、その後一家は離散し、天涯孤独となった紋次郎は、終わりなき旅生活の全てを常に独りで賄わなければならず、たとえば道中合羽が長旅でいささか擦り切れてきたら、それを繕うのは自分自身しかいない訳で、紋次郎が持ち歩く振り分け荷物(現代でいえばバックパックの役割をする万能の荷物入れ)の中には裁縫道具まで常備してあり、それを用いて繕い物をする紋次郎に対して、普段は自分の妖艶さを武器にして男達を手玉に取っている悪女たちが、自分の色香に全く無関心な紋次郎に対してある種の苛立ちを覚え、上記のように、「まるで女みたいだよ!」と、紋次郎をからかう捨て台詞を吐くのですが、彼はそんな、彼女達自身の「女」を貶める逆説的な侮蔑の言葉にさえも全く反応を示さず、淡々と我が道を歩こうとします。

いわば紋次郎は、敢えて、異性としての「男」を捨てた生き方をしているのです。

実は、「木枯らし紋次郎」のテレビシリーズは、主人公の中村敦夫以外は毎回キャストが変わり、特にゲストとして登場する女優陣には毎回当時の新進女優が起用されており、回が進むにつれてしだいに、「木枯らし紋次郎に客演できる女優こそ、妖艶な魅力を持った女優であることの証明である」というような評判が立ち、シリーズ後半になると女優陣とそのマネジメントサイドからの出演オファーが引きも切らなかったそうで、それほど「木枯らし紋次郎」シリーズの主人公には、異性としての「男」の魅力が備わっていたのですが、その一方でドラマの中で描かれる紋次郎は、異性としての女性に対する関心を全く示しません。

女性への関心についての唯一の例外は、幼い時に自分が間引きされそうになったのを救ってくれた、今は亡き実の姉に面影が似た女性か、あるいは、自分が旅の途中で瀕死の病に苦しむ時に助けてくれた後に何処かへ去った「みゆき」と名乗った宿場女郎だけだったと記憶していますが、そこにも異性としての女性へ関心はありませんでした。

さて、「ハケンの品格」の主人公も、現時点では、少なくとも職場においては、彼女自身が異性としての「女」を捨てているように感じましたね。

そして、伝家の宝刀ともいえる、「スーパー派遣社員」としての超絶能力は、中には「誰もが旨いと感じるお茶を出す」というスーパーOL的な特技もありますが、それよりはむしろ、「男勝りの技量」を示すことによって、初めて周囲に自分の存在価値を認めさせるために発揮されるものということになります。

それは、第1話で後輩の派遣社員と職場の危機を救った、廃車置場でスクラップ寸前となるクルマを大型クレーンで持ち上げた「大型特殊免許」所持者にしか許されない技術であったり、第3話の「まぐろの解体ショー」を長ドス仕様の特殊な解体用包丁で裁きながら、大道芸人よろしく口上書きまで述べるといった、職人はだしの技量であったりしますが、まさに普段は「男の仕事」と思われることを、女性の派遣社員がやってのけるところに、視聴者、特に多くの女性視聴者のカタルシスを得ようとしているように思われました。

そして、他の女性派遣社員達が結婚相手の物色を前提にした合コンに励む姿を冷ややかな視線で見ている点や、今回のクライマックスとも言える、ライバル役の男性エリート社員からの突然の「感謝のキス」に対しても、次回の予告編から予想されるように、全く動揺したそぶりも見せずにやり過ごした点についても、「職場では女であることを敢えて捨てる」という姿勢を貫こうとしているように感じました。

実は、第3話にして、初めてオープニングからフルでドラマを観ることができたのですが、オープニング・ナレーションは、NHK「プロジェクトX」のパロディであるとともに、「木枯らし紋次郎」のエンディング・ナレーションからも言葉を拝借していたことを初めて知りました。

木枯らし紋次郎

上州新田郡三日月村の貧しい農家に生まれたという

十歳の時に国を捨て

その後一家は離散したと伝えられる

天涯孤独な紋次郎が

どういう経路で無宿渡世の道に入ったかは定かではない

結局、紋次郎はドラマの中では異性としての「男」を捨てたまま、漂泊の旅の中に消えて行ったわけですが。

中村敦夫主演版「木枯らし紋次郎」テレビ・シリーズ、すなわちフジテレビ系列製作の正編、続編、および東京12チャンネル製作の新編の、事実上の最終回となる、1990年代の初めに製作されたテレビ特別編時代劇「帰ってきた木枯らし紋次郎」では、濡れ衣殺人の罪を被せられた結果逆恨みの仇討ちに遭い、刺客もろとも崖から転落して瀕死の重症を負うが九死に一生を得たに後に、堅気の山衆に助けられ、紋次郎にもその命の恩人の娘と結婚して堅気になれる機会が訪れるものの、結局は渡世の宿命によってそれを振り切らざるを得ない道を選択したわけですが、果たして「ハケンの品格」の主人公にも、同じような運命が待ち受けているのでしょうか。

そこは、方やニヒルな時代劇、方やトレンディな現代劇。

その結末は、木枯らしだけが知っているということになりましょうか。

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2007年1月20日 (土)

「ハケンの品格」にとある時代劇の風を見た

私の通勤経路には日テレビルの近辺をうろつくというパターンがありますが、最近目に付くのが、同局の新春“水十ドラマ”としてスタートした「ハケンの品格」の番組宣伝の看板です。

看板に書かれている「ハケンは自由業である。」とか、「バカに付き合うのは9時-6時で充分なので…」という、ちょっと過激で挑戦的な表現が面白かったので、近頃はあまり熱心にテレビドラマを観なくなっていたのですが、これは割と気になっていました。

実は1月10日の初回放映分は見逃したのですが、1月17日の第2回放映分は、オープニングを除いてきちんと観ることができたので感想を述べると、なかなかよくできたドラマですね。

ひとつだけ、たぶん誰も言っていない感想を言うと、このドラマは「非正社員化なしでは語れなくなった現代社会の世相を描く、意外と硬派なエンタテインメント・ドラマ」であるとともに、1970年代に一世を風靡した、私のイチバンのお気に入りの時代劇、というかほとんど私の人生観さえも左右したともいえる「木枯し紋次郎」に非常によく似ている点があることです。

「ハケンの品格」の主人公は、少なくとも職場では、他人とのかかわりを極力避けて、定時退社の時刻になったら速攻で退社することをモットーとしており、それでも相手が自分に関わろうとすると「それが何か」という決め台詞を吐きますが、その言葉とともに、「それは私には関係ありませんので」という言葉も口癖のようです。

これは、紋次郎の決まり文句である「あっしには関わり合いのないこって」という口癖と同じ趣旨の言葉といえ、「ハケンの品格」の主人公の、己の技量ひとつを頼りに、3ヵ月限定という定めで、自身の上司たる派遣会社マネジャーが指定した職場で務めをきっちりと果たした後は、その職場に対する思い入れをいっさい拭い捨てて風のように去っていく“漂泊の仕事人”を貫き通すという生き様も、どこか、宿場町を旅から旅へと渡り歩く宿命を負った旅烏、紋次郎を彷彿とさせます。

そして、「ハケンの品格」主人公の通勤時の服装は、なぜかいつも、ネイビーブルーのPコートでしたっけか、トラッド系のコートを羽織り、灰茶色の生地に網目模様のマフラーをさらりと首に巻いて、木枯らしの吹きすさぶ中を颯爽と歩いて行くというスタイルのようですが、普通のOLさんの場合、通勤ファッションを毎日替えて通うところを定番スタイルを貫き通しているようにお見受けしましたが、その服装も、ちょっと、渡世人が羽織る紺の道中合羽と三度笠の風体を思わせ、なかなか興味深いですね。

そして、各回のドラマ前半では、主人公は職場において他人との関わりを極力避けて生きて行くスタイルを貫こうとするわけですが、ドラマ後半では、それを貫くことができない事態が必ず発生し、自身の生き方の「掟」を破ってまでも人助けをしてしまう理由というのが、彼女がこだわる「品格」というものなのでしょう。

これは、「品格」というものを、とかく同じに考えがちな「プライド=自尊心」とは全く別次元のものであると捉えているのが面白いですね。

実は、「木枯らし紋次郎」のストーリーも同じような展開を見せます。

ドラマの前半では、地元の無頼漢に虐げられている弱者が紋次郎に助けを求めても、「あっしには関わり合いのないこって」という決まり文句で冷たく突き放すのですが、その理由は、貧しい農家に生まれ、幼い時に危うく間引きされそうになったところを姉の懇願で辛うじて救われたが、結局、自身は十歳の時に家を捨て、その後一家も離散の憂き目に会い、無宿渡世で生きることしか選択肢がなかったという出自を持つ紋次郎に対して、義を見て人助けをするという、お決まりの「股旅物」のようなキレイ事の考え方をしろというほうが土台無理な注文だったわけです。

つまり、彼は通常の任侠の徒がこだわる「義理と人情」に代表される、「渡世人としてのプライド」には全く無縁の生活をしているわけです。

ところが、紋次郎が旅の途中で立ち寄る宿場町や農村・漁村を通り抜けるためには、最低限、その土地の人間たちとの関わり合いを持たねばならないわけで、結局は、自分の身を守るためと、「自身のアイデンティティを揺るがす何か」が、彼自身の心の奥底に眠る琴線に触れた瞬間に激情が湧き起こり、紋次郎は初めて「悪」と対峙する姿勢を見せ、道中合羽をバサッと翻すと、赤錆色の鞘に秘めていた長ドスを抜き放ち、無手勝流の必殺剣法で「悪」を滅ぼし、自身と弱者を助ける運命に身を投じるのです。

この点も、この「ハケンの品格」の主人公が、「派遣社員」として今の会社で働く限り、職場で働く人たちとの関わりを持たざるを得なくなり、自身が唯一こだわる「派遣社員としての品格」を守るために、結局は心ならずもスーパー派遣社員(時給3000円。取得資格も20数個)としての超絶能力を発揮して、自身と、弱者たる同僚の危機を救ってみせるというストーリー展開になるわけですが、この点が、私が「木枯し紋次郎」との共通点を見たしだいです。

さて、いわば「ハケンの品格」というドラマをネタに、「木枯らし紋次郎」を語りたいという試みなわけですが、次回以降の展開がどうなるか、これからもゆるりと見守っていくことにします。

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2007年1月15日 (月)

この週末に1回はブログを更新しようとは

この週末に1回はブログを更新しようとは思っていたのですが、前日金曜日の夜にとある新年会が催され、そこでは私が最年少という、ある意味私にとっては非常に貴重な会合なのですが、その一次会でビールと紹興酒をしこたま飲んだのが利いたのか、あるいは団塊世代も遥かに超える大先輩方のパワーに圧倒されたのか、その後深夜まで続く二次会のカラオケ大会にお付き合いをさせてもらった頃には相当ほろ酔い加減になっていたようです。

それでも、私のアルコールに対する体質は、帰宅するまでは特に悪影響を受けないのですが典型的な「二日酔いタイプ」で、翌朝に目覚めた頃から本格的なアルコールの悪影響が出てくるわけで、この週末は、そのダメージを払拭するので精一杯の結果となりました。

さて、プロ野球のほうは、いよいよ各地で自主トレが開始され、プロ野球選手の元旦はキャンプが始まる2月1日といわれており、しだいに球春を告げる時期が迫ってきましたが、先々週の三連休では、別のスポーツというか、ギャンブルでもある、さる競技の明るいニュースを知りました。

昨年の11月にいったん廃止が決定されていた、ばんえい競馬

http://ryuunosu.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_2610.html

が、帯広市の単独開催になったとはいえ存続されていることを知り、スカパのーテレビ中継でそれを観戦することができました。

その背景には、各地の地方競馬でも積極的な支援活動を行っているソフトバンクグループの支援が大きかったとのことで、いつもいろいろな分野で少々物議を醸す事件を度々起こして賛否両論を巻き起こす孫さんも、今回は粋な計らいをしてくれましたね。

現在は、スカパーの「Ch.795 懐かし音楽★グラフィティTV/keiba」

http://search.skyperfectv.co.jp/prog/channel/795.html

でも、基本的には土曜日から月曜日までの3日間に開催されるレースについて、日中の無料放送中継が復活しているとともに、公式ホームページでもブロードバンド環境であれば生中継や録画映像も観れるようです。

公式ホームページはコチラ。

http://www.banei-keiba.or.jp/

公式ホームページの「ばんえいシアター」コーナーではプロモーション映像や過去のレース映像がアーカイブされているので、興味を持たれた方は、ぜひどうぞ。

プロモーション映像を観ると、競技の概要や簡単なルール解説がされています。

http://www.banei-keiba.or.jp/user-data/movie/000117.wmv


あと、詳しい歴史や現状については、やはり「WIKIPEDIA」ですかね。

「ばんえい競馬 WIKIPEDIA」で検索すると膨大な情報が得られて、あなたもたちまち「ばんえい競馬博士」になれます。

さて、先日私がスカパーで観たのは、2007年1月8日に開催された「ニューイヤーカップ」という、「特別競争」クラスのレースでしたが、ばんえい競馬で最高峰クラスとなるのは、3月下旬に開催される「ばんえい記念」だそうです。

この重賞レースについては、昨年の模様を記録した映像がありますが、はっきりいってスゴイです。

何がスゴイかは、以下の映像と、その実況を担当している、「ばんえい競走」(通称が「競馬」で、正式名称は「競争」だそうですが)のアナウンサー一筋26年、通算実況レース数3万6,000レースを超える、ばんえい競馬の語り部ともいえる井馬博氏の名調子がそれを雄弁に物語っています。

実は、ばんえい競馬は、超重馬場のダートコースを鉄製のソリに騎手が乗った状態でレースが行われる、いわゆるハンデ戦で、その重さは約500キロから約1トンまでですが、先日行われた「ニューイヤーカップ」の積載重量は750キロ前後ということで、中堅ランキングの競走馬が荷物を運ぶ、力勝負よりむしろスピードを競う軽快なレースのようで、その積載重量や馬場の状態(=馬場の水分濃度が決め手となるが、通常の競馬とは異なり、馬場が湿った状態のほうがレースが早くなる)によって、レースの趣が全く異なるのでした。

そして、最重賞レース「ばんえい記念」の場合は、最大積載重量である約1トンの荷物を200メートル先のゴールまで、2つの大きな丘を越えて一番最初に運び切らなければ優勝の栄冠を勝ち取れないわけですが、この条件は、このレースに出場する力自慢の競走馬たちにとってもほとんど限界に近い重量を運ぶ過酷なレースなわけで、まさに年間最優秀馬を決定するのにふさわしい最高峰クラスのレースといえます。

●「ニューイヤーカップ2007」の映像

http://www.banei-keiba.or.jp/user-data/movie/000179.wmv

●「ばんえい記念2006」の映像

http://www.banei-keiba.or.jp/user-data/movie/000113.wmv


ばんえい競馬の魅力をひとことでいえば、今やほとんどサラブレッドのみで行われるようになった近代競馬のスピードレースとは別次元の、いわば古代ローマで行われていた「戦車競争」のような雰囲気を醸し出している点ですね。

特に「ばんえい記念」などの重賞レースでは、まさにあの、ハリウッド全盛期につくられた、ウィリアム・ワイラー監督の一大スペクタクル巨編「ベン・ハー」のクライマックスで描かれた、主演俳優チャールトン・ヘストンとそのライバルを演じたスティーブン・ボイド(の影武者として、文字通りの“死闘”を演じたスタントマンたち)による戦車競争のような勇猛果敢なレースが展開されているといったら言いすぎでしょうか。

ちなみに、劇中の主人公ベン・ハーに扮するスタントマンが、疾走する戦車の座席から大きく跳ね上げられた後に再び元の座席に着地するという驚愕のハイライト・アクション場面で、エキストラの観衆が大歓声を上げるシーンは、演技指導が一切不要の一発撮りだったそうです。

まさに、「ばんえい記念」レースにおける井馬清アナの決め台詞、「期せずして大歓声が湧き起こりました!」というのと同じですね。

現在、この「ばんえい記念」を四連覇しているスーパーペガサスという馬がいるそうで、ある意味ディープ・インパクトを凌ぐような偉業を打ち立てつつあるわけですが、今年が10歳になるということは引退の年に当たるわけで、果たして五連覇を達成して引退の花道を飾ることができるのかということにも注目が集まっているのではないかと思いますが、その名前が「ペガサス」という古代ギリシア神話の天馬にあやかっているというのも面白いですね。

そういえば、今季、韓国プロ野球界から中日ドラゴンズに移籍してくるイ・ビョンギュ選手のニックネームは、古代中国の古典『三国志』や『三国志演義』に登場した伝説の名馬、「1日で千里を駆け、山や河を平地のように越え、『三国志演義』最強の漢、呂布や関羽にしか乗りこなせなかった」といわれる赤兎馬だそうですから、きっと気性は激しいのでしょうが荒馬さばきならお手の物の落合監督にかかれば十分に乗りこなせるでしょうから、是非ともばんえい競馬で活躍するスーパーペガサスのように力強い活躍を見せてほしいものです。

ということで、最後は何とか中日ドラゴンズネタでまとめてみました。

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2006年12月 5日 (火)

気まぐれ更新連載「私のマイ中国語会話ブーム」その4 さて、それでは「皆様のNHK」が製作した非常に学術的で真面目な内容の番組の題名ですが

さて、それでは「皆様のNHK」が製作した非常に学術的で真面目な内容の番組の題名ですが、それは、2001年秋に放映された「NHKスペシャル 日本人 はるかなる旅」という5回シリーズものの特集教養番組でした。

日本人のルーツを探るという、なかなか魅力的なテーマを扱った番組で、その第3回放映分「第3集 海が育てた森の王国」は、縄文人のルーツを紹介する内容でした。

そして、番組の冒頭で、まずは氷河期時代に始まる、ある地域についての紹介があり、それが「スンダランド」と後世に呼ばれる地域であり、その地域を再現したアジア一帯の地図とともに、その地域が、氷河期が終わることで海面がどんどん上昇した結果海中に没するCG映像が衝撃的に映し出されたのでした。

現在、この番組はDVDで入手できますし、いくつかのオンデマンド放送でも視聴できるようですが、その一端を垣間見れる、公的に発表されたサイトとしては、「国立科学博物館」に以下のものがあります。

http://www.kahaku.go.jp/special/past/japanese/ipix/3/3-02.html

***

約7万年前頃からはじまる最終氷期には、海水面が低下したり上昇したりをくりかえしました。

海水面が低下したときには、現在のインドネシア付近の島々は、ひと続きとなってスンダランドと呼ばれる陸地になっていました。海水面が上昇したときには、今と同じような島々に分かれました。

アフリカからきた新人(ホモ・サピエンス)は、陸上の食物だけでなく、丸木舟やイカダを使って海洋の食物を利用し、徐々に人口をふやしていきました。

東南アジア海洋民の誕生といえるでしょう。

やがて、彼らは、ここスンダランドを新しい故郷として、アジア各地に移住・拡散していきました。

丸木舟で黒潮に乗って北上し、琉球列島にまで到達した人々がいたことでしょう。彼らの子孫が、港川人や縄文人になったと考えられます。

***

上記の淡々と記述された文章からは、その様子がはっきりとはわからないと思います。

が、それがNHK製作の番組映像では、広大な東南アジアとオセアニア近辺の地域にまたがる“大陸”が、1万数千年前には本当に存在しており、その後、氷河期が終わり(正確にいうと、現在は前の氷河期と、次にやって来る氷河期の中間に位置している「間氷期」にすぎないのではないかという説もありますが)、やがて海面が100メートルほど上昇して、だいたい、今日の世界地図に表されているような陸地の姿になったわけです。

そして、その広大な「スンダランド」が、海面上昇の影響であっという間に海中に没していく様子を、時間軸を早めた世界地図上での移り変わりを再現したCG映像で見せられた瞬間、「あ、これこそムー大陸伝説だったのではないか?」と思ってしまったのでした。

もちろん、この「大陸の沈下」は、チャーチワードが主張したとされる、一昼夜で行われたものではなく、たぶん数百年、ひょっとしたら案外短期間の数十年単位で生じた出来事だったかもしれませんが、現地に暮らしていた、日本人のルーツの1つであった縄文人の祖先、あるいは東南アジア人やミクロネシア人を含む多くのアジア・オセアニア地域に暮らしている人たちの祖先にとっては、まるで、毎日毎日、海が陸地を飲み込んでいくように感じられ、恐怖に慄いていたはずです。

つまり、そういった恐怖の出来事の記憶が「沈んだ大陸」の伝説として子々孫々に口承され、さらに後世文字が発明されてその記憶を石版や粘土板に記録する技術が確立されると、その伝説が石版や粘土板という記録媒体に残された可能性は非常に高いのです。

それを、たまたまインドに少年兵として駐留していたとされる、ジェームズ・チャーチワードが、インドの山奥あるいはチベットにいた僧侶から、あるいは古物商の土産物だったかもしれませんが、“石版”を見せられ(もちろん、この話自体の真偽は定かでありませんが)、それをもとにイメージを膨らませて壮大な謎の大陸に関する「創作」をしたのかもしれませんが、少なくとも太平洋のかなたの東南アジアやオセアニア地帯の一帯に「スンダランド」という“大陸”が実在していて、それが氷河期の終わり、すなわちアジア人の祖先が築いた文明の勃興期(抽象的な概念を、人類が言葉で子孫に伝承することが可能になった時期)に海中に没したことまでは、学術的な見地から見てもかなり信憑性が高いのでした。

***

おっと、これが肝心の「中国語会話」とどうつながるかということですが、昔、世界史の教科書で習った、「殷、周、春秋戦国、秦、漢…」と始まった中国国家の歴史ですが、現在の研究では、「殷」の前にも都市国家や文明の存在が発見され、いろいろと研究されていますし、ひょっとしたら太古に実在した「スンダランド」の歴史から、現在、少しずつ解明されつつある中国“超”古代文明につながる「ミッシング・リンク」が今後も発見されるかもしれないのです。

ただし、その真相は全て大陸棚(このネーミングも言いえて妙ですが、元々氷河期の終わりに沈下した陸地が、広大な“大陸”の棚のような形状をしていることに由来しています)という、はるか100メートルを超える下に位置する海底に眠っており、

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%99%B8%E6%A3%9A

将来氷河期が再び地球に訪れて、海面が100メートル以上低下した時のお楽しみということになるのでしょうか。

さて、それでは明日からは「本題」に戻る予定?です。

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2006年11月27日 (月)

かなり寂しい「ばんえい競馬、廃止へ 帯広市も断念」のニュースが

かなり寂しい「ばんえい競馬、廃止へ 帯広市も断念」のニュースが入って来ましたね。

http://www.asahi.com/national/update/1127/HOK200611270001.html

というのは、スカパーの「Ch.795 懐かし音楽★グラフィティTV/keiba」

http://search.skyperfectv.co.jp/prog/channel/795.html

では、懐かし音楽(という割にはかなり直近の90年代までの音楽をも含んではいますが)を、当時の映像とともにBGMやBGVとして流しっぱなしで聴けるので、数年前から愛視聴していましたが、このチャンネルの名前が示すように、「懐かし音楽と競馬中継の相乗り番組」で、昼間が主に競馬の実況中継で、夜が懐かし音楽という構成でした。

元々はノスタルジーあふれる60年代から80年代頃までのミュージック視聴が目的でこのチャンネルを契約したのですが、ある時深夜にテレビをつけたまま眠りに就いてしまい、翌朝が休日だったためか昼頃から競馬の実況中継が始まり、チャンネルをそのままにしてなんとはなしに、帯広でやっている「ばんえい競馬」というものを初めて映像で観たのですが、これが私の好奇心を異様にそそる内容だったのでした。

レースについての知識は、「ばんえい競走 Wikipedia」等で確認していただくとして、その面白さは、一度は映像で観ていただかないとなかなか伝えることが難しいのですが、まずは文字情報でなんとか伝えてみようと思います。

まず、通常の競馬と同様に、それぞれのレースに出場する競走馬がパドックで巡回します。(私は、馬券は買いませんが、レースを観たりするのは結構好きです)

その際、競走馬はそりを引かずにパドックを闊歩するわけですが、テレビでしか観たことがないので、その大きさを実感していませんでしたが、件の朝日新聞の記事から引用すると、

***

ばんえい競馬は明治末期、北海道開拓を支えた農耕馬の力比べを楽しんだことから始まったといわれている。体重がサラブレッドの2倍もある輓馬(ばんば)が数百キロの鉄のそりを引き、200メートルの直線コースで二つの坂を越えて競う。馬力や持久力が勝敗を分ける世界で唯一の競馬で、04年に北海道遺産に選定された。

***

とあり、サラブレッドより遥かに大きな体躯をした馬種とのことですから、実物に接したらさぞかし圧倒されてしまうのではないかと思いますが、テレビで観る限り、ばんばはちょっと逞しい競走馬という程度の印象でした。

そして、パドックでの巡回による馬券購入者のための「馬定め」がひととおり終わると、やがて、通常の競馬レースと同様に、レース直前にファンファーレが鳴り響き、出走馬のゲートインが完了した直後にゲートが開くと、色とりどりの勝負服に身を固めた騎手を乗せた重い鉄製のそりを引きずった競走馬が一斉に勢いよく飛び出し、第一関門の「丘」を楽々とクリアして順調にレースが進んで行くのですが、ここから、このレースの本当の見どころが始まります。

なんと、今まで快調に先頭を切って走っていた馬が、第二関門の「丘」の手前で、その心理的な圧迫感のためか突然立ち止まったりしてしまうのです。

この光景を初めて観た時の驚きは、まさに、筆舌に尽くしがたいというのがぴったりでした。

そして、急に一時停止した先行馬が白い息をハアハアと吐きながら呼吸を整えたりしているうちに、他の馬は、先行馬を追い抜いたはいいが、「丘」の途中でスタミナが切れたのか立ち往生してしまったり、また別の馬は牛歩戦術のようにスローモーションでしか坂を登ることができず四苦八苦してしまったりと、およそ我々が普段見慣れているスピード感あふれる近代競馬とは別次元の競馬が展開されるのでした。

その光景をひとことでいえば、まさに“修羅場”という言葉が最も相応しく、騎手がいくらムチを振るっても一歩も先に進まずとうとうレースを脱落してしまう馬もいれば、大部分の馬が最後の「丘」に対して苦心惨憺しているシーンが毎回観られます。

しかしそんななか、ある一頭の馬が意を決したかのように、騎手の“愛のムチによる激励”に応えて最後の力を振り絞ってなんとかゴールインすると、多くの馬たちもそれに引きずられるかのように次々とゴールインするという、何ともいえない感動を、レースを観ているものに与えてくれるのでした。

ところが最近は、「Ch.795 懐かし音楽★グラフィティTV/keiba」の番組表を見ても、「ばんえい競馬中継」の予定が入っていなかったのでどうしたのかな、と思っていたのですが、とうとう廃止になるというニュースを聴いて、かなり寂しい思いにかられましたね。

いわば、これまで北海道日本ハムファイターズを支えてきた小笠原(北海)道大選手が、諸事情で北海道を捨てて東京に「戻る」のと同じような寂しさとでもいえましょうか。

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2006年11月23日 (木)

で、この「超人ハルク」テレビ・シリーズの放映終了後に知ったのですが

で、この「超人ハルク」テレビ・シリーズの放映終了後に知ったのですが、

主演のビル・ビクスビーは、「超人ハルク」が放映されるかなり前、たぶん1970年代初めの頃だったと記憶しているのですが、「ザ・マジシャン」というテレビ・シリーズの主演を務めており、当時私もそのシリーズを結構気に入っていて、毎回楽しみにしながら観ていた記憶があります。

「ザ・マジシャン」で主演したビル・ビクスビーの役どころは、プロのマジシャンでありながら名探偵よろしく、次々と自身に降り掛かってくる難事件を、自分のマジック・テクニックで華麗に解決していくという、いかにもベトナム戦争“敗戦”前の、自信溢れる強いアメリカを彷彿とさせる雰囲気を漂わせた主人公を、なかなか洒脱に演じていましたね。

したがって、「超人ハルク」のテレビ・シリーズを観ていた当時は、そのやさ暮れた風貌の主人公が「ザ・マジシャン」の主演俳優と同一人物だったとは全く気付かず、後でそのことを知り、そのあまりの“変身”振りに「まさか!(incredible!)」と、思わず叫んでしまった記憶があります。

ところで、この哀愁ロードムービー版「超人ハルク」は、同世代人にも隠れたファンが多く、このブログの元リンクサイトの管理人、東山にしこさんも熱狂的なファンであったとのことです。

ただし、彼女の場合は、緑色の怪物を目撃して、それが変身したデイビッドの仮の姿なのではないかという推理のもとに、デイビッドの行方を執拗に追跡する新聞記者マクギー(劇中のデイビッドの決めゼリフ、「僕を怒らせるなよ、マクギー君! 大変な事になるからな!」は、当時から翻訳調の面白名セリフとしてかなり有名でしたよね)の大ファンだったそうですが。

何でも、テレビ・シリーズの放映当時には、友人の妹さんと競作で、「超人ハルク いろはカルタ」まで作ろうとしたそうです。

その中の代表的な傑作を2つばかりご紹介すると、

友人の妹さん作が、

「す」……すべってころんでハルクに変身

にしこさん作が、

「へ」……変身だ ビル早くどけじゃまになる

というものだったそうです。

***

と、ここまでは非常に微笑ましいエピソードでしたが、その後日談を調査したら、少々悲しい結末に出会いました。

私のおぼろげな記憶では、テレビ長編シリーズは、最終回近くになって、中国系の人たちでしたか、東洋的な精神コントロール法を実践するグループと出会い、そこに活路を見出したデイビッドがやがて彼らの協力を得て、いよいよ長年の「カルマ」から脱却できるかと思われたその時に、やはり何らかの邪魔が入り、結局はその夢破れ、再び当てのない放浪の旅を続けるのだった……というところで終わってしまったように記憶しています。

その後、続編を望むコアなファンの声に応える形で、「特番」的な内容のスペシャル・ドラマが数本製作されたそうですが、1993年に発売された「超人ハルク 最後の闘い」(原題:the Death of the Incredible Hulk)にて、文字通り、悲しいドラマの結末を迎えたようです。

そして、主演のビル・ビクスビーも、惜しくも1993年11月21日に、末期ガンのために他界されたとのことです。

「超人ハルク 最後の闘い」では、ビル・ビクスビーは主演と監督の両方を務めており、ここからは私の勝手な推測ですが、たぶん、ビルは自分が余命いくばくもないことを悟った末、最後の力を振り絞って、この作品の完結=ハルクの成仏を実現させようと、「最後の闘い」を敢行したのだと思います。

病に蝕まれながらも、心血を注いでハルクの呪われた宿業を解き放つことに成功した彼の追悼曲には、あの物悲しいピアノの旋律が響く “Lonely Man Theme :From "The Incredible Hulk"” が最も相応しいといえましょう。

合掌。

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2006年11月22日 (水)

で、「超人ハルク」といえば

で、「超人ハルク」といえば、

元々はアメリカのコミック雑誌“マーベル・コミックス”で連載されていたマンガなわけで、原題を“The Incredible Hulk”といいますが、そこには「超人」という言葉は使われておらず、今流行っている表現でいえば、「シンジラレナーイ! ハルク」みたいな意味合いが込められていますね。

私は、一番最近に製作されたCG映像組み込み実写映画版の「超人ハルク」は未見なので、やはりこの題名を聞くと、1980年前後に日本で放映されたテレビ・シリーズ版の方に思い入れがあります。

あの、ちょっとひ弱そうな雰囲気を漂わせていた主演のビル・ビクスビー扮するデイビッド・バナー博士が、自分の意思とは裏腹に、怒りや悲しみによる激情が抑えられなくなる瞬間に、心ならずも、マッチョな緑色の怪物「超人ハルク」に変身し、悪党どもを懲らしめる。

という、言ってみれば非常に単純なストーリーの繰り返しなのですが、そのシチュエーションが1980年代前後の、何となくアメリカが自信を喪失していた時代の空気がドラマの中に反映されていて、独特の世界観を形成していました。

そして、主人公はおのれの「特異な変身体質」を何とか克服して、ごく普通のおじさんに戻りたいと思って、旅を続けながらいろいろな人に巡り合いさまざまな治療法も試みるのです。

が、変な話、それに成功すると番組が終わってしまうし、何よりもテレビ・シリーズを観ている視聴者は毎回毎回、主人公が激情に抗しきれずにハルクに変身するのを、今か今かと待っているわけです。

そういう、おのれの、というよりこの番組の「呪われた宿命」に執り憑かれたことをまるで悲しむかのように、番組のラストにとぼとぼと歩いてヒッチハイクの旅を続ける、ビル・ビクスビーの背中が、哀愁漂うピアノ旋律によるバックグラウンドミュージックとともに毎回映し出されるのが、この長編テレビ・シリーズの魅力となっていましたね。

で、この「超人ハルク」テレビ・シリーズの放映終了後に知ったのですが、

zzz

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2006年11月21日 (火)

地球特捜隊 おダイバスターのひみつきちにて

地球特捜隊  おダイバスターのひみつきちにて

ジュンペイ「マルさん、何考え事をしてるの?」

マルさん「うーん。似てるなあ。

             バン・ホーテン・ココアと、

             「氷の微笑」の監督、

             ポール・バーホーベン」

ジュンペイ「ええ? そうかなあ」

マルさん「実は二人ともオランダ人

             なんだぞ」

ジュンペイ「え、そうなんだ。知らな

               かったなあ。確かにそっくりだよ!」

マルさん「待てよ。やっぱり似てないか。

             ハルク・ホーガンのほうが

             似てるかな」

ジュンペイ「……マルさんがオランダを応援

               するから、インター・コンチネ

               ンタル・カップ野球で、日本

               代表がオランダ代表に負け

               ちゃったじゃないかあ!」

マルさん「うん? これでまたカテゴリが

             スポーツになったでごわす」

***

Trivial Pursuit:
Paul Verhoeven
Coenraad Johannes van Houten
Hulk Hogan
THE INCREDIBLE HULK

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2006年11月20日 (月)

「氷の微笑1・2」(検索サイト)大ヒット記念?

「氷の微笑1・2」(検索サイト)大ヒット記念?として、少々気をよくして追記してみたいと思います。

まずは、お詫びと訂正から。

前回の書き込みで、「『氷の微笑2』DVD発売の告知CM」だと思っていたのは私の勘違いで、11月11日から劇場公開されているようですね。まあ、それだけ私が「2」についての関心が薄かったということの証になりますが。

しかし、男子(と決めつけますが)は、「氷の微笑」という言葉がものすごい誘引剤になるようで、ひたすら検索されまくっているようです。

その要因の1つは、もちろんシャロン・ストーンのエロとアンチ・エイジング(CG?ボディ・ダブル?)効果だとは思われるのですが。

さらにもう1つの要因は、「1」の主演男優だった、マイケル・ダグラスが演じた、悪女的な魅力の女性に翻弄される情けない男のダメっぷりが、私を含めて身に詰まされるのかもしれません。

いわば、アメリカ版「ダ・ウィメンズ・ウォーカー」といったところでしょうか。

マイケル・ダグラスというと、「ブラック・レイン」で、故・松田優作とのタイマン勝負を演じた刑事役に代表される、マッチョでハードボイルドなイメージがある一方で、「危険な情事」や「ローズ家の戦争」で見せたダメ男ぶりが製作者の目に留まり、その両面を演じる必要があった「氷の微笑」主人公のキャラクターに適任だということで、この映画への出演オファーにつながったのではないかと思われます。

そこで、こういう一見マッチョタイプでハードボイルドなイメージがありながら、実はある種の女性に対して極端に弱みを見せるキャラが、日本の場合だと誰に当たるかなと考えた時に思いついたのが、この人。

というか、このキャラでしたね。

http://www.sunrise-inc.co.jp/keroro/character/index.html#giroro

みなさんの予想が当たりましたでしょうか。

いわゆる「やられキャラ」というヤツで、実は、この作品に登場する、表面上のやられキャラであるドロロ兵長以上に、いつもやられてしまうのが本作の魅力ともなっていて、それに果敢に挑戦するギロロ役の声優さん、中田譲治氏にはいつも拍手を送っております。

http://www.sunrise-inc.co.jp/keroro/staff/index.html

***

ところで話は全然変わりますが、昨日行われた東京国際女子マラソンに出場したQちゃんこと、高橋尚子選手の中継映像は見ていないのですが、その前日の某スポーツ紙に掲載されたQちゃんへの取材記事の隣の紙面に掲載された、某健康器具メーカーの大々的なカラー版全面広告は見ました。

ひとことで言うと、Qちゃんへの取材記事がまるで「記事広告」に読めてしまうような、非常に広告効果のあるものでした。

昨日のQちゃんは体調もすぐれず出場も危ぶまれる中を強行出場して、何とか3位に食い込んだという成績だったようですが、ある意味、チームQを経済的に支えていくためには、大スポンサーに対する、文字通り「走る広告塔」として、まずは出場することに意義があったのかもしれませんね。

もちろん、これは決して批判ではなくて、むしろQちゃんのプロ根性に対する称賛なわけですが、これでまたカテゴリーがスポーツになってしまった。(笑)

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2006年11月10日 (金)

唐突ですが「氷の微笑」について

唐突ですが「氷の微笑」についての感想を書いてみたくなりました。

というのは、このところテレビで「氷の微笑2」DVD発売のCMが流されていて、それに刺激されたわけですが。

そもそも、この「氷の微笑」という邦題は日本独自のものであり、英語圏の国々で劇場公開された時の原題は“Basic Instinct”というよくわからないタイトルで、直訳すれば「基本的本能(欲求・衝動)」となりますが、これだと何のことなのかがさっぱりわからず、意訳すれば「あれ=生殖行為に対する欲望」となって、ようやくそのニュアンスがわかってくるわけです。

日本での劇場公開時にこのタイトルで公開していたら、たぶん、わけがわからんということで大ヒットはしなかったことでしょう。

邦題の「氷の微笑」は、主演女優のシャロン・ストーンが、IQ150を超えるといわれる「クール・ビューティ」のイメージを「氷」で表現し(とともに、冒頭のアイスピック殺人事件のアイスも掛けていますが)、「微笑」に、かつてのセクシャル(今流行の言葉でいうと「エロい」)スキャンダル雑誌が醸し出していたイメージの要素を散りばめて、オシャレで謎めいたタイトルにしたことで、老若男女全ての層に受け入れられた結果、日本での大ヒットにつながったものと思われ、いわば邦題超訳者の勝利であるともいえるでしょう。

さて、「氷の微笑1(笑)」については、このブログのリンク元サイトである「竜之巣」

http://homepage3.nifty.com/TAMAGAWA/dra/nest/nestindex.htm

の“大家さん”に当たる東山にしこさんと、以前、劇場公開時にこの映画を一緒に観たことがあったのですが、先日「氷の微笑2」のCMがテレビで流された時に彼女が思わず漏らした「『氷の微笑』は、本当にしょうもない映画だった」という感想に、私も基本的には同意見ではあるのですが、先日、スカパーの「懐かしの映画」扱いで、「1」が放映された際、最初は何とはなしに観ていて、そのうち飽きたらチャンネルを切り替えようと思っていたのに(既に結末もわかっていますしね)、結局は最後まで観てしまったことがあり、「1」に対しては、何か「エロ」だけでは説明のつかない「別の基本的な情動」に訴えかけるものがあるのではないかと思ってしまいました。

その理由を的確に表現する言葉がないかと探していた時に、ふと思いついたのが、この映画は「アメリカン・どんぐりころころ」じゃあないか、というものでした。

それで、ちょっと調べてみたところ、私は「どんぐりころころ」という童謡については、たぶん江戸時代から歌い継がれていると思われるわらべ歌「ずいずいずっころばし」のように、子供向けの歌詞の装いの裏に、実は男女の営みをも秘めた「猥歌」としても成り立つような歌詞を作者は込めたのではないか、と勝手に想像していたところ、「どんぐりころころ」は、作詞者もご健在な比較的新しい童謡であり、裏の意味は全くもってないそうですが、まあこのブログの趣旨にそって妄想を膨らませてしまったことをご容赦いただきながら、次に進めさせていただきます。

「どんぐりころころ」の1番の歌詞は有名ですので、まあご存じない方は、検索エンジンででも駆使していただければすぐにわかりますので、それを前提にして、「氷の微笑」のキャスティングを、「どんぐりころころ」に当てはめてみると。

主演男優:どんぐり(マイケル・ダグラス)

主演女優:池(シャロン・ストーン)

脇役:どじょう

(①Roxyという名の、シャロン・ストーンの「同棲者兼恋人(ただし女性)」で、シャロン・ストーンに魅かれていくマイケル・ダグラスに嫉妬心を抱き、“ちょっかい”を出した末に、彼に事件捜査活動中に事実上殺される役柄、でもよいですし、②ベスという、マイケル・ダグラスの元妻であり現在は彼の心理カウンセラーであったが、彼が捜査を進めていくうちに、彼女が学生時代はシャロン・ストーンの“追っかけ(ただし女性)”だったという衝撃の事実が判明した後、映画冒頭のアイスピック殺人事件の“真犯人”として彼に業務上で誤って射殺される役柄、のどちらでもよい)

というわけで、両者の役柄が実にうまくあてはまるとともに、歌詞の内容も、オトナ的な解釈をするとぴったりなわけで、それに翻弄される主人公の滑稽さが、この映画が持つもう1つの誘引剤の役割を果たしているとも解釈できます。

さて、「氷の微笑2」(原題も“Basic Instinct 2”なので、正真正銘の続編のようですが)については、現時点では、私は全く情報を入手しておりませんし、本国のUSAでもほとんど話題にすら上っていないとのことですので、映画そのものについては関心がないのですが、実はシャロン・ストーンは私とほぼ同年代に当たり、この年齢にして、いまだに“セクシー路線女優”として再度復活しようという事務所の戦略のほうに興味がありますね。

元々彼女は、「氷の微笑」でスターの仲間入りするまでは、いわゆるB級映画女優(といっても、「キング・ソロモンの秘宝」や「トータル・リコール」など、そこそこ知られた映画にも出演していたのですが、ほとんど印象に残っていないというのが逆にスゴイ!)だったようで、たぶん、本人の「私は本当は知的な女性なのよ」というプライドが邪魔をしてなかなか売れなかったのを、「氷の微笑」の知的(&痴的&恥的)セクシー路線で、一発逆転満塁本塁打をかまし、せっかくスターの仲間入りができたのに、再び「私は“Basic Instinct”を売り物にするようなオンナじゃないのよ」という形で路線変更した割には、彼女の知性を売り物にする作品にはその後恵まれず、夢よもう一度と「2」に賭けてみようと思ったのかもしれません。

ちなみに、日本の同年代の女優には、かたせ梨乃がおり、ある意味では彼女のほうがイメチェンの成功者といえるかもしれませんが、Wikipediaで検索される彼女についての記述は、なかなか笑えます。何でも、クリント・イーストウッドの日本人妻とも噂されているそうで、彼女のハリウッド・メジャー・デビューが案外そこまで来ているのかもしれませんね。

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